独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala 報告 2) 動機 なんでGuatemala ?

 さて、今回のGuatemala滞在には、それが単なる旅行ではなかった故の目的はもちろんありました、ただ、それを述べる前に昨日記したGuatemalaってどんな国の補足をしておかなければなりません、即ち昨日はGuatemalaのプラスイメージを記しましたが、負の分、これがなかなか厄介なものなのです、海外渡航された方はその行き先について外務省で出している危険情報というのをご覧になったことはあるでしょうか?実は、わたしはその存在を知っていましたが、またこれまで幾多の海外渡航でかなり危険度の高いところへも行きましたが、それを見て行ったことはありませんでした、で今回も無視してしまった、だからGuatemalaが、その危険度合いのトップの国であるとは渡航後にネットで友人が知らせてくれるまで知らないことだったのです、その友人曰くなんでそんな危険なところに行くの?って聞かれました、これがGuatemala報告1)の⑥になります、そして⑦は、これはうすうす知っていた、というか③で述べたこと、つまり過去に、といっても15年位前までこの国は内戦状態にあったこと、つまり当時の軍部独裁による先住民の人権侵害・大量虐殺があったその歴史については、その時は知っていたがだんだん記憶が薄れていって渡航時点では忘れかけていた、しかしどうもその傷跡は⑥とも関連して、未だ尾を引いていることが明らかになった‥、ま、そんな国です、、しかし、‥となると、どうしてそんな国へ?という疑問が、わたしの友人でなくともわいてくるかもしれません~

 ま、ノーテンキおじさんは、そんな危険情報は知らないから、Guatemalaはいい国だいい国だとずっと思い込んでいたのです、もちろんそれは書物による知識だけでなく、実際わたしは一度、しかしかなり昔、実に40年前にその地を訪れたことがあったのです、その時の記憶はすでにないのですが(南米に向かう通過点でしかなかったので、2,3日?せいぜい4,5日の滞在だったと思う)、やはり物価が安くて気候温暖・人情きめ細やかないい国だという印象だけは残っていました、その後10年前にはメキシコへ旅行したときにGuatemalaの情報は少し仕入れていた、で、今回すでに4,5年前から、いや10年前にメキシコを旅したときに情報を集めているのだから、もうその頃からリタイアしたらGuatemalaに行こうと決めていた節がある、その理由は‥

①定年退職した暁には、たぶんたいした額の年金はもらえないだろう、少ない年金を有効にいかすには日本より物価の安いところで暮らすほうがいいかもしれない、その候補地をこれまで数十ヶ国を巡りながら探していた、わたしのこれまでの旅の目的のひとつはそれだった、で、その第一候補として、すでにGuatemalaを選んでいた(その理由としては昨日挙げたGuqtemalaのプラス面)今回の最大の目的はそのプランの実現の可能性と、可能性があるならGuatemalaの中でどこが良さそうかを探ることにあった

②さて、①の実現のためにどうしても必要なことのひとつに言葉の問題がある、同時にGuatemalaを選択した理由のひとつもまた言葉・スペイン語にあった、どういうことかというと、そう、わたしは40年ほど前に中南米を旅したことがあった、そのとき片言ながら旅の必要上スペイン語を少し覚えた、不思議にそれらの単語はわたしの記憶から消え去らなかった、そしていつの日か今一度スペイン語をちゃんと学んでみたいと思うようになっていた、しかし、それも日本では授業料は高いし、せっかく習っても使う場がないなどの理由で先延ばしにしていた、10年前にメキシコに旅したときにSpanish schoolの情報をあさってメキシコよりGuatemalaの方がずっと安いという情報をつかんでいた、だからそのときGuatemala行きは決まった、とも言えるかも知れない

③、昨日1)で述べたようにGuatemalaはマヤの国で、マヤの遺跡が数多く残されており、現在も発掘・調査は続けられている、マヤに関しては全く素人ながら、個人的に世界の遺跡を見歩いてきたので、どうしてもGuatemalaマヤ古典期の遺跡を見てみたかった(10年前のメキシコの旅ではユカタン半島の後古典期マヤ遺跡チチェンイツァーやウシュマル、古典期のパレンケ、ボナンパック、ヤシュチランを訪れていた)

④実は40年前の旅にもひとつの目的があった、まだ学生だったその当時、わたしは仲間と一緒にある調査隊を組んだ、その主旨・目的は‵中南米インディオ調査隊‵という、わけのわからないものだった、で、結果としてそれは旅の大義名分にしかならなかったのだが、その当時よりわたしの中に先住民問題がくすぶり続けた、そのとき何も出来なかったインディヘナの現状は今どうなっているのだろう?というのが今回のもうひとつの旅の目的となった、が、今回もそれは大義名分にしかならなかったかもしれない‥??

 つまり、今回のGuatemala行は決して思いつきの行動ではなく、大げさに言えばわたしの半生40年以上の想いがそれぞれ錯綜して、かなり確信犯的にGuatemalaに狙いを絞っていたということで、だからこそ他の国へ行くこともなく(メキシコ・ホンデュラスにはちょこっと出かけたが)半年間Guatemalaに滞在することとなった‥ が果たして、その結果は?成果はあったのか‥??