独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

Guatemala 国内の旅 2) コパン遺跡 その2)

  わたしの場合全くの素人なのだが、いわゆる遺跡オタクのようなもので、これまで世界の遺跡の追っかけをやってきていたので、それほど有名ではないとはいえ、ここ世界遺産コパン遺跡はわたしにとって最も重要な目的地のひとつだった、それが早々に足を伸ばした理由でもあった、だからこの遺跡についてのアウトラインはすでに知っていた、というのもメキシコ・ベリーズグアテマラに数多く残されているマヤ遺跡の中で日本人のかかわった遺跡としてもっとも著名だったからである、マヤの遺跡発掘史を述べるつもりは毛頭ないけど、そもそも主な遺跡の発見・発掘はほとんど欧米人に手がつけられてしまっている中で、唯一日本人の手で大々的に調査された遺跡だったのである、世界的な発見をされた中村誠一先生は現在日本のマヤ学の第一人者である、著書を何冊か読ませていただいていた、が、それでも素人の悲しさ、現場に行ってもただ写真を撮るくらいしかできなかった、しかし、どこの遺跡もそうだが遺跡の中を巡り歩いているとき、どう説明したらよいかわからないが一種独特の不思議な時間の流れを感じるのだ~

 その朝、歩いて遺跡に向かった、宿から15分くらいのところにそれはあった、途中で早くもスデラ(石碑)に対面、しばらく行くと入り口があった、その辺にガイドなのか遺跡公園の職員だかわからなかったが何人かがむろしていて、そのうちの一人がわたしを日本人と見るや声をかけてきた、自分は中村先生の弟子だと名乗った、で、わたしは先生は今こちらにおられるのか?と英語で聞いてみた、いる、とのこと、会おうと思えばあえるのか?とさらに聞くと、今どこにいるかわからないが探してみる、とのことだった、半信半疑ながら、せっかくのチャンス、お会いできるものならちょっと話を聞いてみたいと思って、先生のご都合を聞いていただけないかとその彼に頼んで、わたしは窓口でticketを買い中に入った、30ドルだった(ま、今どこも遺跡の維持管理のため入場料が高くなっているので、仕方がない)8時オープンの一番乗り、欧米人の旅行者2,3人見かけたが結構広い遺跡を歩き回ること2時間ほとんど他に見学者に出会うことはなかった、周りの山々と遺跡の脇を流れるコパン川に囲まれた台地、これは当時の都市としてはなかなか優れた立地だったと思われる、その中心となる一画にはグランプラザ・アクロポリスアクロポリス地下に眠る王墓・神聖文字の階段・石碑群と見所は多かった、さらに一旦園外に出て歩くこと30分、セプルトゥーラスと呼ばれる貴族の住居跡を見て廻るともう昼近くになった、帰り際公園入り口にたむろするガイドの中に朝出会った彼を見つけ、どうだったと聞いてみた、そしたら先生は今用事でどこかへ出かけているとの返事だった、が、どうも怪しい、で、よくよく聞いてみると中村先生はその日そこにはおらず日本にいることが判明、危うく一杯食わされるところであった、ま、実際的な被害は何もなかったし、わたしは納得&満足してコパン遺跡を後にしたのだった、コパンルイナスの町から来た道を同じ順序で戻ることになる、が、しばらく迷いがあった、それは帰りにキリグアに寄るかどうか、キリグアはこのコパン遺跡と並んで共にこの地域の代表的なマヤ遺跡(コパン遺跡との関係が深い)でやはり世界遺産に指定されている、そこは国道9号線の分岐Rio Hondoからさらに東へ1時間くらい行ったところにあり、近いといえば近いし、ついでといえばついでに行けるというところであった、ただそのためにはチキムラからの直通バスはなく、Rio Hondoで一旦乗り換えなければならなかった、ちょっと面倒だったのと前日から風邪気味だったので今回は取りやめにしチキムラからの直通バスでGuateまで戻ることにした、コパンルイナス12時に発って、来たときと同様国境でバス乗り換え(来るときに合計35Qとられたが、帰りは手数料等一切なしだった)チキムラでもう一度乗り換えGuate City着は18時半だった、往復とも(片道)6時間半、バス代は60Q+20L約700円のバスの旅だった、後日談となるがAntiguaからはこのコパンルイナス行きのシャトルバス(直行のマイクロバス、だから乗り換えなし)が出ており価格も片道12ドル~15ドルくらいだったので、これは便利でお得感ありに思えた~

Img_2394jpg_blog Img_2395jpg_blog

Img_2399jpg_blog Img_2408jpg_blog