独歩の独り世界・旅世界

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二人の中年ヨーロピアン

 

はてな運営サイトから、一か月以上更新が途絶えてますというお知らせをもらってからも、すでに5日が経ってしまった。ブログを書くこと自体に興味がなくなって久しく、たぶん断筆宣言(?)というか、もう更新はしないかも、いや、もう書けません、ネタもなければ気力も尽きたといったあとでも、ま、できれば月一くらいで、とは思ってきたが、今、精神状態がすこぶる悪いので、もうこれっきりで自然消滅の状態にあった。今やアクセスもないから、今更‥なのであった。しかしこの一か月の間に出会った二人のヨーロッパ人から昨日と一昨日、お別れのメッセージをもらって、せめて彼らのことだけでも書き残しておこうと思ったのである。ならばついでながら11月の宿泊者リストも完成させておこうかと思った次第である、、

 

Guest No.517 1,Shinya group 8名 2,11/3~/4 3,メッセでの企業研修 4,毎月、月初めの土日に企業研修のため大阪からやってきてくれる最重要顧客です。

Guest No.518 1,馨さん22 欣然さん20 文曦さん19 北京の女子大生 2,11/7~/10メッセのコンサート 4,リーダーのカオルさんの日本語が完璧、かつ感じの良いお嬢さんで、コミュニケーションには問題はなかった。

Guest No.519 1,志緒さん22文未圭さん22 2,11/7~/9 3,518と同じコンサート 4,上品でおとなしい感じの女子大生二人組だった。

Guest No.520 1,Andrea 46 from Italy 2,11/7~/11 3,一か月の休暇(実際は6週間だった?) 4,彼が今回の主人公の一人、詳細は後述、、

Guest No.521 1,龍一さん 30 会社員  2,11/9~/10 3,麻雀大会参加 4,この麻雀大会というのがどういうものかよくわからないのだけれど、彼は去年もその大会に参加のため滞在してくれたので、いってみればrepeaterということになる。去年は同じ日にNo.526と同宿になったのだけれど、どうやら同じ時期に千葉でイベントがあって、しかも二組ともリピートしてくれたことは全く有難きことである。

Guest No.522 1,Ken 22 from Philippines 2,11/10~/15 3,日本旅行 4,彼は比較的長く滞在してくれて、なんでも親族か友人が東京に住んでいるとかで毎日東京方面に出かけていた。そのあと京都、沖縄へ旅行するといっていた。当初問題児かとも思ったが、ま、滞在中はお行儀はよかったので、レビュウはよく書いておいた。

Guest No.523 1,Joost 50 from Holland 2,11/11~/12 3,5週間のholiday 4,彼がもう一人の主役、オランダ人のJoost氏、詳細は後述、、

Guest No.524 1,Jiang 29 teacher in Melbourne 2,11/13~/14 3,嵐のコンサート 4,メルボルン在住の魅力的なChina ladyは中国語の先生をしているとか、ま、財力はあるのかもしれないが、なんと嵐の追っかけで、日本に来てわたしのところからメッセでのコンサートへ、そして、次の日は札幌ドームのコンサートに飛んでいった。折から二宮君の結婚発表の後で、その寂しさをコメントしていってくれた。

Guest No.525 1,隼也さん 23 学生 中原さん24 学生 2,11/15~/16 3,ボディビルコンテスト? 4,わたしの知らない世界の若者たちでした。16日に大会があったらしく、そのための減量か、彼らは持参の食料を調理し、準備万端調整を怠りませんでした。果たして結果はどうだったのか??

Guest No.526 1,高永さんグループ 7名 2,11/16~/17 3,ライブイベント出演 4,No.521でコメントしたように、彼らも去年初めて、彼らの恒例のイベント行事のため宿泊されて(そのときは高永さんのご家族だけだったが)今年はそのメンバーのほとんどを引き連れて滞在してくれました。そのイベントというのが昔彼らがやっていたバンドの年に一度liveということで、まことに和気あいあいのグループでした。

Guest No.527 1,Li Na 20 Li Jiaxuan(11/23~/25) 20 from China 2,11/20~/27 3,BTSコンサート 4,Li Naさんは1週間くらい滞在されて、コンサートだけでなく池袋によく出かけられていた。日本在住のお友達に会いに行っていたようだ。彼女の友達もあとから来て数日間滞在された。たぶん日本へは何回か来ているようで、特にサポートは不要のようであった。

Guest No.528 1,Yi Jun 23 from Singapore 2,11/21~/25 3,Tokyo Comic Con.4,同時期に滞在されていた若い人たちは皆BTS(といわれてもチンプンカンプンだが)コンサートなのかと思っていたら、一人彼女はやはりメッセで開かれていたComic Con(これもなんだかよくわからないが)へ毎日通われていた。おとなしめのSingapore young lady でした。

Guest No.529 1,Wen Tung 62 Ming Te 59 from Taiwan 2,11/23~/25 3,東京見物? 4,この台湾からの老兄弟(?)はよくわからない人たちであった。最初文童さん一人の申し込みで、シリコンバレーで働いているとのことだったので若い人かと思っていたら、わたしと変わらぬご老体だったのでびっくり、日本語も少しできたのだけれど、少々常識外れのところもあり扱いに戸惑う、、

Guest No.530 1,祐子さん 2,11/29~/30 3,メッセでのお仕事 4,前日予約でメッセの仕事とか、夜遅く到着したのだけれど、まだairbのことがよくわかってないような(失礼ながら、プロフィール写真は若かったのだけれど、年齢未記入の)中年の女性だった。

Guest No.531 1,Shinya Group  8名 2,11/30~12/1 3,No.517に同じ 4,よって省略としようと思ったのだが、実はこの時衝撃の事実が明らかになる。というのも来年はOlympic Yearで、それに伴い幕張メッセでの施設の利用に制限が設けられて、年間スケジュールが大幅に規制されることになったらしく、よって彼らの企業研修も来年は他のところで催されることになったということを知らされた。その後どうなるかは不明だが、今のところ1年間は幕張での開催はないらしく、4年間ほとんど毎月利用してくれ我が宿に多大な貢献をしてくれた最大のお客様は、この時が最後となったのであった。

 

ということで、最大のお客様を来年度は逃してしまうことになったのだけれど、そればかりでなく、そこでも言ったように、メッセのイベントがほとんど開催されなくなるようなのである。当初、11月に入ってから2週間くらいの間に7月下旬から8月中旬までの予約が一気に埋まって喜んでいたのだが、実際はそれとは裏腹に5~6月の予約は皆無、つまりその他の月にしわ寄せがきているのである。わたしのところのようにメッセのイベントに頼っているところは、来年はむしろ客の減少が見込まれているのである。ということは今後の見通しとしては、おそらくずっと下り坂になるだろうということだ。ま、頃合いを見計らって民泊稼業も廃業ということになるだろう、もしかしたら来年いっぱい?それはそれでよしだ、、もう若くはない、年をとりすぎた。ただ設備はもったいない、誰が継いでくれる人はいないものか??

 

さて、そこで件の中年男の登場である。奇しくもこの二人共通点がありすぎた。たまたまこの二人が顔を合わせることはなかったものの、最初に到着したのはGuest No.520 イタリア人のAndreaであった。到着が11月7日、当初の予定では10日までの3泊であったが、一日延泊していったてくれた。なので一日わたしは行きつけの居酒屋に連れていく。旅行者がいくような店ではなく、地元の人しか来ないLocal Japanese Barといったところで、そこの料理をはじめ、その店をたいそう気に入ってくれ、喜んでくれたのだった。そこでこの後どこへ行くのか、といった話や、お互いの話をすることができた。彼は46歳、中年の一人旅だった(ま、中年の一人旅は珍しかったし、わたしの同類だから気が合ったのだ)。近頃呆けてきているので酒を飲んだ時の話は、その時は相槌を打っているがほとんど次の日は記憶に残ってないというひどさなのだが、わたしのところをあとにして、主に関西・四国方面のどこかに長らく滞在するといっていた記憶がある(確か徳島に外国人が多く暮らしているところがあってそこに行ってみるといっていたか?)。その彼からはその後連絡はなく、どこで何していたかは聞いてないのだが、昨日彼から、今から帰国するところだ、とても楽しい旅だった、とメッセージが届いたのであった。いや、こうしたメッセージが届くこと自体が珍しいのである。彼の人柄が示す如く、きっといい出会いがあったかもしれないと懐かしく、また会おう、イタリアか日本で(イタリアに来るよう誘われていた)とすぐに返事を入れたのだった。

そういった心温まるメッセージは、実はAndreaよりも遅れて到着したNo.523のJoostの方が一日早かった。そう、一昨日にAndreaと同じ内容のmailを受け取っていたのだ。彼も5週間の旅を終えて、今帰国するところだという、お礼とお別れのメッセージだった。彼らの共通点としては、ヨーロッパからの一人旅でしかも年齢的にも近く、5~6週間長期に日本に滞在し、最初の日にわたしのところに滞在してくれて、やはり帰り際にメッセージを認めてくれたところにある。しかもほとんど同時期だったことの奇遇さに、わたしは驚きとうれしさを隠せなかったのである。Joost氏はオランダ人で50歳、けっこう大きな会社のトップではないが幹部とのことであった。奇遇にも彼が到着した日の6時間前にAndreaはチェックアウトしており、二人が顔を合わせることはなかった。が、わたしはJoostの来日目的の一つを聞いて驚くことになる。明日どこに行く予定?と聞いたところ、なんと彼はMobara<茂原>と答えたのだ。まさか!?茂原といったら、Vippasana medititionしかないではないか?いや、彼もわたしがVippasanaかと聞いたことに驚いたようだった。それから話はとめどなく続くことになった。あれこれ情報を教え、彼にとっては思ってもない出会いだったようだった。次の日、千葉駅まで送りがてら、この後たいしたものは食えないからと寿司をご馳走して、千葉駅で切符の買い方や何番線の電車かを教えて彼を送る。そして12日後に、今出所しましたとばかりに連絡をくれ、今日泊まれるかと聞いてきた。あいにく個室は満杯で雑魚寝部屋でよければ泊まれるが、と返信すると1時間半後にはやってきたのだ。が、その日はけっこう立て込んでいたので、積る話は夜居酒屋(Andreaを連れてったところ)に連れて行くから、それまではお預けということで了解してもらい、かれは雑魚寝部屋の掘り炬燵で書きものなんかをしていた。外国のお客様を時々連れていくその居酒屋は、彼も喜んでくれて、それこそVippasanaの話だけでなく多岐にわたった。彼もそのあと、直島に行って四国に渡り、わたしの勧める四国八十八ヶ所歩きか熊野古道に行ってみるといっていたが、果たしてどこまで行けたか?いずれにしろ、この中年が故の律義さからか、帰り際に一報を寄せてくれたのは、わたしにとってはうれしき朗報で、彼らも多くの知己を日本で得ることができたと言っていたが、わたしにとっても貴重な友人となってくれたのだと確信できたのであった。こんなことが民泊稼業の冥利かもしれないのだが、年とともにそんな機会も少なくなってきている今日、僥倖の11月だったのである。

f:id:dopponotabiroku:20191217155155j:plain我が家でくつろぐJoost

奇しくも同じメッセージノートに上下に二人のメッセージがあった、上Andrea 下Joostのコメント

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