独歩の独り世界・旅世界

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弾丸 着弾せず ! Peachもよくやった !

 

たぶんこのタイトルの意味はよく分からないと思います。今回はこの説明で一本のブログを書こうと思ってます。その前にyocchimanagerさんという方にお礼を申し上げたい、この方から☆をいただいたのです。これはなんなのかよくわからないにしろ、初めてこういうリアクション(つまり読んでくれたらしいということ)があったのでとてもうれしかったのです、ありがとうございます、謹んでお礼申し上げます。とっても励みになったので、よって前回からすぐの第二弾となりました。

 

その前回の‘今年は暖冬?’というタイトルの記事は確か3日前だったと思います。それはその日から二日後に沖縄に行くという予告でもありました。もとよりわたしが書けることといえば旅録しかなく、この沖縄行についても戻ってから何編かの記録をここに認めるつもりでおり、昨日成田から飛んだのですが、実は今これを自宅で書いているのです。ここまで書けば(そして前回のブログを読んでいただいていれば)今回のタイトルの意味はもうお分かりかと思います、弾丸旅の奄美~沖縄行は昨日(空港上空までいったにもかかわらず)天候不良のため奄美空港に着陸できずに引き返すことになったのでした。以下はその顛末です。

 

前回の予告には、それほど詳しく今回の旅の予定は記してませんでしたが、一応予定としては最初に奄美に飛んで、奄美から沖縄に船で渡り(この船旅が今回わたしにとってはmain eventであった)、沖縄は3日間くらい滞在の予定でした。この旅を思い立って調べたときにPeachというLCCが飛んでいることを知り、しかも奄美と沖縄両方に就航していてしかも低料金だったので、わたしの思い描く旅(ルートや料金的なこと)が可能なことがわかったのです。で、低料金の日を探してすぐにプランニング、及びticketの手配とすべて順調でした。図書館でガイドブックを借りてきて宿の予約、レンタカーの予約も済ませてありました。で、出発が昨日で朝8:30成田発のフライトだったのです。朝方成田周辺はたいへんもやっていましたが、ま、このくらいなら支障はないと思ってました。ただ現地の天候についてはあまりよくなさそうな感じがわたしのスマホからは読み取れました。もちろんPeachは定刻に飛び発ち、雲の多い天気ながら順調に飛行(現地の、局地的な)天気の問題がなければ定刻11:30に奄美空港に降りられたはずです。当初11時半には奄美空港上空には着いているものの、空港混雑のため空中待機との説明があり、旋回飛行に移りました。が、10分くらいの予定が15分、20分しても旋回を続けてます。この時点でおかしいな、とは思いました。初めての奄美とはいえ、10分も20分も待たされるほど奄美空港が混雑しているなど考えられなかったからです。まさか機体の異常ではないとは思いましたが、ようやく機長から正しい説明がなされました。わたしは飛行機の操縦なんてことは全く分かってませんから具体的にどういうことだったのかは不明ながら、なんでも天候状態から着陸できないという説明でした。素人考えでは二点考えられました。一点は視界、かなり低空まで雲に覆われていて視界がきかなかった。二点目は風です、機内で風速は全く感じられませんでしたが、朝スマホの予報で暴風雨の予想が出ていたからです。やはり最初の説明は乗客を動揺させないためだったのだろうと納得、そして旋回しながら、ほんのわずかなチャンスがあれば、決行(?try)するとのことでした。30分くらい旋回飛行ののち、着陸に踏み切ります、海上150mという超低空飛行で、たぶん南から入ったと思われますが視界不良?で断念、いったん上空に逃れます。乗客はどうなることかと次の機長の説明を待ちます。声からするとまだ若そうな機長の説明は非常に冷静、かつ温かみのあるものでした。もう一回だけ別方向からか試してみる、それでダメだったら諦めてくださいというものでした。彼の苦渋の想いが伝わってきました。乗客の心情をわかってくれている、なんとしても着陸させたい、しかし生命の危険には絶対晒してはならない。取ろうと思えば別の選択、つまり会社によっては無駄になる燃料費のことを考え、もっと早く引き返す決断をすることもありうるところ、わたしには、彼ら(パイロットとCA)あるいはこの会社の、最後まで何とかならないかと模索して試行してくれた姿勢を感じ取れました。そしてもう一度チャレンジして、やはり海上すれすれに別ルートから試行しましたが、やはり危険だったようです。すぐに上昇飛行に移って、そのまま関空に向かったのでした。機長のお詫びの言葉、チーフCA(かなり美形)の優しい語りには心がこもってました。だからだと思うのですが、もちろん乗客全員から落胆のため息はもれましたが、一切の不平・不満の声は聞かれなかったのです。初めて利用したLCC Peachのわたしの評価は、別の某LCCに腹立たしい思いをしていただけに、非常に高いものになったのです。

 

関空で給油のため小一時間駐機し(わたしも含めその間に皆さん予約先へのキャンセルのtel等に忙しかった)、出発地成田に帰り着いたのが16時、つまり昨日一日、ほとんど視界のきかなかった機内で7.5時間を過ごし、我々の奄美~沖縄の旅はthe endとなったのでした。欠航に伴うPeachの補償は以下のものでした。1,10日以内の同ルートへの振り替え、あるいは2,全額払い戻し、これ自体は特に優遇措置は何もなく、普通の対応と思われましたが、我々は代替え・振替プランにはあいにく日程的にうまく組み込めなかったので、2,を選択せざるを得なかったからです。また別の機会に再チャレンジということになりました。それでも今回の件で、電話での会話だけでしたが、奄美の方沖縄の方ともそのやさしさ、やわらかさ(寛大さ?)みたいなものは感じ取れましたし、前述のPeachのいい感じも伝わりました。なのでいつかあらためて、今一度Peachで、そして同じルートで(船のこだわりがあるので)、奄美・沖縄を訪れてみたいと思っているところです。今回は現地に到着できなかったけれど一つだけ前回のブログで思い描いたことが実現したのです。なんとなれば帰ってみたら(昨日たまたまだつたと思うが)とても暖かかったのです、ということはやはり今年は暖冬??

 

出発時の成田の空模様 2020/2/14 9:00頃

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着陸を諦め急上昇したときに見えた奄美の島影(証拠写真として) 12時頃

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