独歩の独り世界・旅世界

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168の台湾 その3, まとめ

 前回の終わりに簡単なまとめをしてしまったが、改めて168の台湾/台北を振り返ってみたいと思う。やはり168で、air、2泊のホテル<朝食付き>、空港送迎付き、チャイナエアライン午前発・夜帰着(実質45hのフリータイム)はお得商品だったと思う。ま、168に空港税が少し加算されるが、それでもプラス日本円5000円も両替すれば、つまりトータル25,000円くらいで2泊3日の台北は観光・飲食込みで可能だった、ということである。内訳でいえば、日本円5000円は1500台湾元(わたしは1000元をCCでおろした)で、今回の経験から市内観光の交通手段としては、48h使えるMRTticket 280元がもっとも有効かと思われ、それがあればわたしがそれまでに訪れていた観光ポイント(故宮博物館他数か所)、そして今回訪れた数か所(パンフレットには16か所の記載があったが、それには西門町や永康街が載ってなかったから、それらも加えると20ヶ所くらい)はカバーできてしまうのである。ただし、それで猫空や九份、また桃園空港から市内は利用できない(松山空港の場合は使える)ので注意が必要、それらにいく場合はもう少し予算化していく必要があるかもしれない、といっても九份だって、食事付きのオプションツアーが5000円~だったから、個人でいけばせいぜい2~3000円のプラスだろう、、あとは食事代、2泊3日の場合は、昼・夕食で3回、または4回か?、これは食にどのくらい重きを置くかによって違ってくるとしても、台湾の場合はたかが知れている。庶民的な店、あるいは昼市・夜市、屋台食なら一回の食事代がビール飲んでも300元(1000円)を越えることはないのではないか?、ま、食に関してはわたしの事例は参考にならないが、一応今回使った額を記しておくと4食で600元(2000?円)くらいだった。これは部屋食・屋台食、ビールはコンビニだからこの値段で収まっていたが、ツレらとそれなりのところに入ったとしても、ま、一食1000円を越えることはないと思う。それ以上かかりそうなところは入らない、ということでもあるのだが、それでも満足する食事ができるということでもある。

 では、最終日はどうしていたのかというと、現地時間午後4時ころの飛行機だったが、初日に土産物店に寄っていないので帰りに、ま、3~40分の義務(ツアーの場合それによって料金が多少安くなるのだから、わたしはそこで買い物をすることはないが、その形式はお勤めとして了解している)は仕方なく、そのためにピックアップタイムは12:30に設定されていた。ということは午前中はほとんどフルで動けたのだけれど、わたしもツレたちも、もう心残りはないようで、11時のチェックアウトタイムまでどうしていいのかわからないといった風だった。で、わたしはそれでも若干の台湾元が残っていたので(ついでにツレの残った小銭ももらって)、それで買えそうな土産を探しに外出した。

 最初の日にホテル界隈を歩き回ったときにスーパーは見つけてあったが、その時はまだ開いてなかった。仕方なくその界隈の写真を撮っていると、とある路地の向こうに見覚えのある建物が見え隠れしたので、その建物を撮るべくどんどんその方角に吸い寄せられていった。が、いい塩梅に収まってくれるところがなく、そのうちに却って近づき過ぎて建物の陰に隠れてしまった。さて、どうする?、まだ時間はたっぷりあった。少し横へ移動してみよう、すでに南北方向としては北へ数ブロック歩いており、今度は東に数ブロック歩いた。すると大通りがあって、それを渡ると高速道路の出口があって、もしその高速道路の下を通り抜けられたらその目的のものが見えそうだった。どんどん歩いて高速道路の下まで来る、が、向こう側へ行く道を見つけられなかった。その界隈をうろうろしていたら新たな看板を見つける。民族文物館がさらに東に300mいったところにあるという表示だった。どんなところなのか情報をまったくもっていなかったが、ついでだからとそこまで行ってみることにした。そこは林安泰古厝という、約200年前ころに台湾に渡ってきた林欽明という豪商?の屋敷が40年ほど前に道路の拡張工事かなんかで解体されそうになったのを重要史跡として今の地に移転し保存されることになった云々とそこでもらったパンフレットには書かれてあった。だから復元されたものでなく、当時のまま移転されて文物館として一般に公開されるようになって今に至っているようだった。ともあれ入園無料だったので、ほとんど来園者のないその史跡を少しばかり覗いてみた。もしかしたらそこから目的のものを見ることができるかもしれないとの期待もあって、、結果的には素晴らしい古民家を見ることができたけれど、わたしの狙いのものをとらえることはできなかった。が、そこに15分ばかりお邪魔して外に出ると、その屋敷に沿って路地が続いていて標識に大桂河浜公園とあるのを見つける。ダメもとでその道を行くと視界が開け、お目当ての建物を目の当たりにすることができたのだった。それはかつては台北のシンボルの一つであった圓山大飯店であった。が、今では勿体つけるほどのものではなくなっていたかもしれなかった。というのも今では更なる高級ホテルが林立しているから、往時の栄光は色褪せ、ここを宿泊先とする高額ツアーもよく目にするようになって、高速道路から見えても紹介もされなくなっていた。しかし、その高速道路ができる前からこのホテルを目にしていたわたしには、このホテルはずっと垂涎の的でもあったのだ。いや、その威容は今でも目を見張るものがあるとわたしは思っているのである。それでその一枚をいいアングルから撮りたくて、その場所を探していたというわけだった。そこはbest placeではなかったかもしれないが、1時間くらいほっつき歩いた甲斐はあったと思った。写真を見てもらえればわかるが、そこは高速道路の下にあって、河を挟んで圓山大飯店はその威容を誇っていた。その場はほとんど誰もおらず、タクシードライバーの休憩地のようになっていた。なんか、その写真が撮れてやっと、今回台北にきた価値を見出せたような気がしたのだった。

街の写真を撮っていて見つけた寺院;景福宮、実はこの写真を撮る前に遠くに圓山大飯店が見えたので近づいていったら、この寺院に遭遇、この写真に写っている道路の奥に圓山大飯店の屋根だけ少し見えている。104_640x427

林安泰古厝;3枚105_640x427107_640x427
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これが撮りたかった一枚であった、、108_640x427


 帰りは少し急ぎ足で30分くらいでホテルに戻る。それでもその間に3回はびっくりすることがあった。それまでにも遭遇していたが、その辺りは松山空港(桃園ができる前の国際空港)の近くだった。そこに着陸する飛行機が、ほんとにすれすれに向かってくるのである。信じられないくらいの近さ、それでそれも写真に収めようと待っていると来ないのである。不意を突かれた撮りそこないしか写ってなかった。ホテル近くのスーバーでは台北の土産として有名らしいパイナップルケーキが大きめの箱が100元、少し小さいのが60元だったので、残っていた台湾元で一箱づつ買うことができた。同じものが空港内では4倍の値段がついていたのをそのあとで見るのである(メーカーは違うかもしれないが)。いずれにしろ、台湾元もほとんど使い切っていたので、当然帰りに立ち寄った土産物店では何も買わず(買えず)、それでもお付き合いはして、そして桃園空港手前の事故現場をちらっと目にして、ともかくわれわれは無事に成田に帰着することができた。厄介なツレのお守を引き受けてくれた義姉に感謝だった、、

撮りそこないの写真111_640x427

これは待っていた場所から遠く離れてしまっての写真、、113_640x427


< あまり実りのなかった台北の旅、一応了、つまらなくてスミマセン >