独歩の独り世界・旅世界

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2015 last in Guatemala 4, 失敗の数々、その2

 前回のつづき、、前回は4までいったので5からとなりますが、5はカメラにまつわること、6が大金?紛失、7が体調を崩したこと、8は忘れ物について、9は両替・ATM関連、10,メトロバスの悲劇、船代の不足、11,残金の調整、12,カンクンエアポートの空港泊問題、といった項目が続きます。

5,カメラ・写真に関する失敗もいくつかありました。まず基本的にわたしはカメラ音痴だということがあります。こういう旅録には写真があるかないかは重要で、ぐたぐだ書くより一枚の写真、ということは認識しているつもりです。それでもカメラの操作・扱いは全く素人で、だから性能のよいAUTO機能がついているカメラをよしとしています。ともかくシャッターを押しさえすれば写っていることを願っているのです。だからたまに自分でも割といいと思える写真があっても、それは全てまぐれの結果です。知識も腕もないのでカメラの機能・性能任せでやってきました。そこで一番恐いのはカメラが故障したとき、操作がわからなくなったときです。ちょうど去年南米まで足を運んだときにそういう状態になってしまって、結局ほとんど写真はとれずじまいになってしまいました。そこで今回は安いカメラを調達して予備として持参したのです。で、カメラは素人ながら、けっこう人目を気にするカッコツケなので、一応メインカメラはいわゆる一眼レフというのを持っているのですが、もちろんそれもAUTO機能がついているやつです。そしてカッコツケの延長で最近は望遠レンズなども揃えてしまったのです。ところが本体とそのレンズはメーカーが違ったがゆえか、どうも相性が悪かったようで、去年の南米ではAUTOでのピントが合わなくなって(マニュアルでの操作はわたしには無理)結局写真が撮れなくなってしまったのでした。日本に帰ってから購入店に持参し、まだ保証期間内だったので無料で修理?(調整?)してもらって今年もそれを持参したのでした。ご存知のように、この種の望遠レンズをつけたカメラの最大の欠点は、なんといってもその重さにあると思います。改めて、今では安くても性能のいいカメラがたくさん出ているので(いや、スマホやケータイで十分かもしれない、そのほうがよく写ってたりするのを若い人たちから見せられていつもそう思っている)カッコツケだけのためにこんな重いカメラを持っていく必要はないと思いますが、ま、元は取りたいといった貧乏根性が、そうさせているのです。

 ところが今回は、もう最初の段階(3日目の3/1)から、調子が悪くなってしまったのです。去年と同じ状態です。なーんだ、やっぱりダメか!?とそのとき思ってしまったのです。ピントが合いません。今回は予備のカメラを持っていたので、それ以来ずっと予備のカメラを使用し、重いカメラは単なる重くて邪魔な荷物になってしまったのでした。さて、日本に帰って早速、また販売店にいきました。かろうじて去年修理してもらってから一年経っていなかったので、場合によってはまだ無償修理がきくかと思ってのことでした。店の人に去年修理してもらったことなどを説明し、また同じ状態だとカメラをみせたところ、その店員さんはカメラをみるなり一ヶ所操作して状態を確かめ、一言、AF↔MFの切り替えスイッチがMFになっていました。今AFに戻したところ正常です、見てみてください‥、といわれてしまったのでした。確かめたところそのとおりで、次の言葉がでてきませんでした。‥何のためにわたしはあの重たいカメラをわざわざ中米まで運んで、持ち歩いて、また持ち帰ってきたのでしょう??

 ま、そけれだけでなく、一事が万事そんな調子で、それなりに予備のカメラは活躍してくれたのですが、充電忘れでバッテリーが切れてしまい、大事なポイントの写真が撮れなかったり、せっかくビデオ機能がついていながらその操作がわからなくて、映像にしたら価値ありそうな現場にいたにもかかわらず、それも逃してしまったりで、結局ざっと見た限りではいい写真が一枚も撮れてなかったのでした‥。

6,大金の紛失、、まず問題になるのは旅行者にとって大金はどれくらいからをいうのか?ということですが、貧乏旅行者を自認するわたしと一般の方とでは、おそらくその定義?額なるものはおのずから違ってくることが予想されます。で、わたしは、その旅を左右するほどの額として、恥ずかしい話ですが、一応それを一万円以上とするのですが、というのも、それは通常現金として持ち歩いている額の50%を越えており、わたしにとっては大金になるのです。そして今回も(というのは3年ほど前から、毎回-旅するたびごとに-そのくらいの行方不明金が生じているのですが、ま、早い話ボケ始めてるってことです)それはまだ旅出して10日目くらいのときですが、紛失が発覚したのでした。しかし、これについては不可解なことが多すぎて、何処で?いつ?どうやって?が、全く不明だったのです(未だに)。これまでは、わたしの過失や盗難など原因がはっきりしてて、ま、それでも、あーすればよかった、こうすれば免れたのに、としばらくは後悔の日々を送ってショックから立ち直るのを待つしかなかったのですが、今回は紛失なのか、盗難なのか、置忘れなのか、といったことが全くわからなかったのです。やはりお金は旅の生命線だから、その管理には常に気を配っていたし金銭出納も必ずつけていました。金銭を含めた貴重品のチェックも毎日ではないが、ことあるごとにしてはいた。で、ある日そのチェックをしていて、それだけ、つまり同じところに入れてあった他の金銭やパスポートはあって、たまたまUSドルとベリーズドルの入った札入れだけが見当たらなかったのです(そのときはすでにグアテマラに入っていたから、その札入れはパスポートなどと一緒に普段使用しているものとは別のところに入れてあった)。あわてて前回確認したときから遡って、その時点までの3日日間を振り返ってみましたが、不審な点は全然なかったということで、誠に不思議な出来事だったのです。だからおそらく考えられるのはどこかに置いたまま、ちょっとしたエアポケットで記憶はまったくないのですが、誰かに進呈?ということになったのかもしれません(ま、それならそれでどなたかの役に立ってくれているのなら、少し救われます)。つまり早い話が時々ボケとしまう、ということのようです。ショックは大きくてしばらくは悔いと(過失の可能性が大きかったので)自責の念で立ち直れなかった。結構吹っ切りは悪いほうなので、そのために今回の旅でT/C400ドルのトラベラーズチェックが残っていたのを思い出し(結局それも使ってしまったが)それを購入したのが1ドル80円の頃だったこと、そして今では1ドルが120円になっていることをこじつけて、それで得たであろう差益を思えば、それでもお釣りがくるではないかと無理やり自らを慰め、諦めたのでした。しかし、ま、こういうことが多くなった、と嘆くことが多くなったということです。そろそろかなぁ、と思う所以である‥。

7,体調を崩す、、ま、これも加齢と無縁ではあるまい。しかもここ数年グアテマラに来るたびにやられている話である。それについては何回か前の‘グアテマラで、引きこもる、、’の中で詳しく述べているので繰り返さないが、いずれも環境の変化や疲労といったことが原因とみられる。そして、そこで予測したように、何も処置はしなかったが、苦しい2週間が過ぎたら(たぶん環境に慣れたのと疲労が回復したためと考えられるが)自然と治ってくれて、ことなきを得たのだった。しかしそこでも述べているが事前に予防措置・対抗手段をとらなかったことは失敗だったようだ。

そこで次に、7,に関連して

8,として忘れ物をとりあげてみた。その‘グアテマラで、ひきこもる、、’の中でも述べたと思うが、それが予測できていれば次のグッズ・アイテムは必須だったのだ。①マスク②のど飴、もしくはうがい薬③日本の風邪薬<特に喉、咳、鼻水に効くもの>④今回は厚手のシャツやカーディガンといったものは持参しなかった。いくら日本の冬より温かいといっても、もっと防寒対策が必要だった。これらは何度も来ていてわかっていたはずだったが、逆に慣れてしまったが故のちょっとした油断であった。ひとつには衣類に関しては必要なら現地で安く調達できるという頭があったからだが、実際必要なときに必要なものが手近にないのが痛かった。⑤また、グアテマラに限らず、どこに行くにも必需品になっていた(病気には直接関係なかったが)ウェットティシュを忘れたのも、けっこういろんなところで後悔していた。これは今や常識のようになっているが、確かに旅行には役立つときが多い。

 そして逆にそれほど役に立たなかったものとしては、腹立たしい前述のカメラ(もっともこれはわたしの単なる初歩的ミス、なんとも悲しい早とちりであったのだが)と、これはたいして負担になってはいないが、いまや中米全土か?、少なくともメキシコ・グアテマラベリーズにおいて電源はすべて日本と同じだったこと。つまり差込プラグの変換器具が必要なかったことである。あとこれは持参したので忘れ物でないが、雨具は一度だけの使用だった。乾期とはいえ、やはりあったほうが安心。意外に重宝したのはポケットライト(ケータイやスマホについているもので十分)とライター、キッチンつきのホテルにはestufa(ガスコンロ)がついているが自動では点かないからである。

 ま、そんなこんなで一ヶ月の旅なら荷物の総量が10kgを割ることを期待したが、今回もそれは達成できなかった。重いカメラ、パソコン、日本食といったもので1/3くらい占めている可能性がある。もしかしたらカメラとパソコンの代わりにスマホ一台で数キロは減らせられかもしれない。そしたら10kg割れは可能か‥?

 さて、そのほかの失敗として9,両替・ ATM関連と、10,メトロバスの悲劇・船代の不足、11,残金の調整、12,カンクンエアポートの空港泊問題といった話があるのだけれど、それらはこのあとの旅模様の中で報告できるかと思っている。なので失敗特集はこれをもって終了とします。