独歩の独り世界・旅世界

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フュッセン~ガルミッシュ・パルテンキルヒェンGarmisch Partenkirchen ~ アウグスブルクAugsburg 8,20


 今回の旅ではウィーン→ヴァッハウ渓谷以降はほとんどわたしにとって初めての地だったから、それなりの期待もあったし、けっこう見所満載のルートになったか?と自負もあった、、前日のケールシュタインハウスとか、その日訪れていたノイシュヴァンシュタイン城なんかはそのなかでも特に目玉だったのではないかと思う、、が、我々はその城の真下に宿をとっていたにもかかわらず、そこをパスしてしまったのである、、ザルツブルグでご馳走を前にして、いらないといって、すべて外側しか見てこなかったどころの話ではない、、わざわざ前日にはticketセンターの下見までいってて、少なくともその朝までは城内見物をするつもりはあったのだった、、が、しかし‥、、

 その朝、起きて窓を開けて城を望んだのたが、前の日まで見えていたのに、それが見えなかった、、雨だったのだ、、雨雲に覆われて雲の中、あんなに近くだったのに雲に隠れてしまっていた、、それでも、ま、そのうち止むのではないかと期待して朝食をとっていた、、そのホテルのマダム特製のジャムや蜂蜜、そしてヨーグルト、久しぶりの卵料理と朝食は宿代に比例してなかなかのものだった、、美味しくいただいて8時のticketセンターオープンに間にあうように、とりあえず一人で出かけようと思ったが雨は止んでなかった、、あいにくわたしの雨具は盗難にあって以来補充はしていなかった、、このときになって初めてどうしようかと思案することになった、、ツレの意見は予想はついていた、、彼女は雨具をもっていたが、坂道歩きの多い城内見学はあまり乗り気でなかった、、だから別に行かなくてもいいといっている、、確かにticketセンターから城までは登りの坂を4~50分歩かなければならなかった、、その区間を馬車やシャトルバスの運行はあったが、それでも若干の歩きは免れなかった、、その上雨である、、ツレのそんな気分を振り切ってわたしは強行するのか?を問われていたのだ、、もし天気だったら躊躇せずにいってたと思う、、またもし雨具を持っていたらどうしたか?これはちょっと微妙だった、、で、結論はその雨具がなかったのだから、やめよう‥ということになったのであった、、

 ま、それもひとつには外から見えたではないか!という頭もあった、、一応昨日写真もとってあった、、あとは中を見たところで、いつもの博物館めぐりと同じで、すぐに忘れてしまうだけだ、という前に書いた我々の旅の特徴(性格?)が、ここでも現われたということだったかもしれない、、そのために来て、最も高い宿代を払ってのこの結末は99%の旅行者は選択しないと思われたが、それが我々の旅だった、、こうして我々はホーエンシュヴァンガウ村を城の見学はせずに去ることになった、、少し小振りになったのを見計らって、わたしは先に一人で小走りにバス停に向かった、、あとをゆっくり歩いて来るようにいって‥、、そしてこの日もバイエルンticketをもっていたから、ま、だいたいそんな時間になっていたが、9時以降に出る最初のバスでフュッセンに向かった、、ところが皮肉なものでフュッセンに着いたころには雨はほとんど上がっていたのだった、、もちろんいまさら戻るつもりはなく、バスターミナルでロイテReutte in Tirolへ行くバスの時間を調べていた、、

ということで前日に撮った写真をもう一枚だけ‥422_640x427


 いずれにしろ、もう少し余裕のある日程だったらこんな展開にはならなかったと思うし、この辺りは見所も多く、のんびり過ごすにはいいところに思えた、、しかし、駆け足旅だったから、その日の行き先も決まっていた、、当初の予定では午前中にノイシュヴァンシュタイン城の見学を終えられたらフュッセンに出てバスでロイテへ、そこからはバイエルンticketを持っていたからローカル線を乗り継いで、ロイテReutte inTirol 13:01→ ガルミッシュパルテンヒェン Garmish-Partenkirchen 13:57着、14:07または15:07発→ミュンヘンMünchen、そこで乗り換えて→アウグスブルクAugsburg(この間の列車の運行はたくさんあった)へ、で、アウグスブルグ泊の予定だった、、ただ、お城見学が何時からで何時頃終わるのかということとフュッセン→ロイテ間はバスがあることはわかっていたがその時刻まではわかっていなかった、、そのお城見学がカットになったから早めの予定進行となっていたが、バス停の時刻表ではロイテへ行く次のバスは11:03までなかった、、それまで1時間以上あったが、むしろそれは好都合であった、、というのもせっかく雨が上がったのだし、ノイシュヴァインの城見学ができなかった代わりにせめてフュッセンの街を見物していこうと思ったからであった、、フュッセンの街もお城や博物館があることを聞いていたし、昨日寄れなかったインフォメーションも開いている時間だった、、で、早速駅のロッカーに荷を預け、そのインフォメーションセンターにいってフュッセンの地図や行けなかったノイシュヴァンシュタイン城の案内、そしてたぶん次の日に行くことになるロマンティく街道の情報をもらうが、その中に日本語で書かれたパンフレット(案内)があるのに驚かされた、、前日のベルヒテスガーデンもそうだったが、ま、この辺りは世界中から観光客が押し寄せる地だから、日本人にも人気があるところらしいということは想像できたが、たぶんその数は半端でないということなのだろう、、‥で、そこからはまた別行動をとる、、わたしはともかく城でもどこでも歩き廻りたかったから歩行困難な人との行動は無理だった、、幸い駅のロッカーの辺りにはベンチもキオスクもあったから、そこに15分前に戻る、ということで、わたしは早速フュッセンの城Hohes Schlossにいってみた、、フュッセンの街の中心部は歩き廻るだけなら30分でだいたい歩けてしまうくらいだったから、城までもインフォメーションセンターから5分?‥、、しかしどういうわけか城内見学は11時からということで、ここも中には入れなかったのだ、、で、城の中庭を一回りして下の教会まで降りる、、そして博物館(ここも11時から)の前を通って川までいってみる、、レヒLech川という川の袂から城のほうを望むとなかなか絵にる風景だった、、ま、価値からすればノイシュヴァンシュタイン城とは比べものにならなかったであろうが、いずれにしろ両方は見られなかったのだから多少の埋め合わせにはなった、、まだ時間は十分あったので、街ブラしながら駅に向かうと、途中に衣料品のスーパーがあった、、しかもバーゲン中だった、、今更だったが、もちろん覗いてみた、、そこには日本と変らない価格で品数も豊富、下着も含めた衣料品がところ狭しと並んでいた、、納得する買い物をするためにはここまで来る必要があったということのようだった、、それは一般的な商品、衣料品や雑貨などに関しては、やはり(中欧諸国に比べて)ドイツのほうが物が豊富で安いということの一例のようだった、、駅に戻ってもまだ多少の時間があったので、キオスク(?売店)でコーヒーをもらってバスを待つことになった、、

インフォメーションセンターの隣にあったこのホテルが前日我々を救ってくれたのだった454_640x427

ホーエス城の中庭;2枚437_640x427438_640x427

城のすぐ下にあった聖マング市教区教会とその付近からのお城440_427x640445_640x427

フュッセン市博物館とその下に聖霊シュピタール教会446_640x427

レヒ川河畔から城のほうを望む、写っているのはフュッセン市博物館450_640x427

上の写真の橋(橋の名前不明)から下流、左岸に聖シュテファン教会449_640x427

フュッセンのメインストリートReichen Str.ライヒェン通り453_640x427

フュッセン駅のホームはひとつ、左側が駅舎で待合室、売店があった
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 どこが国境だったかまったくわからないまま、フュッセンをでたバスは川沿いの道をしばらくいって左に折れた、、そこからはのどかな田園の中をいき、バス通りから外れて車一台通るのがやっとという道に入って小さな村を経由していったが、そこはどうやらもうオーストリア領内のようであった、、この辺りは生活圏はまったく一緒のようにも思えたが、30分で着いたロイテRuette in Tirolという駅はオーストリア領内だった、、しかしその路線はÖBBなのかバイエルンticketが使えたのだからDBなのか正直よくわからなかった、、それで列車はOKだったけれどロイテまでのバスはバイエルンticketは使えず、ひとり4.3€かかった、、バスは30分、11時半にはロイテ駅に着いて列車の時間を確かめる、、時刻表には13:01まで列車はなかったので昼食をどこかでとるつもりでいたのだけれど、行き先標示板には11:58発のガルミッシュ(この地名は長いので略す、以下も)行きの案内があった、、一応一人しかいないticket販売兼インフォメーションの駅員に確かめると間違いない、とのことで、少々の待ち時間で乗客が全部で10人もいない始発電車に乗れたのだった、、天気は悪かったが、その路線は山の中を走っていて、いわゆるオーストリアアルプス?チロル地方の風景を両サイドに楽しめた、、で、右手になかなかいい山が見えてきて、列車内からシャッターチャンスを狙っているうちに、とある駅に着いた、、そして先ほど検札に廻ってきたおばさんの車掌さんがまたやってきてこの列車はここまで、と告げられた、、‥どういうこと??と思っていると、この先線路が不通になっているのでバスに乗り換えてください、ということだった、、その列車に乗っていた10人くらいの人は全員が降りて、ホームの脇といった辺りにあったバス停でバスを待つことになったが、その中に30代くらいの日本人女性がいたのでびっくりする、、偶然の出会いでお互いの旅の経緯報告となったが、それによると、どうやら彼女は途中駅からの乗車で、滞在しているガルミッシュのホテルに戻るところとのことだった、、ガルミッシュに一週間くらいいて、その間にあちこち廻って、そのあとインスブルックにいく予定だけど今回はこの辺だけを目的地にしてきていること、そして、はっきり聞き取れず記憶にないが、そのときもどこかへ出かけての帰りということのようだった、、羨ましい旅に思えた、、我々と違って、何回目かのヨーロッパを気に入ったところに長く滞在するスタイルは、リピーターにしかできないことである、、我々も我々の旅の概要を話したが、彼女からみればあまり興味のわく旅には見えなかったかもしれない‥??、、

フュッセン~ロイテ間のバスの車窓から456_640x427

ÖBB,Reutte in Tirol駅458_640x427

しかしこの列車はDB459_640x427

Reutte ~ Garmisch-Partenkirchenの車窓から
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この3枚はすべて同じ山で、列車はその裾野を回り込むよう走っていった、、かなり高そうな山で上は雲に覆われて全貌はつかめなかった、、この山の名前は不明、、この近くにドイツの最高峰ツークシュピッツェZugspitze 2962mというのがあるはずだが、まさかそれではないと思うのだが‥??465_640x427467_640x427471_640x427

この駅で列車は停まってしまった、ホーム脇に見えてるのがバス停、駅の名は確かEhnwaldといった??
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 20分くらい待ってやってきたバスは、そこから20分ほどでガルミッシュ中央駅に着き、そこで彼女と別れた、、ガルミッシュというところは大きな街で、街自体もけっこうみるべきところがありそうだったし、なによりここからツークシュピッツェZugspitze2962mというドイツ最高峰の山に登る登山電車が出ているところとして知られていた、、その頂上までは登山電車・ロープウェーを乗り継げば誰でもいけるらしく、なのでこの街はツークシュピッツェの登山基地としてシーズン中は賑わう‥、というような説明をわたしはガイドブックから得ていたが、そのときすでに手元にガイドブックはなかったので、従って地図もなく方向も何もわからず、しかもこのときポツリポツリと雨が降りだしてきて、おまけに涼しさを通り越して寒いくらいであった、、次の列車は14:07で1時間ほどあったが、食事だけして待つことにした、、別れ際に彼女に駅近に安い食事処はある?と聞いたらバーガーキングくらいしか知らないという答えだった、、ざっと駅前を探ったが、確かにバーガーキング以外に我々向きのレストランはなさそうだった、、そこでセットメニュウ+単品ひとつ、そして例によって別の売店でワインのハーフボトル、だいたいこれで10€の昼食であった、、

ガルミッシュ・パルテンキルヒェン駅とその駅にあったツークシュピッツェの案内板478_640x427480_640x427


 ガルミッシュからミュンヘンまでのローカル線もがらがらで、それでもこの沿線はいわゆる観光地・行楽地らしい駅がいくつかあって、車窓も両側に湖が見えたりして楽しめた、、そういえば沿線のガイドマップが列車のテーブルに貼ってあったので、それとわかったのだが、なので、なんていうところだったかは今はもうわからなくなっている‥、、ところで、その列車はミュンヘン行きだったが、ミュンヘンのひとつ手前にMünchen Pasingという駅があって、前日もミュンヘンからフュッセンに行くときに通っていた、、ここはどうやら乗換駅らしく、ミュンヘンからアウグスブルクへ行く列車もここから分かれるので、この駅に停まることがわかった、、その列車でミュンヘンまでいっても間にあったけれど、それなら何もミュンヘンまで行かず、ここで乗り換えれば済む話と思って、そこで降りてその列車を待った、、ミュンヘンまで行くと乗り換え時間は10分だったが、そこだと待ち時間が23分になった、、その間がちょっと退屈だったのと来た列車に空席がほとんどなかったので、この選択はどうであったか?、、それでも犬連れの若い夫婦の隣に座らせてもらえたので、アウグスブルクまで35分立たされることはなかったし、その犬を見ていると退屈もしなかった、、犬好きのツレはドイツ初日に目にしたときから感心していたが、この犬と自転車の乗車を認めているドイツDBのシステムを後々まで賞賛していた、、もちろんどうして日本では無理なのか?という意味も含めて‥、、

Pasing駅で待っているときに通過したドイツの特急ICE、このときはバイエルンticketだったから、これに乗ったわけではないが次の日に乗車する481_640x427

 最悪の場合アウグスブルク着19時頃というのが、最初のシナリオでの想定時刻だったが、それより3時間半も早くアウグスブルクに着いていた、、その想定の前はアウグスブルクでなくミュンヘン泊を考えていたことは前回に書いた、、では、それをどうして変更したのか?その経過を少し説明しておこうかと思う、、というのもルートそのものには変更がなかったからだ‥、、当初からその日の予定は午前中ノイシュヴァンシュタイン城、そして午後一でロイテに出てガルミッシュ経由でミュンヘンまでバイエルンticketで行く、、そして次の日はミュンヘンからヨーロッパバスでロマンティく街道をローテンブルグまで行く、というものだった、、これは全然無理のない計画だったし、もしそのときにミュンヘンで安宿が見つかっていれば変更はなかったかもしれない、、だが、偶々だったかもしれないが、その日とその前と高い宿が続いていた、、なので予算は抑えたかった、、で、そのとき閃いたのがミュンヘンをはずしたらどうかという考えだった、、その理由も前回書いたが、もうひとつ、もしミュンヘン泊にしたところで、それほど滞在時間はとれないだろうということもあった、、ならば、ということで検索をかけてみたのがアウグスブルクだったのである、、ではどうしてアウスブルクだったのか?、、いくつかの理由があった、、1,そこはロマンティック街道上にあって歴史的に有名な街である、、2,よってヨーロッパバスもそこを通過するし、おまけに12時頃発だったので時間的に申し分なかった、、3,アウグスブルクまでならバイエルンticketが使えた、、4,アウグスブルクからだとヨーロッパバスの値段が一人あたり11€も安くなる、、5,ミュンヘンアウグスブルク間のヨーロッパバスはそれほどみるべきところもないであろう‥といったことであった、、そしてそのとき思ってもみなかった料金で、ホステルだったが見つかったので、その時点でミュンヘンアウグスブルクの変更を決めたのだった、、そのあと、そのホステルにはもしかしたら到着は20時を過ぎるかもしれないと一応連絡は入れておいたが、その必要はなかったようだった、、

 が、15時半に着いたはいいが、駅からそこまでどうやっていったらいいかはよくわかっていなかった、、で、まずインフォメーションをと思って、駅のDBのインフォメーションで、ツーリストインフォメーションの場所を聞くと地図をくれて、それは市庁舎前の広場のところにあるとその場所を地図で示して教えてくれた、、では、そこにはどうやっていくのか?と聞いてみると歩いても10~15分くらいとのことだった、、地図をもらったのであとは駅前から出ている道を(それは何本かあったので)間違えなければ行けそうだった、、しかし15分くらいといっても、歩行困難者にとってはそれは長い道のりだったかもしれない、、駅前の道をまっすぐに10分くらい歩くと大きな通りがあって、そこがKönigs Platzsという公園になっていて、そこで少し休んだときに、もっていた宿のプリントをだして確認してみると、なんと宿はその市庁舎前広場の近くだということがわかった、、が、そこへ行くにはその手前の歩行者専用道をいったほうが近そうだということもわかった、、そこはこの街一番の繁華街のような通りだった、、いわゆるショッピングエリアで、ウインドショッピングをしながらツレはガラガラ?を引っ張っていく、、わたしは宿の場所を探してくるからその辺にいてくれといって一人で先に行くと、大きな通りにでて、その向こうにそのホステルはあった、、なので16時頃にはチェックインできたと思うが、ホステルといえどつくりは立派で、ま、この手のホステルは前に利用したことがあったが、モダーンな建物・合理的なシステム・内装・調度に遜色はなく、しかも低料金というのがドイツらしいといえた、、トイレが共同だっただけであとは快適だった、、これで42€は当りに思えた、、それまでの倍以上のホテルに比べてもほとんど見劣りしなかったからである、、荷物を置いて、まだ時間も早く、おまけに街の中心まで5分の近さだったので、早速インフォメーションのある市庁舎前広場にいってみることにして表にでたが、そこへ行く前に一軒寄りたいところがあるといわれる、、ついていくと、そこは先ほど通ってきたショッピングエリアの、少し待っているようにいったところにあった靴屋だった、、そこで目ぼしい靴を見つけ、それが定価の半額くらいのバーゲンになっているという、、どうかと聞かれるが、答えようがない、、が、確かにお買い得にはみえた、、30€→16€になっていて、しかも日本では見ることのないデザインだったから、いいんじゃない、自分の買い物なのだから、というしかなかった、、その店には他にもバーゲン品があって、男物の靴下がまた安くでていた、、色合いもよく品物も悪くなかったので、ちょうど靴下もなかったから二人してアウグスブルク靴屋で買い物となった、、そのあと広場までいってみたが、すでにインフォメーションは閉まっていて、仕方なくそこは次の日にして、街ブラ&ウインドショッピングをしていると今度は1ユーロショップというのがあった、、そこも入ってみたいといいだす、、たいしたものはなかったがそこでもツレは何かを買っていた、、そう、今までそんな時間も、そんな場所もなかったのだけれど、もしかしたら外国旅行の楽しみは、そんなところにもあるのかもしれなかった、、とくに歴史にも地理にも疎く、それでいて名所旧跡ばかり連れまわされたツレにとっては、むしろこういう街巡りのほうがよかったのかもしれなかったのだ‥、、

アウグスブルクを有名にしている市庁舎とペルラッハPerlachturmの塔483_640x427485_427x640

その市庁舎とペルラッハの塔は上部がホテルの部屋からも近くにみえた、、488_427x640

市庁舎前の通りからSt Moritz教会486_640x427

 いったんホテルに戻った我々は、次に夕食に出かけるのだが、そのときわたしはフロントの若い男性に二つ質問していた、、ひとつはホテルのすぐ脇を通っているトラムはバイエルンticketで乗れるかということと、もうひとつはお勧めのドイツレストランが近くにあるかということを聞いたのだった、、最初の答えはOKで、次の質問にはここから市庁舎に行く途中の左側に本屋があってその地下がわりとお勧めと教えてくれた、、そのレストランは2,3分のところにあってすぐに見つけられたが、その前に悔しいから、ともかく市庁舎前をゆったり進むトラムに一度乗っておきたくて、必要もなく一駅だけトラムに乗って、時間的には歩いてもかわらない大聖堂Domまで行って、また戻った、、何が悔しかったかというと、それ(バイエルンticketでここのトラムに乗れたこと)を知っていて、なおかつこのホステルの場所が市庁舎前から近いということを知っていれば、DBの中央駅から直通はなかったけれど乗り換えれば歩かずにこの市庁舎前までは来られたということに気づいたからであった、、といってもそれはあとの祭りの話だったが、ただ次の日になったらそのバイエルンticketは使えなくなる、、なら一駅でも一度このトラムに乗っておきたかった、ということだった、、大聖堂Domをあとにすると、もうすっかりあたりは暮れていて、最後の夜の食事はドイツレストランで決めよういうのがわたしの心積もりであった、、が、それはどうも勇み足となったようだった‥、、

歩いても時間的に変らなかった大聖堂Domにトラムで一駅乗っていく489_640x427

Domの前辺りから市庁舎のほうを望む、やっと暗くなってくる、、493_427x640

 ホテルの若いフロントマンに勧められたそのレストランは、なかなかいい店であった、、どうやらそこはドイツによくあるビールの醸造所をかねているようなところで、かなり混みあっていた、、客はほとんど地元の人たちだったので、間違いのない店であることはすぐにわかった、、しかし問題は要するにメニュウがよくわからなかったのだ、、もちろん英語のメニュウもあったが、それさえ正確なイメージをつかめないまま注文してしまったことだった(一応確認したが、それでも言葉の問題はあったようだ)、、わたしのイメージとしては、ま、最後のドイツ料理はそれまで食べていなかった、料理名はよくわからなかったが蒸ブタのような料理かハンバーグのようなもの、しかしそれをメニュウから正確にわたしのイメージと結びつけることができなかったのであった、、で、よくやるあてずっぽで頼んだものが、早い話かぶったのである、、二つ頼んだものが同じようなものがきてしまった、、ひとつは豚肉料理だったから、ま、許すとして、もうひとつはものは違ったが、似たような味だったのと、それほどうまいとも思えなかったので全部は食べ切れなかったのだ(いずれも料理名は覚えていない)、、せっかくビールが美味しかっただけに、それが少々残念?というか悔しさとして残った、、すべてのミスはワレにありで決してその店に問題があったわけではなかった、、食べ物の失敗はあとを曳くが、その原因は言葉(言語力)にあったように思う、、いい加減な英語でも旅はできるが、やはり表面的になってしまう(二重の意味で深くは味わえない)ということであろうか‥??、、

そのときの料理、ビールはうまかった‥494_640x427

その店の壁面に貼ってあったビールのポスター495_640x427