独歩の独り世界・旅世界

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ニュルンベルク Nürundergへ 2014,8,10


 次の日はニュルンベルクまでを予定していた、、すでにその次の日(8/11 月曜)のニュルンベルクプラハ/チェコのバスの予約も入れてあったからホテルも確定させてあった、、ともかく弾丸旅だから、だいたい一都市一泊で見学時間はそれぞれ半日くらいしか取れていない、、で、プラハ行きのバスは朝9時頃だったから、ニュルンベルクを観るとしたら、その日の早い時間に着くしかなかった、、そうやって逆算して時刻表を見ながら、ではどの列車にするかと悩んでいるときが、実は旅の全過程で最も楽しいときかもしれない??それにしても驚かされたのはそれら割引ticketを取得したときのDB<ドイツ国鉄>のシステムの完璧さだった ! !、こちらの希望、例えば何時発あるいはどこどこへ何時着、途中下車希望地・希望時間等を入力すると、たちどころにそれに適う列車の一覧表と割引料金・正規運賃、さらに詳しいすべての列車情報・時刻表や構内案内、乗り換え案内まで表示される完璧さ(いや、これで言い足りてはいない、クリックひとつで情報はどんどんでてくる、というかリンクされている-これも付随的だが、掲示板でDBを教えてもらったことによってそのすごさ・便利さを知ることになったのだが‥)は、あらためてドイツ人のすごさに脱帽しないではいられなかった、、なので、このハイデルベルクニュルンベルク間の列車検索は、このDBシステムをもっとも多く利用させてもらった箇所となった(なんどもそれを参考に検討した、ということ)、、具体的にいうとわたしは以下の希望を持っていた、、即ちハイデルベルク~ニュルンベルク間で寄りたいところとして、1,エーベルバッハ(Eberbach;できれば30分から1時間)、2,ハイルブロン(Heilbronn;できたら1~2時間)にストップオーバーしたいと思っていた、、これはガイドブックの受け売りだが、ハイデルべルクからはハイデルべルクを流れていたネッカー川がハイルブロンというところまで渓谷美をつくっており両岸にお城が点在し、その川沿いをいく鉄道があるということだったからである、、そしてエーベルバッハはイノシシの街として有名らしく、またハイルブロンは美しい市庁舎の天文時計で知られた街として紹介されていた、、こういうのこそわたしは、せっかく来たのだから寄ってみたいと思うほうで、そのルートの検索を何回もかけていたのだった、、すぐにいくつかの候補は見つかったのだけれど、それですんなりbestの汽車が選択できたわけではなかった、、

 実は思いがけない伏線がそこに潜んでいた、、ま、世知辛いといわれてしまえばそれまでだが、それは85€も払ったホテルの朝食時間であった、、我々は年寄りだから朝は早い、、が、せっかくの朝食はやはりいただいてからチェックアウトしたかった、、ところが今回ホテル検索で気づいたことだが、ほとんどのサイトのホテル紹介に朝食時間の表示がなかったのである、、で、何故それが知りたかったかというと、それによって乗れる列車が違ってくる、特に列車指定の早割りticketはキャンセル・変更ができないからonline ticketが買えなくなるからであった、、そこでわたしはこのホテルにわざわざmailで問い合わせたのだけれど返事はもらえなかった、、このホテルの予約に使ったサイトはBooking Comだったが、実は同じ問題がBookin Comで予約した他のホテルでも生じたので、今度は直接Booking Comの東京事務所に問い合わせをした、、その別のホテルからの返事はその事務所からもらえたが、ここのホテルからの返事はやはり来なかったようだった、、そこで最終的にこの日の移動はIC、ICEの特急には乗れないが普通列車一日乗り放題のSchönes Wochenende Ticket<土・日専用のweekend ticket、一枚で5人まで乗れ、ドイツ中一日乗り放題という驚くべき便利さと安さ;44€>にし、それをonlineで取得してあった、、さてそれでエーベルバッハ・ハイルブロン経由でニュルンベルクに行くにはハイデルベルク発7:49または7:55発の普通列車に乗れれば理想的だったが、現地について朝食は8時からと聞いてそれは断念せざるをえなくなった(weekend ticketにしたのが正解となった、それにしても8時朝食とは他ではありえない遅さだった ! )、、もちろん次案も考えてあった、、ドイツの場合ローカル線は1時間に一本、ないしは2時間に一本で、ここの場合は一時間後だった、、8時49分発に乗るべく8時からという朝食ルームに一番で入り、それでもなかなか素晴らしい朝食だったので20分かけて美味しくいただき、8時25分にはチェックアウトすることができた、、駅までは急げば5分だったが、その必要もなく8時35分には昨日マンハイムからの電車を降りた5番線のホームに着いていた、、

 その5番ホームへ降りる階段の下に次の列車の掲示板があって、わたしは見るとはなしにそこに次の列車が8:49発でHeilbronn行きとでていたのを確認していた、、また、その近くには何人かその列車を待っている乗客がいたのもみていた、、それだけでなく8時半頃に駅に着いたときにDBのインフォメーションがあったので、聞かなくてもよかったのだが、ハイルブロンへ行きたいのだが、と聞いてみると、そこにいたおっさんはちゃんと8:49、5番線といってくれたのだった、、それにもかかわらずその列車は来なかったのである、、どうやらあとから思えば、そのあとの10分くらいの間にことは起こったようだった、、というのはわれわれが列車が定刻に来ないのに気づいたとき、まわりには列車待ちをしている人がいなかったからだった、、で、わたしがなんかおかしいと実際慌てたのは、次の8:55発の電車が入ってきたときだった、、そんなはずはないと思いながら、実はその8:55の電車でもエーベルバッハにいけたので、それに乗ろうとしたが、それは向こうの7番線に到着したから、足の悪いツレが(そのときは荷物もあったので)階段を上り下りする時間はすでになかったのである、、結局2本とも乗れずじまいになり、わたしは先ほどのインフォメーションに出向いて列車が来なかったではないかと問いただした、、が、その列車はキャンセルになったとだけいわれ、それ以上追求する言葉はでてこなかった、、ドイツ国鉄でもそんなことがあるのかと怒りは収まらなかったが、どうやらこういうことのようだった、、つまりその10分くらいの間に列車のキャンセルはアナウンスされたようだった、、ただしドイツ語だけで‥、、で、ドイツ語のわかる人はそのとき皆7番線に移動したのだった、、ドイツ語のわからない外国人も見かけたが、親切なドイツ人がその人たちのその旨教えているような光景も、事情はわからなかったがわたしは見ていた、、そのとき気づくべきだったのだ、、が、わたしはドイツ国鉄の優秀さを信じていたから、まさかこんなところでドタキャンが生ずるなんてことをこれっぽちも予想していなかったのだった(もしインドだったら、それが日常だったからもっとぴりぴりしていたと思う)、、で、結局それを知らなかったのはドイツ語のまったくわからない我々だけだった、ということのようだった、、その直後に先に見た行き先掲示板を確かめたが、そこにはまったく別の列車が記されていたのだった(その近くで待っていればそれにも気づいたかもしれなかったが、ま、不運が重なったようだった)、、

 よって貴重な一時間を無駄することになってしまった、、当初の予定より2時間遅れということになって、結局エーベルバッハをパスすることでしかその遅れは取り戻せない、ということだった、、それでも9:49発の列車はすいていたし、確かに数は多くなかったがネッカー川沿いに点在するお城や沿線の車窓は悪くなかった、、エーベルバッハの駅では多くのハイカーや登山の格好をしたドイツの中高年がたくさん乗ってきた、、ま、当初のネライどおり降りてみる価値はあったかもしれないと思われたが、わたしのツレにしてみれば、そんなのはなんら興味の対象でなかったから、ここで降りてどうするの?といった風で、むしろ素通りでよかったというのが本音のようだった、、ハイルブロンに10:51着、、

Heidelberg~Heilbronnの車窓から;2枚(動いている列車からの写真はみんな失敗している)052_640x427047_640x427


 ハイルブロンからニュルンベルクへはルートが二つあった、、ひとつはヴュルツブルクWürzburg経由、もうひとつはクライルシェイム?Crailsheim乗り換えで、それぞれ前者はハイルブロン発11:45、ヴュルツブルク着13:21、発13:42、二ュルンベルク着14:54、後者はハイルブロン発12:03、クライルシェイム着13:21、発14:18、ニュルンベルク着15:25だったから、30分到着の早いヴュルツブルク経由にしたのはいうまでもない、、ただヴュルツブルクの場合街自体が世界遺産の街だったから、せっかくそこを経由しながら乗換えだけというのはなんとももったいない気もしたが、逆にそれだからかえって半端には寄るよりまたの機会ということで今回は寄り道しなかった、、実は帰りにもう一度そこを通ったが、そのときは我々は寄れなかったが、まったくその街を予定に入れてなかった途中であった日本人女性にそこを薦めた、、果たして彼女がそこに満足したかどうかは知る由もないが、我々も列車から見えたお城の偉容が立派だったので、次の機会には是非と思ったところではあった、、それはともかくその前にハイルブロンである、、前述のように当初2時間くらいの途中下車を予定していたが実質4~50分になってしまった、、それでも列車から降りてロッカーを探し、荷を預けて街の中心らしい方向に歩き出した、、バスやトラムもあったが乗り方もわからないし、いつ来るかもわからなかったのでとりあえず歩いてみたのだった、、15~20分で市庁舎前マルクト広場に着いた、、市庁舎の天文時計の写真をとって例によってツレをそこにおいて一人で少し歩き回っていると、歩いて戻ると間にあわない時間になってしまった、、ちょうどやってきたトラムに飛び乗るも料金の払い方がわからない、、日曜なので乗客はほとんどなし、で運転手のところにいって窓越しにいくらか訊ねるも相手にしてくれなかった、、しかたなく二駅、ものの5分を無賃乗車することになってしまった、、おかげで駅で10分の余裕ができ、駅の売店で昼食用にパンやサラダやビールを仕入れることができた、、街は日曜だったからかまことに閑散としており観光客もまったく見当たらず、静かな街という印象だった、、また、そこからの列車もローカル線だったからかすいており、車中持込の昼食を車窓を過ぎるのどかな田園風景を眺めながらのんびりととることができ、ドイツローカル線の旅も悪くはないとそのとき感じていた、、ヴュルツブルクで乗り換えた列車も始発だったからすいていて、ほとんど定刻14:55にニュルンベルク着、、

ハイルブロンの市庁舎とその前に建つキリアン教会059_640x427060_640x427

タダ乗りしてしまったハイルブロンのトラムと街の様子057_640x427

Heilbron~Würzburg間の鉄道の駅舎<OsterburkenとLauda>065_640x427066_640x427


 ニュルンベルクのホテルは思っていたより遠かったが、それでも駅から7~8分のところにあって、前日より4割も安かったが構え・内装・調度いずれも前日に劣らない、むしろ上ともいえるなかなか重厚なホテルだった、、ここも家族経営のようでなかなかホスピタリティに富んでいた、、ただ朝食は別料金で一人7€を追加してそれを頼んだから、トータルすれば料金的には前日の3/4、ま、ドイツの中級ホテルの平均値といえるのかもしれなかった、、チェックインを終え荷物を置いて16時前にニュルンベルク市街?(城内?)見学に出かけた、、時間は3~4間しかなかったが、それでもこの時期8時頃まで明るかったのと、ここもこじんまりとまとまっていたから結果的にいうとそのくらいの時間で十分であったのだ、、

 まず向かったのは城壁を左に見ながら降りたばかりの中央駅へ、ここの駅の構えも見るべきものがあった、、そこで明日のバスの発着場所を確認してからメインゲートらしいケーニッヒ門から城壁内に入る、、そのあたりには職人広場という、いわゆる昔風スタイルのおみやげ物屋の集まっているエリアがあるはずだったが、その日は日曜でその門は閉ざされていた、、そのあたりからりケーニヒ通りという歩行者天国が中心まで続いていたが、そこは日曜であっても普段と変らない?多くの観光客で賑わっていた、、しばらくいくと聖ロレンツ教会、そこまで10分くらい、昨日とは違ってなぜか少し暑さを感じていた、、ツレがアイスを買ってきて少し休憩、、その先少し下り気味に行くと小さな川があって、そこを渡って1ブロック行くと中央広場に出た、、ここを中心として城壁内はどこへも10~20分くらい?、更に奥にあるカイザーブルク城も上まで登っても15~20分?、ということは城壁内散策はお城も含めて2時間もあれは十分といえそうだった、、で、例によって、その中央広場1時間後待ち合わせということでわたし一人城に登ったが、ここの城はそこからの眺めも内部も、ま、いまひとつといえた、、もっとも城の見学はガイドツアーによって見学するようだったので、それには参加しなかったのだが‥、、そんな感じで一通りニュルンべルク城壁内を歩き回った感想でいえば、まだ二ヶ所、ハイデルベルクニュルンベルクを廻っただけだったが、その比較はやはり、というかわたしの好みでいえばハイデルベルクに軍配を上げたいところだった、、だが、ニュルンベルクもそれに黙って引き下がるようなところではなかった、、逆転のポイントはあったのだ、、それはBratwurstというニュルンベルクの焼きソーセージとトゥハーTucherのビールだった、、それを食してからはこの判定は微妙となったのである‥、、

ベンツのタクシーが並ぶニュルンベルグの駅舎073_640x427

丸い塔で有名なケーニッヒ門と聖ローレンツ教会095_640x427075_427x640

中央広場;2枚<美しの泉とフラウエン教会>089_640x427081_640x427

城からの眺め(この城はそれほど高さを感じなかった)083_640x427

カフェの並ぶデューラーの家Dürer Haus前広場から向こうにカイザーブルク城086_640x427

屋根つき木橋ヘンカーシュテーク<Henkersteg>093_640x427

ニュルンベルクの名物ソーセージとTucherのビールは、それほど高くなかった、、ビールお代わりして(全部で4杯)合計20ユーロくらい?と、われわれが入った店の内と外(最初外で食事していたが途中で雨が降ってきて中に移動した)090_640x427091_640x427092_640x427