独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

バイラワBhairawa、ルンビニLnnbini 8/28~29

 何にもないところだと思ったのは実は大間違いだった、、確かにバイラワの街からは外れていて、何もないところだったのだけれど、そこは重要な場所だっのだ、、初めは気づかなかったが、荷物を置いて街ブラに出かけたとき、ホテルを出た通りの向こうがどうやらバスターミナルのようなのに気づく、、それは通りから一本はいったところにあってちょっと隠れるようにあった、、行ってみると間違いなくそこはポカラ・カトゥマンドウ方面に向かうバイラワのバススタンドだったのである、、そしてその周りにはもっと安そうなホテルが何軒かあるではないか!!、、ちょっとシャクだったのでそのうちの一軒に値段だけ聞いてみる、、一人ならバス・トイレなしで300Rs~とのこと、、悔しいではないか、わたしは一人のときはそれで十分だったのである、、で、明日の朝そこに移ってくるから一部屋確保しておいてほしいと頼んだのだった、、というのも次の日はルンビニを予定していた、、ポカラへはルンビニから夕方戻って夜行バスでいくこともできたが急ぐ旅ではなかった、、300Rsならもう一泊して目の前のバススタンドから朝のポカラ行きに乗ったほうが楽ではないかと思ったからであった、、目と鼻の先のホテル移動はちょっと気が引けたが500Rsの差額は大きい、、自分の失敗を覆す素早い決断に満足して、それからバイラワの街へと歩きだした、、街の中心部までは歩いて15分ほどかかった、、普通は先ほど乗ってきたミニバス利用の距離であるが、そのときは地理をまったく把握していなかったから歩いたのであった、、目的はバイラワの街見学と明日いくルンビニのバススタンド探しにあった、、中心部は商店街となっている大きな通りが2,3本交差していて、もっと立派なホテルも何軒か見受けられたが、ま、田舎町といった感じ、それでもその後訪れたネパール山岳部(中央部)の諸市町村に比べれば、インド国境に近い分少し洗練されていたといえたかもしれなかった、、逆のいい方をするとネパールらしさがなかった、、が、それはネパール平野部(ネパールは山の国と思われているかもしれないが南側はテライTerai平原<平野?>と呼ばれているところで、野生動物の保護区が世界遺産になっているチトワン国立公園Chitwan National Parkがある)の一般的傾向かもしれなかった、、

 ルンビニ行きバスのバススタンドは、ホテル近くのバススタンドとは別のところにあって街の中心街よりさらに北、10分ほど歩いたところに、たぶん世界遺産になってから建てられた(最近かも?)と思われるルンビニゲートのそばにあった、、バスはしきりに出ていることがわかったので、そこから引き返そうと思ったが、ずいぶん遠くまで来てしまった感があって歩いて帰る気がしなかった、、そのときはもうだいたい街の規模と位置関係をつかんでいたので、大通りを南下するミニバスをつかまえてもうひとつのターミナルへ行くかと聞いてみると、どうやら通じたらしく乗れといわれる、、ホテルから直行したら歩いて30分はかかりそうなところも10Rsで帰れたのであった、、

バイラワ中心街013_640x427

ルンビニバススタンド近くのLnmbina Gate
014_640x427

ルンビニ方面(向こうにルンビニゲートとが見えている)とポカラ方面との分岐点、釈迦像(これも新しそうだった)のあるロータリー、ここからミニバスでバイラワバススタンド・スノウリ方面のミニバスに乗れる(上2枚は初日、下は二日目に撮影)
103_640x480


 だから次の日にもう一度その手を使った、、その朝朝食も食べずにチェックアウトして荷物を持って5分移動し、まだ部屋は空いていないというので、夕方戻るからと大荷物を預かってもらい、そこでチャイとオムレツパンで朝食(65Rsだった)をとってからルンビニに向かったのだが、そのバススタンドまではミニバスをつかまえて、ルンビニバススタンド?と聞いたら通じたのであった、、バススタンドではルンビニ?ルンビニ?といっているとこのバスだと教えてくれるものがあってこれもすぐにバスを見つけることができた、、そこからルンビニまでは50Rs,1時間、10時半にはルンビニについていた、、そのころにはもしかしたらネパールはインドより物価が安いかもしれないと感じていた、、しかもルンビニは公園(正式にはLumbini Sacred Garden ルンビニ聖園というらしい)になっていたが、その入り口では入園料なるものを取られなかった、、ルンビニ巡りはけっこう安くつくかもしれない、ありがたいとそのとき思っていた、、

ルンビニへの沿道から;2枚、のどかな田園風景が広がる090_640x480102_640x480


ルンビニ聖園入り口
092_640x480



 ルンビニはいうまでもなく釈迦生誕の地として知られていた、、その名はもちろん40年前に始めてインドを訪れたときから知っていたが、これまでこの地を訪れる機会はなかった(時間的に)、、そのうちにそこは世界遺産に登録されてしまった、、だから今では世界各地からの観光客が急増しツアーで訪れる人も多くなったようであった、、そのころからかその前からか詳しくは知らないが、恐らくその前後に今では写真等でよく見かける白亜の聖堂が建てられ、そして公園化され周囲にアジア各国の仏教寺院が建てられるようになったのではないかと推測する、、そして世界遺産としての体裁を保つためか、今でも公園内の整備は進行中であった、、で、見るべきところとしてはそのマヤ聖堂Maya Devi Templeくらいしかなかったと思う、、広い敷地内には先に触れたアジア各国の仏教寺院が建てられていたが、それをすべて巡っていたら相当時間と体力が必要そうだったことと、あまり面白そうでもなかったので、一部を外から眺めるにとどめた、、で、メインの釈迦生誕神話のある場所はどうやらその聖堂の中のようで、そこへはもう一重仕切られた敷地の中へ入る必要があった、、その外で履物を脱いで中に入ろうとすると警備員がいてセキュリティチェック、そのままは入れるのかと思ったらチケットがいるという、、しかしチケット売り場もなく、誰もチケットなんかもっていない、、‥??変だなぁと思っていると、向こうの木の下に座っている男が係員だと教えてくれ、そちらへ行くように促された、、確かにその男はちゃんとした印刷物なるticketをもっていて、それには間違いなく200Rsと書かれてあったので訝しく思いながらも200Rs払った、、あとでわかったことだが恐らくこれは外国人用のものだったと思われる、、つまりネパール人はタダ、しかし外国人からはしっかり、それも不当に高い入場料を取る政策があるようだということを、その後カトマンズその他でいやというほど思い知らされることになる、、その最初の出会いということだったようだ、、先ほどまでのいい気分は反転し、ちょっと納得しがたい顔での聖堂見物となってしまった、、その建物の周りの広々とした空間では菩提樹の下でグループが瞑想体験のようなことをしていた、、どうみても日本人か韓国人か中国人で、ここを訪れるのはその三国が際だって多そうだった、、建物脇のプスカリニPuskarini Pond池もアショカピラーAshok Pillarももちろん後年作られたものとわかっていても、とってつけたような印象はぬぐえなかった、、建物の中のその場所も警備上の理由からか下を覗き込むように作られていて、実際はっきりと目にすることはできなかった(もちろん内部の写真撮影は禁止されていた)、、なので全体的には、いわゆるツアー旅行によくあるパターンと同じで、ここに**があった、それを見た・確認した、というそれに近いLumbini見物になってしまったようだった、、ま、それでもいいと思うんだけど‥??、、

Maya Devi Temple ;セキュリティチェックを過ぎてすぐ093_640x480

世界遺産の標示盤、建物のそばにアショカピラーが見える
095_640x480

中は広々として気持ちのよいところ、きれいに清掃管理されていた、、下 ; 2枚
096_640x480
097_640x480

菩提樹の下で瞑想するグループ
099_640x480

 そのメインの聖堂を出て少し公園内をぶらついてみた、、広大な敷地には15に及ぶ各国の寺やストゥーパが建っていたが、その中で一番目立った、というか遠くからも見えた大きな寺にいってみた、、そこはKorea Templeだった、、その前にはみるからに金をかけてそうなやはり大きな寺があった、、それはChina Templeだった、、どちらも常駐の修行者?がいて一般の人の宿泊も可能のようであったが、仏教縁の地にお互い競うように立派な寺を建てているのが意外というか印象的であった、、ま、そういう意味では各国の寺を見学して仏教誕生の時から2600年?その変遷(拡がり方)の歴史を知るには絶好の場所かもしれなかった、、ルンビニ聖園には2時間くらいいてまたバスでバイラワに戻る、、帰りはバススタンドから街中をぶらついて買い物しながら帰った、、フルーツ、パン、飲み物などをこの国のだいたいの物価を知る意味もあって買い込み、そして薬屋でインド以来2週間も患っている喉・鼻水に効く薬を探してもらった、、それまでにインドでは何回薬を買って試してみたか?もちろん買った薬は全部飲んでみたが効き目がなかったようだった、、が、ここで買った薬が効いたのか、あるいは他の理由でよくなったのかはわからないが、その後だんだんよくなっていった、、もしかしたらその日無理せずにもう一泊したのがよかったのかもしれなかった、、午後の3時ころにはホテルに戻れたので少し昼寝、、夕方、前のバスターミナルで明朝のポカラ行きのバスのticketを買いに出、夕食はそのホテルの1階の食堂で食べる、、チョーミン(焼きそば)100Rsを1/2で頼めるかと聞く、、一人前は量が多いのがわかっていたのと、帰りに買ったパン(2個10Rs)があったからであった、、OKしてくれたので、それとビールを頼んだ、、それであわせて290Rs、、なんとビール大瓶だったが240Rsもしたのであった、、前の晩もホテルの下の食堂でネパールの国民食ダルバートDaal Bhaat(一般的にはダルスープ/豆かレーと野菜またはチキンカレー、ライスとチャパティ、漬物、生野菜といった組み合わせのものが大皿に盛られてくる)とビールを頼んだ、、ダルバートは125Rs(1Rs;1円だから125円)は安くてうまかったが、それに比べるとビールが異常に高く感じられた、、その代わりインドと違って、ここではどこでもビールが売られていて、むしろコーラなんかよりビールを置いてる店のほうが多いのではないかと思われるくらい手に入れるのは簡単だった、、ところが、ついついインドと比較してしまうのだけれどインドで60~70Rs(100円前後?)で買えたビール大瓶または500ml缶が普通の店で買うと160~200Rs、レストラン・食堂ではどこでも飲めたがそれだとだいたい250~300Rsくらいだった、、つまりビールはどこでも飲めるようになったが価格が2倍以上になったということであった、、他の物価は若干安くなったかと感じていたがビールだけが問題だった、、こうしてだんだんネパールの物価に慣れていったのだった‥、、

Maya Devi Templeの入り口から北に延びる道があって、このEternal Flame(永遠の灯火?)の先に寺院・ゴンパ・ストゥーパが両側に点在するエリアとなる、、100_640x480

上の地点から少しいった左側にチベットのゴンパと韓国寺院があった、、
101_640x480