独歩の独り世界・旅世界

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カルギル Kargil ~ ラマユル Lamayuru 2013/8/18~8/19

 我々はそのシェアタクシー(正確にはシェアジープ?4駆)の最初の客で、まず向かった先は、どうやらそこがスリナガルのバスターミナルのようだった、、といってもバスターミナルから少し離れたタクシースタンド(タクシーの溜まり場をこの辺ではそう呼んでいる)で、あとの客はすべてインド人だったが、彼らもすでに予約をしていた人たちか、その場で客になった人かはわからなかった、、ただ最後の一人はやはりこのドライバーがピックアップ場所をさがしていたのでやはり予約客だったと思われる、、こうして最後の客が乗り込むまで小一時間かかって、6人がそろったところで車はカルギルに向かった、、

 成り行きでそうなってしまったが、当初の予定通りバスでレーまで行くには、やはりカルギルで一泊するようであった、、カルギルまでは後で聞いたところによると350Rs、シェアタクシーの半額だったが、やはり時間・乗り心地等はそれ相応で、少し余裕のある人たちはシェアタクシーを利用している人のほうが多そうであった、、そのための4駆の白タクがそのタクシースタンドには何台も停まっていた、、スリナガルの街から30分も走ると道は山道となった、、去年のマナリルートもそうだったが、隊列を組んだ軍用トラックと何台もすれ違う、、だんだん道が険しくなると同時に景色は素晴らしいものとなっていった、、が、こちらはそれほど標高がないのか雪を頂いた白い峰はなかなか見出せなかった、、スリナガルから2時間くらい走ったところがソナマルグ? Sonamarg というちょっとした街でそこが最初の休憩地点となった、、ま、そこが朝食orお茶の時間となったが<10:15~10:45>30分くらいでまた山道を進みだした、、といってもこの道はほとんど全線舗装でそれほど悪路には思えなかった、、が、やはり峠にさしかかるとぬかるみ状態のところがところどころあって、はまってしまって抜けられない車で渋滞しているところが何ヶ所か出てくる、、最初の峠ゾジラ Zojilaは3500mくらい?、Sonamargから1時間ほどのところで、そこを越えると世界が一変して荒涼とした岩肌が露出しているラダックらしい?風景となった、、そして道はそれほど下ることなく30分ほど走ったあたり、分水嶺を越えたので逆方向に流れ下る河があり、それを渡るとcheck postがあった、、このルートで最初のチェックポストで、そこから先は河に沿って道は続いていた、、1時間走ってまた街があり、そこがDrassというところだったが、その間はただ荒涼とした山岳地帯で、晴れてれば雪山が見えたかもしれないが天気はあいにくであった、、<13:20-13:50>が昼食タイムでその街の食堂でカレー・ダル・ライス・チャパティの定番メニューしかなく、一人前を二人で食うも150Rsは安くはなかった、、Drassからもう一走り1時間半くらい走ると、またチェックポストあって、そこを過ぎるとまもなくkargil に着いた、、確かにマナリルートと比べると舗装率も高く、峠越えもそれほどきつくはなかったと思われたが、それでも休憩時間を入れて4駆で7時間のハードな山岳ドライブだったことに変わりはない、、景色も曇り空だったのでいまひとつだったが、晴れていればもっと素晴らしいものであったであろうと思われた、、

軍のトラックの隊列をあからさまにはなかなか撮れない、、車の中から追い越し時に撮影075_640x480
だんだん山間部に入っていく、、082_640x480

Sonamargのゲート
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Zoji-La付近084_640x480

立ち往生していた車
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この付近、土砂崩れ等多く、ブルドーザーの出番多し、これが待機していて去年ほどの渋滞にはならなかった、、

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路肩にガードレールなんかない、、
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この付近は同時に遊牧民の通勤路でもあった;2枚
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この橋を渡るとチェックポスト、、(チェックポストから来た道を写す)
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昼食をとったDrassの街
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河沿いの道を行く
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チェックポスト手前で工事中のヶ所あり、交通整理の人、Kargilに近い
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チェックポスト付近の道路案内
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  カルギルの街は、スリナガルから200km、レーからだと230km、レーとスリナガルのちょうど中間にあって、この地方(ラダック)ではレーに次ぐ大きな街である、、だからスリナガルからバスで来てもここで乗換えとなる(一泊、しかしレーからのバスはレー14時発で、確かカルギル21時半発だったと思う、つまりカルギルからは夜行バスとなる、利用される方は要確認)、そこのタクシースタンドに15時20分に着いた、、ドライバーにホテルがこの辺にないか聞いてみると、すぐ後ろにあったゲストハウスを教えてくれた、、そこから1分のゲストハウスはちょっと洒落たつくりで一泊700Rsとのことだった、、やはりデリーなんかと比べるとけっこう高い‥、他に適当なところがなさそうだったのでOKする、、荷を置いて、ま、見るところもそんなになさそうだったが写真をとりに出かけた、、まずは明日のバス情報を収集、バススタンドはシェアタクシーを降りたタクシースタンドから細い道を抜けたところにあってレー行きバスは朝5時発で、それ一本しかないようなことをいっていた、、料金は350Rsで前売りのticketは販売しておらず明日朝4時半に、この場所に来いと教えられた、、念のためタクシースタンドに戻ってシェアタクシー情報も聞く、、シェアタクシーは朝8時発、料金はスリナガルと同じで800Rsといっていた、、特にすることもない街なので早く寝てバスで行くことに決めた、、タクシースタンドの近くを河が流れていて、その水量、流れの速さは驚くほどのものだった、、そこからモスクが二つ見えその背景にはまったく緑のない岩肌の山が連なっている、、一本しかない大通りはけっこうにぎわっていて路上の物売りが多くでていた、、いったんホテルに戻って日が暮れてから食事に出かけたが、レストランはあってもメニュウがなかったり(食べるものがない)で食事にありつけそうな食べ物屋を探すのに苦労した、、そこそこ大きな街と入ってもメインストリートは15分も歩けば終わってしまう、、そんな街を二度ほどぶらついたが外国人旅行者には一組しか出会わなかった、、

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カルギルのバススタンド;上左とわれわれが宿泊したCity Guest House;上右


Suru河にかかる橋の上からカルギル;2枚107_640x480
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 朝4時起きは年寄りにはそれほど辛くはない、、ツレはもっと早く起きていた、、洗面だけ済ませてホテルを出(事前に言っておいたが、こういう場合従業員を起こして入り口を開けてもらう)歩いて5,6分、バススタンドにも人の気配はなかった、、見上げると満天の星、これほど近い星空も久しぶりであった、、そのうち何人ががやってきて、それらしいバスのほうにいったのでついていくと、彼らも客でバスの中で寝ていたドライバーと車掌を起こし始めた、、寝ぼけ眼の車掌だかドライバーにレー行きか、ticketはもっていないけど、と聞くと適当なところに座ってろといってくれたので一安心、、まばらだった客が埋まったころ、ほとんど定刻に真っ暗なカルギルの街を走り出した、、1時間くらい走ってようやく夜が明けてきた、外の景色がはっきりしてくる、、あいかわらずの岩山ばかりの荒涼とした世界、そして道はだんだん登りにかかる、、2時間くらい走ってWakha(地元の人はワカといっていたが、地図にその地名はなくMulbekhというところかもしれない)というゴンパのあるところで朝食休憩、、そこから峠越えが始まり30分でナミカラ Namika-LA <3720m>という峠を越えた、、さらにHinaskotという村まで小一時間走ってまだ登りになった、、今度はこのルートで最も高い峠フォトラ Photo-La でそこは4100m、ここからの眺めは雄大で、バスは停まってはくれなかったが車窓から雪山も見えた、、この先レーまではもう峠がない、、いよいよレーに通じるインダス河上流域に入ったのであった、、峠から九十九折を下ること30分、9時15分ラマユルLamayuruに着いた、、

後ろにゴンパが見えているのでWakhaと聞いたが、Mulbekh?あるいはどちらも同じところをいっているのか??007_640x480

Namika-Laへの登り、カルギルの方向 009_640x480

Photo-La、峠の標識?
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Photo-La付近からの眺め;2枚018_640x480_2
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 思ったより早く、何かあっけない到着だった、、我々はそこで降りた(ここまで一人170Rsだった)、、実はこここそが、わたしにとってはひとつの目的地であったのだ、、わたしがスリナガルからのバス旅にこだわったのはここに寄るためであった、、去年レー/ラダックに来たとき何ヶ所もあるゴンパ(僧院または寺院)のうち、ここがレーからもっとも遠く、もしレーから往復するとなるとタクシーのチャーターもしくは泊りがけで来る方法しかなく、要するに最もいきにくいところ、いくには最も金のかかるところだったのだ、、つまり去年いけなかった中でわたしが最もいってみたかったところだったのである、、それでわたしはレーからの往復を嫌って、スリナガル(カルギル)からのバスで途中下車を狙っていた、、ただ、その点をカルギルで確認したのだが、後続のバスはなさそうだったので、最悪はここで泊まることになることも覚悟していた、、しかしシェアタクシーが後から来るのがわかったので、もし空きがあればそれに乗れるかもしれない‥??それに賭けてみたのだった、、では、ここに何があるのか?、それは知らない、ただここは月世界を思わせる風景の中に、そのゴンパが聳えていると紹介されていたからであった、、‥それはラマユルのバス停で降りる手前、峠から下ってくる途中から見えた、、確かにそれはなかなか絵になる光景ではあった、、

ラマユルゴンパ、遠景;右と近景;下022_640x480_2

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 バスを降りて前の茶店に入りチャイとフレンチトーストをもらって朝食とし、そこで荷物を預かってもらった、、その位置からゴンパへはちょっとした登りとなり、高度もあるのでゆっくり登って中に入った、、拝観料は一人50Rs、去年は払ったところもあるし払わなかったところもあったが、ラマユルの場合期待度があったので高いとは思わなかった、、もっとも拝観といってもなかなか貴重な仏画曼荼羅もあったが、わたしはそこからの眺めのほうが楽しみだったのだ、、わたしのツレはラダック初めてのゴンパで(結果的にここが最初で最後になってしまったが)興味深そうにしていたので、ま、ここまで連れてきた甲斐はあったかもしれないと、ちょっと安堵、、写真をとりながらぶらぶらして茶店に戻ると時刻は11時になっていた、、バスがないのがわかっていたから、タクシーでも何でも車が来たらヒッチをするつもりでいた(車はそんなに通らなかった)、、時間もまだ早かったので何とかなると思っていた、、何台か通り過ぎたあとに下りてきたのはバスだった、、‥??‥ツーリストのバス(いわゆるツアーの)か??、、そのバスは茶店の前のバス停で停まった、、一般の人が乗っていた、、運転手に聞くとレーまで行くといっている、、ホントかよ??、我々は茶店の人にも聞いていたが、誰もこんなバスのことはいっていなかった、、が、何であれバスがあるならこんなにありがたいことはなかった、、ラッキー!!、これで確実にその日のうちにレーに着けそうだった、、のんびり構えていたが急いで荷物の礼をいってバスに乗り込んだ、、

茶店の前からラマユルゴンパを望む025_640x480

ゴンパへの参道に置かれたこれらの平石には経文がびっしり刻まれていた、、
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ゴンパからの眺め;3枚
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ゴンパの中;3枚
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