独歩の独り世界・旅世界

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ローカルバスでカンクンCancunへ

 どこでどう間違えたか、ラッキーだったのか不運だったのか、未だにはっきりはわかっていないのだけれど、そのときはとりあえずラッキーと思ってしまった、、わたしがバスターミナルについたとき、窓口の男性は、メリダ行きのバスにまだ間にあうといってそのバスのticketを売ってくれたのだった、、わたしがその時間を確かめたら、すでに5分くらいは過ぎていたのだけれど‥、、で、急ぐようにといわれたから、よくわかっていないターミナルの乗り場らしきところに駆けつけてみると、そのバスはすでに陰も形もなかった、、しかしそれでもわたしは事態をよく呑み込めていなかったのである、、

 未だによくわからないのは、そのticketはわたしが逃したバスだけのものだったのか、その次のバスにも乗れたものか?ということと、それは鈍行バスのものだったのか、直通いわゆる急行バスにも乗れるものだったのか、ということについてなのだけれど、しかしいずれにしろ気づくのが遅すぎたのだ、、本来ならその不明な点を確かめるべく、そのときすぐに窓口に引き返していればこんなことに遭遇することはなかった、、それを怠ったというか、そんなはずはないとの思い込みでわたしは窓口に確認に行かずに次のバスを待ってしまったのだった、、念のためにアルバイトみたいなお兄ちゃんに一応次のバスは何時に来るのか?このticketで乗れるのかは聞いてみた、、が、今思うにそれさえはっきりyesといったかは定かではないのだ、、それを聞き取れていない可能性はじゅうぶんにあって、それさえも勝手に判断してしまったかも知れないのであった、、挙句すぐにくるときいたはずのバスはなかなか来なかったし、何台か来たバスの運転手にメリダに行くかと聞けばすべてノーだった、、ようやく来たバスのドライバーにそのticketをみせたら、少しの間があってOKしてくれたのでようやく一安心して乗り込み、待ち時間0分だったところを1時間も待ってのカンペチェ発となった、、が、それで一件落着とはならなかったのである、、どうもそのバスに乗ってはならなかったようだ、、もうその辺から何がなんだかわからず、どうしてよいかわからなくなってしまったのだ、、先にそのticketは各駅のものだったか急行に乗れるものだったかいまだ不明と書いたが、わたしはこのルートに急行・鈍行があったり、経由がまちまちないくつかの路線バスが走っていることをまったく知らなかったのである、、だから今思うと、そもそもその朝のよすぎた(グッドな)タイミングは実はたいへんバッドなタイミングだったということになるのだ、、つまり、もしあと5分の余裕があったのなら(変にタイミングがよすぎなかったのなら)、それらの説明をきちんと受け、しかるべきバスに乗れ、何の問題もなくメリダまでいけたであろう、ということであった、、うん、たぶんその5分の問題だった可能性は高い、、しかしもっと大局的に考えると、もしかしたらそもそもあれほどこだわった二等バスの選択が間違いだったかもしれないともいえた、、わたしはネット検索で6時間半456ペソかかるカンペチェ~カンクンのADOを敬遠したことからこの不運は始まったともいえなくはなかったのだ(二等だと時間は1.5倍かかるが運賃は2/3だった)、、ケチるとろくなことはない、という経験は何回もしていることであったが‥??

 少しわかりづらくなってしまったので整理してみると、こういうことだった、、その朝その二等バスのターミナルにつくとタイミングよく待ち時間ゼロで目的地(メリダ)に行くバスがあった、、が、ticketは買えたがそれに乗り遅れた、、そのまま窓口に戻ってきちんと次のバスの情報を聞いてそれを待てば、たぶん1時間以内にしかるべきバスに乗れ、遅くとも10時半ころにはメリダについてカンクン行きの二等バスに乗れたはずであった、、が、まぁ、よくあることだが何とかなるだろうとそのままその場で待っていて、次に来たメリダ行きの表示だけみて乗ってしまったバスは、その間の各村を一つ一つ回っていくローカルバスで、急行(directo)なら3時間のルートをなんと倍くらい5~6時間はかかりそうな進みぐあいで、これはたいへん、と乗ってから1時間もしてやっとその状況に気づいたというわけだった、、それでもしばらくは上に記したようにどこでどう間違えたかを反芻しながら後悔ばかりしていた、、が、このままではもしかしたら今日中にカンクンにつけなくなるかもしれない、何とかしなくては、どうしよう!?、とやっと行動を起こしたのは7時半に出たバスが少し大きなターミナル(といってもバスが2~3台泊まれる程度、しかしオフィスがあった)に着いた9時半ころだった、、直通バスなら3時間くらいという情報は持っていたので、乗っていたバスのドライバーに何時ころメリダにつくのか聞いてみた、、12時ころとの答え、その場所はCalkinというところで、地図でみると確かにまだ半分もきていなかった、、わたしは急いでいるんだ、なんとかならない?と聞いてみると、幸いそこのターミナルにはオフィスがあってそこで直通バスの情報を聞いてみろといっている、、停車時間は10分くらいあったので、すぐに一人しかいないそのオフィスの男性にここまでの経緯を話し、直通バスがないか聞いてみると、10時発メリダ行き<directo>がある、メリダまでは1時間、ここからの料金は60ペソといってきた、、いや、わたしはメリダまでのticketは持っているんだと、それを見せたが、どうもそのticketでは乗れないようなことをいわれてしまった、、そう、このとき初めてわたしはこの路線を走るバスは複数あること、急行と鈍行の区別があること、ticketはその決められた(ticketに指示されている)バスにしか乗れないらしいことを知ったのであった、、が、それでもゴネた、、そんなことは聞いてないし説明もなかったのだ、、それは貴社の責任ではないか、このticketで乗せてくれ、というようなことをいえる範囲で言ってみたが無駄だった、、が、彼は一言こういった、ここではそういったクレームは受けられないが、本来ならばカンペチェのオフィスで、もしかしたらメリダのオフィスで受けてくれるかもしれない‥と、、ま、わたしは諦めて60ペソを払った、、そして乗ってきたバスから荷物を受け取って10時発のメリダ直行<directo>バスを待った、、確かにそのバスはそこを出ると一ヶ所も停まらず、高速道路のようなハイウェイを見違える速さでメリダを目指し、1時間では着かなかったが11時半メリダ着(ということはあのまま各駅のバスに乗っていたら果たして何時になったであろう??)、、早速そのバス会社のオフィスを探した、、

 メリダのバスターミナルはそこはsegunda clase(二等のターミナル)だったが、やはりそれなりに大きなものだった、、が、たまたま日曜だったからか人はまばら、ticket販売の窓口も5~6ヶ所あったうち2ヶ所しか開いてなかった、、そのひとつで聞いてみる、オフィスはどこにあるの?どうやらオフィスはなさそうだった、、クレームをいいたいのだが‥??、それを受け付ける場所も人もいなさそうだった、、しかしわたしは納まらない、、しかるべき人に合わせろと執拗に迫る、、と、思いがけなく、プラットフォームにはいる乗客のticketをチェックしている女性にいってみろという返事が返ってきた、、その女性を訪ねる、たまたま彼女は暇そうだったのでことの詳細を話してみた(もちろん言える範囲で)、、わたしは料金を二重に払っているのだから、少なくともあとから払った60ペソは返してもらってしかるべきではないかと主張してみたのだが、もちろんどうにもならなかった、、が、彼女はわたしのいってることは理解してくれたようだった、、そしてここからどこへ行くのか聞いてきた、、カンクンへ行くつもりだ、と答える、、一等でor二等で?と聞かれた、その時点で予定よりだいぶ遅れていたのでチラッとADOの一等で行くことも考えたが、これ以上の出費も控えたかった、、二等のつもりだ、と答える、、そしたら彼女は先の窓口の女性に電話をいれ少し話し、そのあとでわたしにそこへいってticketを買ってこいといった、、いわれたままいくと93ペソ払えといってきた、、‥??カンクンまではメリダから二等バスで186ペソだった、、半額??‥手にしたticketはカンクン行きの子供用ticketだった、、それをもってまた彼女のところへ戻ると、なにやら判を押してくれ、バスはすぐ出るといってそこを通してくれた、、そうやってわたしは12時発カンクン行きローカルバスの乗客となったのであった、、

 しかし、もちろんしばらくはいい気分であった、、いろいろあったけど、結果的には少し得してしまったではないか?と、、彼女はわかってくれたし、もしかしたらその会社の実力者だったのかもしれない?と、、いずれにしろ納得いかないことはたぶんに自分に非があったとしても問いただせ?と、、でも、よかった、よかった、、そんな思いは2時間くらいは持続していたか‥??、、しかし、だんだんと苦痛になってきてまたもやこの選択は間違いだったかもしれないと思いはじめた、、貧乏旅行の辛いところである、、何がって、わたしはメリダカンクン間をバスで走るのは初めてではなかった、、最初に通ったときもローカルバス(二等バス)だったが、そのときはチチェンイツァーに寄るために途中下車していた、、それでもその村ピステPisteまでは3時間ほどかかっている、、そして2回目は去年、いや一昨年か?カンクン~チチェンイッツァー間をこれもローカルバスで往復していた、、それも片道4時間半くらいかかる道のりだった、、つまりメリダカンクン間はローカルバスだと7時間半かかるのであった、、初めてならともかく、それはそれは長くて苦痛以外何ものでもなかったのだ、、メリダからの直行一等バスADOなら312ペソ・4時間で走りきる、、うーん、そう思うと最初に書いたように、もしかしたらカンペチェ~カンクンはADOのdirectoバス456ペソ(当時456ペソだったが、今調べたら488ペソになっていた、、)・6.5時間が正解だったかもしれないと後悔しだすのであった、、

(結果だけお伝えするとその日かかった交通費カンペチェ~カンクンは250ペソ、時間は12時間だった)