独歩の独り世界・旅世界

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グアテマラ最奥を行く、、ミラドール El Mirador遺跡 , 最終回

<ミラドール遺跡行、4日目、5日目,>
 四日目は往路を引き返すだけの行程でしたが、いつものように8時にキャンプサイトを発ち、一ヶ所だけ往きに寄らなかったところによりました。そこはちょうどミラドール遺跡入り口案内板のあった裏辺りで(そこまで3~40分?)、往路はちょうどみんな疲れている時間だったので、ここは後回しにしたとウーゴの説明、そしてその遺跡の説明もありましたが、それはよく聞き取れませんでした、、小ぶりの建造物がひとつ、当時としてもこの辺りがこの都市の入り口であったのでしょうか??そこを後にすると、道は一度通っているのでずいぶん気持ちの上では楽で、全員がものすごいスピードでどんどん行きます、、一度の休憩で13時(4時間の歩行途中一回休みあり)まで歩き続けました、、そこは前々日より水量が減った感じの小川(?もうほとんど水量はなかった)に架かる手造り橋の袂で、そこで昼食休憩となり、しばらく後追いのコシネラ(cocinera スペイン語で食事係の女性のこと)のロパを待つことになりました。往路もそうでしたが、彼女が昼食のサンドイッチを運んでくれるのです、、そこで45分の昼食休憩をとってあとは一気にキャンプサイトまで、1時間半の歩行で15時15分には二日前宿泊したTintalのキャンプサイトに着いたのでした、、往路の歩きは休憩抜きで7時間(トータル8時間半くらい)だったところを帰路は6時間(トータル7時間少々)で歩ききったことになります、、まさに時速5kmに近いスピードでした、が、それを追い抜いていったパーティがありました。往きにも抜かれたノルウェー隊で、後でキャンプサイトで一緒になり誰かが聞いたら、彼らは早い人で4時間半、遅い人でも5時間とのことでした、、まさに山岳部のスピードです、、しかも彼らは荷物を背負っての話(彼らを先導していたのは<付いてただけかもしれない>、一頭のロバとその馬子<ガイド?>だけで、おそらくキャンプ道具一切を自分たちで背負っていた)、ま、全員若い男性でしたが、もしかしたら山岳系のグループかもしれませんでした、、で、その日到着したキャンプサイトはここが同じ場所かと見違えるほど素敵な場所に変わっていて、そこにはわれわれとノルウェー隊しかいなかったのです、、

次の日もいつものように8時ころ出発、あと半日の歩きを残すばかりなので割とみんないい感じのノリで歩いていたのですが、まだまた困難は待ち受けていました。半分ほどは順調だったのでウーゴは途中から道を変えて、池(昔の貯水池?)の見えるルートを行ったのですが、そこ(池の畔)で小休止して歩き始めてまもなく、はじめはパラパラでしたがすぐに本降りの雨となったのです、、なので後半の2時間あまりは降りしきる雨の中、簡易雨具はまったく役立たず、そしてもうぬかるみがどうのこうのではなくなって(すべてぬかるみ状態になったので)全員ぬれねずみの泥まみれになっての帰還となりました。ま、だからこそ余計Carmelita近くの車道に出たときの喜びようはひとしおで、皆で抱き合わんばかりにその到着とお互いの健闘を称えあったのでした、、そしてこの不運な雨も、むしろ最後でよかった・ラッキーだったと無事の帰還と走破達成に満足していたのです、、で、ちょうど13時ころにCarmelitaのオフィスに入り、そこでお茶と昼食をいただき、ウーゴに御礼と別れの挨拶をし、迎えに来た車でフローレスに戻ったのでした、、フローレスまでは3時間、17時ころの到着でした、、

最後に寄った遺跡207_640x480
Tintalのキャンプサイト、左側がノルウェー隊のメンバー218_640x480
Tintal遺跡の復元図219_640x480_2

Carmelitaのオフィス<往きに撮影>133_640x480


以上で、4泊5日行の詳細をendとし、以下若干の補足と感想を述べておきます、、

 今振り返ってみて、ミラドール行はどうだったかと聞かれたなら、まず個人的には皆に遅れずに歩けたことに満足しています、、そして行った価値はあったと思っています。次にいつグアテマラに戻れるかわからないので、とりあえず心残りのところを消したこと、そしてそう簡単にいけるところではなかったので、やはりタイミングがよかったことと世代・国籍を超えての若者たちの励ましに感謝してます。で、感想として、このミラドール4泊5日行は特に遺跡に関心のない方でも、今回のメンバーの中ではKellyがたぶんそうだったと思いますが、自然観察や動植物類に興味をお持ちの方が参加してもたいへん貴重で・興味の尽きないところではないかと思われます。ただ、後述するヘリコプーターまたはロバの背に揺られていくこともできますが、歩き通すのはそれほど簡単でないのも事実です、、なのでいずれの興味もない方にはただくだびれるだけなので、あまりお勧めはできません、しかしどこかで触れましたが、この期間中ことのほかよく眠れ、快食・快眠・快便だったのは、ボスケの力<森林力>と数時間の歩行のおかげだと思ってますので、ジャングルツアーそれだけでも面白さ・価値はあるといってもいいかもしれません。ま、いずれにしろ、これもどこかで触れてますが、たぶんグアテマラのことなのでこの地が車でいけるようになるまでまだだいぶ先のことになるのではないかと思われます(今は観光立国をうたっているのでなんともいえませんが)、、なので、それまではこの脅威or驚異の自然も残されていることでしょうし、当分は歩いていくしかないところでありつづけるでしょう??ま、だからこその価値だともいえるかもしれません、、是非歩かれることをお勧めします。そこで興味のある方のために以下にそのための必携品等をリストアップしておきますので参考にしてください、、ま、キャンプを思い浮かべていただければほとんどそれと重なりますが、、1)くるぶしまでの靴、いわゆる軽登山靴、2)ヘッドランプ(普通の懐中電灯より両手が使えるからbetter、3)虫除けスプレー、刺されたときの薬、日本の市販の虫除けスプレーで有効かどうかはその類をもってなかったのでよくわかりません、、今回の大失敗はこの点で、蚊なのか虫なのか?刺されたのか咬まれたのか?実はよくわからないのですが、もうすでに3週間もたっているというのにわたしの体は無残にも100ヶ所くらいのかさぶたが残っていて、未だにその痒さに悩まされています、、4)トレぺ&ウェットティシュは使いかつてあり、、なお、一応キャンプサイトにはトイレあり、それ以外の場所はすべての場所がトイレとなる、、5)着替え類、6)雨具はやはりあったほうがいい、7)望遠鏡はウーゴが持っていたが、望遠レンズつきのカメラ、及び充電不要のバッテリー、8)最後に飲料水について、少し詳しく述べておきます、、わたしは普通の人の半分くらいの量で足りてしまうのですが、それでも一応500ml一本を持参しました。他の人は1リットルを何本か、しかしそれは不要でした、、水は代金に含まれていて相当の量をロバで運んでいるためいくらでも補充がききます、が、ロバは同行でないので歩いているときはウーゴが1リットルのボトルを何本か持ち歩いていてなくなった人の補充をしていた、だから極端にいえば空のボトルがあればOKでした。ついでにその身の回り品の運搬について、、わたしは知らなかったので、初日自分の荷物はすべて背負っていた(なので疲れた)、実はそれもロバが運んでくれたので(ゆえに6頭も必要だった?)あくる日からはずいぶん楽になった、つまり最低限の荷、水と貴重品と雨具とカメラだけ自分で運べばよかったのでした、、‥あとは食事も悪くなく寝床も設えてくれるので(ま、わたしは自分のテント張りと撤去は自分でやったが)いってみれば至れり尽くせり、そう思うと5日間280ドルはそんなに高くないかもしれない、とも思えます、、ま、その価値はどれほどこのツアーに満足したか、それぞれの価値判断によるとしかいえませんが‥??

 ところで帰ってから世話になったエージェンシーに帰還報告に行き、ついでにヘリコプター情報を聞いてみました、、ヘリによる一日ツアーは4人以上で一人800ドルからとのことでした、、また今回の4泊5日のコースのほか、近くのもうひとつの重要遺跡Nakbeをいれた5泊6日コースもあるようですが、いずれも料金は人数によって変わってくるので、多く集まればそれだけ安くなるということです。だから、やはりタイミング(人数の集まり加減)は重要ということになります。で、そのときこのエージェンシーの例のお兄ちゃんから、またまた思ってもみない発言がありました、、‘お土産がある’というのです‥、どういうこと?と不審に思っていたら、なんとミラドール走破?記念としてわたしの名前入りのTシャツをプレゼントしてくれたのです、、よっぽどわたしが売り上げに貢献したのか?それともほんとに良心的なエージェンシーだったのか?後者と思いたいのですが‥、で、後者と信じてそのTシャツの写真を載せておきます、、そこにそのエージェンシーのアドレスが載っています、、

写真上から;よくやってくれ、素晴らしいガイドだったウーゴ氏189_640x480
われわれの荷と一切を運んでくれたロバたち<ミラドールキャンプサイトで>202_640x480
196_480x640モンキーウォッチングを楽しむ中央Kelly、そしてMarionet,Christian

わたしの趣味的世界;遺跡に咲く花180_480x640

わたしの名前<反対側>とエージェンシーのアドレスが入ったTシャツ034_640x480


以上が、ミラドール遺跡行の投稿ブログの転載です。これをもって了となります、、