独歩の独り世界・旅世界

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グアテマラ最奥を行く、、ミラドールEl Mirador 遺跡 1,

以下は前回に引き続いてちょっとズルして、別のところに投稿したネタを無断転載いたします、、2013,01,28~2013,02,01グアテマラ・ジャングル行のレポートです、、

<ミラドール遺跡についてはだいぶ前から知っていて、そこに行くにはフローレスから最低でも4泊5日のジャングル歩き&キャンプしながらいくしかないと聞いていました。そのツアーはフローレスのtravel agencyで取り扱っていて、最低5人?くらいから、というか一人だと1000ドル以上になるので5人集まればひとり当たり250ドルくらいなり、人数が増えるほど割安になるという情報を最初にフローレスを訪れた2年前に得ていました、、それはガイドがついて馬で食料・キャンプ道具一切を運んでくれて、テント・食事の用意はすべてやってくれる、、問題は、というか参加条件があるとすれば、ただ歩き通せるかどうかだけということでした。ミラドール遺跡はティカルの北北東約6~70kmに位置し、そこから北6~7km行くともうメキシコとの国境で、いわばグアテマラの最奥といっていいいようなジャングルの奥深く、いまだ車の道が通っていないまったく未開の地にあるのです。そこはいまだ未発掘の遺跡の宝庫といってよく、未整備・未調査のマヤの重要な遺跡がたくさん眠っているところです。マヤの全盛期はいわゆる古典期の250~900年で、その中心となる都市国家がティカルと前回紹介したカルクルムでした、、そのティカルとカラクムルに挟まれたエリアが、ちょうどこの地に当たります。そして残された最大の遺跡エルミラドールはその中心に位置し、実はティカル・カルクルム以前の先古典期(BC2000~AD250)の大都市で、その規模はティカルを上回っているといわれ、現にそのピラミッドはいまだ未発掘で小山でしかありませんでしたが、その高さはティカルの神殿を上回り、マヤ史上最大といわれているものです。ま、簡単にエルミラドールの位置と規模を述べてしまいましたが、もしこの情報だけでも知っていたなら、そしてそこへ行くチャンスがかなり過酷ながらあることを知ったなら、誰しも(遺跡好きなら)食指を動かさない人はいないのではないでしょうか?少なくともわたしは、いや年が年だし、いくら経験ありといえどものジャングル行4泊5日、しかも250~300ドルに躊躇いはあったものの、黙って見過ごすことはできなかったのでした、、

というより正確にいうと最初(2年前)は、初めてその情報を得、食指を動かしたもののそのときは決断できなかったのです、、そして今回もそれを目的に寄ったわけでなく実は他へ行く予定で、ただ気にはなっていたので前回の情報を確かめにフローレスのエージェンシー(旅行代理店?斡旋業者)に寄ってみたのでした。ちなみにこのツアーを扱っているところはサンタエレナにはなくフローレスのエージェンシーだけで、よくわからないのですが十数社もあるフローレス島のトラベルエージェンシーもおそらく系列があって、このツアーを企画・実施している大本はたぶん2,3ではないかと思われます(後でわかったことですが、このツアーに参加しなくても行くことはできそうですが、費用、信頼性、あるいは旅行者の扱いを熟知している等々を勘案するとエージェンシーのツアーに参加するのが無難)。で、最初に寄ったエージェンシーでは、ひとり290ドル~(人数が集まった場合の最低料金)といわれてしまいました、、え?確か2年前は250ドル~だったはず、値上がりしている?と思ってもう一軒訪ねてみました。ほんの十数メートルしか離れていない、いわば隣のエージェンシーでは、それが280ドル~とのことでした。10ドル下がったものの、やはり2年前の価格は過去のもので値上がり傾向にあることは確かなようでした。そうか、そうだろうな、時が経てばたつほど高くなっていく、、それはここに限ったことではない、そろそろ本格的に取り組む必要がありそうだと、ま、現情報を得ただけで満足してその場を去ろうとしました。そのときです、そのエージェンシーの若いグアテマラ人のお兄ちゃんは、たぶんわたしを冷やかし程度にしか思っていなかったと思いますが、一言いったのです、、明日そのツアーが出る、と‥、、

そこから話は急転回します、、え?どういうこと?ほんとう?いわれてはじめて気づいたのですが、この辺ではそういったツアー情報があるとき、あるいはそのための募集をするとき、たいてい目立つところにそのお知らせを張り出しています。その張り紙が目の上にあるではありませんか、ま、わたしはそれに気づいていなかったのですが、それから数時間逡巡することになりました、、彼曰く‘今5人集まっていて一人当たり320ドルだけれどおまえが参加すれば280ドルになる’という説明でした、、しかもそれが‘明日からだけど、みんな人数が集まるまで何日も何週間も待っているんだ、それを明日からのツアーを今日見つけるなんて、なんて幸運なやつなんた!!’と、ま、それはたまたまのことでしかないのですが、確かに大きなポイントで、彼のいう通りでした。うーん!?、まったく予定していなかっただけに、どうしようかと迷ってしまったのでした、、

決断を迫られたわけではないけど、流石にチャンスかもしれないと少し頭の中を整理してみました。今いけるか・行ったほうがいいか?ポイントとして1,前からいきたかったところではある、2,後になればなるほど価格が上がる、現場は荒れてくる、わたしの体力が衰えてくる、3,特に急ぐ予定があるわけでない、当初の予定を次回にすればすむこと、4,いわれるようにタイミングがよすぎる、5,今回の旅も終わりに近く多少資金の余裕があった、6,直接関係ないかもしれないが、数ヶ月前にface bookの友人がその地にいったいたことを知り‘先を越されたぁ!’とコメントしていた(ちょっと悔しかったので)等々、、マイナス案件として1,ま、わからなくはないがそれでもやはり高額すぎるのではないか?、2,約2ヶ月に及ぶヨーロッパ・アフリカの旅の帰途で疲れが残っていた、3,やはり4泊5日の行軍に耐えられるか、他の参加者に迷惑をかけずにいけるかという心配、4,装備類、そのための準備をしてなかった、特に靴・ヘッドランプ・虫除け等を持っていなかった、、5,(支払いのための)ドルキャッシュがなかった、、6,カメラのバッテリーが古くて新品ならフル充電で2,3日もつところ1日しか持たない状態になっていた(どうやって充電するか?)、7,タイミングのよさの裏腹で唐突過ぎた点の懸念、、ま、そのバランスは拮抗していたといっていい、、しかしたまたまその日が日曜だったのだけれど、その気あり(いいカモ)と睨まれてしまったわたしは、その彼の自腹を切ってトゥクトゥクで日曜にやっている銀行を回ってくれ、わたしのトラベラーズチェックをケツァルに替えるという手間を惜しまず助力してくれたその熱意に折れることとなった、、数時間後にわたしは予定を替えて次の日の早朝発に備えてそのトラベルエージェンシー近くのホテルに宿泊先を代えていた、、そしてそのジャングル行に備えて荷物を半分にまとめ、置いていく荷をそのエージェンシーに預けていた、、もうそのときは躊躇いはなく最後のチャンスかもしれないから、と決意?を固めていたのでした、、> ‥つづく

<準備段階における適当な写真がないので、途中で撮った案内板の写真を載せておきます、、ひとつにはこの地へのガイドブック・地図等はたぶんまだでてないと思うので、拡大してエリアを確認してみてください、、>

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