独歩の独り世界・旅世界

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サカテカス Zacatecas 2012,09,24

 サカテカスはこのルートで下ってくると最初の世界遺産の街ということになる(世界遺産ということでいえばチワワの近くにパキメ遺跡というのがあったらしいがそこは行かなかった)。チワワから夜行バスに乗るとちょうど朝に着くので訪問予定地のひとつではあったが、宿泊するかどうかはきめていなかった。チワワを夜の9時に発ったバスはサカテカスのターミナルに朝の8時半に着いたが、それは現地時間の9時半で時差が1時間あったことになる。さて、その時間から市内見物して、サカテカスの街を回れるものか一泊するかの判断が難しかった。

 当初の予定ではそこからメキシコシティまでが、またちょうどよい夜行バスの時間間隔(8~10h)だったので、ここは一泊せずに日中市内見物して、そのまま夜行バスでメキシコシティ入りをしようかと考えていた。が、これはすでにその付近にある世界遺産の街をすべてではないがいくつかは回っていたわたしの一方的な考えであって、当然グァナファトとかグアダラハラメキシコシティへの道の途中だから寄ってみたいという意見がでた。うーん、それはそうだ、だが、全部回っている余裕はないのでどちらかならプランニングしてみよう、、グアナファトはどちらかというとサカテカスと似たコロニアル都市だから、サカテカスのあとはメキシコ第ニの都市グアダラハラに行く方がいいのでは?、というわたしの案に了解してくれてはいた。で、そうなるとグアダハラまでのバスが問題だったので、早速その到着したターミナルで確認をすると、だいたい1時間に1本あってグアダラハラまで5~6時間とのことであった。これはしかし微妙な時間なのであった。というのはサカテカスで一泊して明日朝のバスで行ったとしても午後の中途半端な時間について、グアダラハラの見物とメキシコシティ入りの時間がどうもしっくりと収まらなかったのだ(あくまでこれはわたしの感覚で)。もちろんそれでなんら不都合があったわけではないが、そこでコーヒーと簡単な朝食をとりながら少考の後、わたしの独断でちょっと無理をすることにした。それはサカテカスの見学を3~4時間とする、そして13時から15時の間のバスでグアダラハラに向かう、そしてグアダラハラ一泊、次の日一日をグアダラハラ見学にあて、その夜の夜行バスでメキシコシティ入りするというものであった。こういう場合、ほとんど反論や別の考えを出せるわけでないから、それはそのまま決定となる(時々その結果が惨憺たるものになって顰蹙を買うことがたびたびあったが)。で、サカテカスの滞在時間は3~4時間ということになったのであった、、

 そこのポイントのひとつは荷物の問題であった、、そのバスターミナルの周りには安宿はなさそうだったから、もし一泊ということになれば荷物を背負ってセントロまで行かなければならない、が、ここを通過するだけならこのバスターミナルに荷物を預けて市内見物すればよいことになる。時間がないのですぐに大荷物を預けバスでセントロに出た。寒いところで、それもそのはずサカテカスは標高2500mの美しい高原都市、昔銀山で栄えた典型的なコロニアル都市であったのだ(その中世の佇まいを残す石畳の街路、教会や古い建物などが歴史地区として世界遺産登録されている)。そんな情緒ある街並みの中心部を一通り巡るのにそれほど時間はかからなかった、カテドラルとその横にある中央広場<アルマス広場?>、州庁舎、サントドミンゴ教会、そしてオルテガ市場は一ヶ所に固まっており、十分にその雰囲気はつかめた。この町の発展の基盤となったその銀鉱を巡るツアーもあったが、それをカットすれば、前日恨みの対象となったロープウェイを使って、街を一望できるというプーファの丘へも行けそうだった。そのロープウェイはひとり40ペソ(片道)だった。前日と同じくらいの時間だったから、これが普通というものだ、やはり昨日のロープウェイは倍以上の金額だったことがわかる(もしかしたらドライバーがピンはねしていたかもしれないが)、そしてその価値も(ロープウェイからの眺め、着いた先からの眺めも)倍以上といってよかった。それは一見の価値ありだったのである、、そしてそこにはチワワの英雄ビリャの像が右にアンヘルス将軍<Felipe Angeles>左にナテラ将軍<Panfilo Natera>を従えて丘の上に聳えるように建てられていた<La Revolucion Plaza、右左はわたしから見てのことでビリャ自身からすると逆か?>。そう、このサカテカスという地もビリャと当時の政府軍との激戦の地で、ここでの勝利はその後の戦局に大きな影響を及ぼした地でもあったのである。その様子を展示しているというサカテカス占拠博物館<La Toma de Zacatecas Museum>もそこにあったが時間的にカットしてしまった。が、歩くと1時間くらいはかかるかと思った下り道は30分くらいでカテドラルの広場に着いてしまったので、その時点では余裕がでてきていた。しかしそこの観光案内所でもらった地図によると、他の見所は少し遠かったり、美術館・博物館(サカテカスは美術館・博物館の宝庫のようであった)だったりしたのでそれは諦め、もう少し別の界隈をうろつきまわって、また市バスでターミナルに戻った。結局13時に着いてしまったので、大雑把であったが3時間で回ってしまったことになる。が、一通りは記憶に残ったのでそれで良しとした。13時40分発のバスがあり、サカテカスのセントロには洒落たレストランが、市場には安そうな食べ物屋がたくさんあったが、あまり食指が動かず、その待ち時間にカップヌードルで昼食とした。バスは約5時間かかって18時30分、グアダラハラに着いた、、

<どこでもカテドラルがその街の中心となっている>091_640x480

<カテドラルの脇は広場と州庁舎、向こうの丘がCerro de la Bufa>108_640x480
<少し離れたところにサントドミンゴ教会>095_640x480

<そこから少し登るとロープウェイステーションがあった>099_640x480
<ロープウェイから街の中心部を望む>101_640x480
<ロープウェイから反対方向>102_640x480
<ブーファの丘から市内を一望>107_640x480
<Comandante Pancho Villa ビリャ司令官>104_480x640

<Felipe Angeles アンヘルス将軍、向こうにビリャ>105_640x480

<街の中心部2枚、下;市文化センター?>111_640x480110_640x480