独歩の独り世界・旅世界

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ロビンソン・クルーソー

 このカテゴリーは、‘読書’or‘読後’のほうが良さそうだけど、そんなことを言ってもはじまらない、逆にわたしの読書をこのカテゴリーに入れればいいだけのことか‥??

  前にもちょっと触れたが、若いころはほとんど本を読まなかったから、これもおおよそのストーリーは知っていたが、実際は読んでいなかったと思う、そんな本を古本屋で見つけた、わたしの読書は中年以降で、一時は本屋によく通ったが、ここ2,30年はもっぱら古本屋以外で本を調達したことがない(最近はamazonで古本を調達することあり)、同様に図書館も利用しないから、まず新刊本には縁がない、、、傾向も決まっているのだけれど、なんてことはない、どんな本も読んだそばから忘れてしまうから、何を読んでも同じといえば同じ、おまけに読むのが遅い、、、だから本を読んでもちっとも頭はよくならなかった、、わたしの場合知識が蓄積されることはなかった、、

 そのbookk offで見つけた105円の古本とは、古本といっても超古典、それも知らぬ人はいない超名作‘ロビンソン・クルーソー’であった、冒険や探検好きのわたしが、その本を読んでいないのは意外と思われるかもしれないが、前述のように恥ずかしながら若いころは本と無縁だったので、おおよその話の内容は知っていたが(いたから?)、実際にそれを読んだことはなかったと思う、で、今は隠居の身、格好の暇つぶしを見つけて喜んだ、、

 さて、だから今さらわたしがその内容を語っても恥の上塗りにしかならないのだけれど、それでも新鮮な驚きがあったので、恥をしのんでその部分だけでもここに記しておこうと思う、それは、いわゆる世間で知れわたっている絶海孤島での30年近い歳月を孤軍奮闘生き抜いた物語が、ハッピーエンドに終わった後に続きがあったことだった、それはわたしの知らないことであった、そして、その下巻を読み始めて急に嬉しくなってしまった(もちろん誰でも知っている上巻の面白さは今読んでも十分楽しめたが)、というのも、無事にイギリスに戻って財をなし一家を成し、何不自由なく余生を送れるはずだった彼が、なんと本人もその運命を自覚しているように、その放浪癖がゆえにまたまた出かけていくという経緯を読んだからに他ならない、しかもその時のロビンソンは歳が60を越えていて、帰国後に娶った奥さんとの間に子供ができていて、その奥さんが急死したあとのことである、、そうだったのかぁ??300年前の話(フィクション)だけれど、なんかわかるなぁ?身につまされるなぁ?わたしは財も名も一家も成さなかったけど、やっぱりそうだよなぁ!?‥というのが、わたしが嬉しくなった理由であった、、、