独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala 国内の旅 5)ペテンPetenへ ①コバンCoban

  ティカルTikalを急いだのには理由があった、そもそも出国前のおおまかな予定では90日で滞在期限が切れたときの更新はティカル(フローレンス)からテノシケTenosique経由でメヒコに出て、サンクリストバルSan Cristbal de Las Casasからグアテマラに再入国をする、というものだった、その場合ティカルはだいたい2月の下旬頃となるがそれにもわけがあった、ティカルはグアテマラの高地と違って熱帯のジャングル地帯にある、で見学のためには防虫対策、暑さ対策が必要となるが、一年のうちで最も涼しいのが12~2月の乾季でほとんどその対策が必要なかった、つまりティカル方面に行く場合のベストシーズンは12~2月だったのだ、で、そのつもりでいたのだがそれはなかなか思うようにいかずに延び延びになってしまった、ま、それは仕方ないとして早ければ早いにこしたことはないだろうと思っていたのだった、、、

 さて、そのグアテマラの観光の目玉ティカルに行くにもいくつかの方法があった、少なくともここAntiguaはグアテマラ中でもっとも旅行者が多く、それだけ旅行会社も多いところであった、アンティグア発のティカルツアーはその旅行会社の数だけあったといっても過言ではない、ただ内容・料金はそれぞれであるがパターンはいくつかに限定された、そのパターンとは、まず飛行機を利用する場合、①日帰りツアー、300ドルくらいから、足代(ホテルまで迎えに来てくれ、飛行場へ、飛行機代、現地飛行場からティカルの往復等全て)、昼食、ティカル入場料(ガイド付き)込み、②として飛行機利用の一泊ツアー①+ホテル代込みで350ドルくらいから、次にバスツアーとして③2泊3日で、これも旅行会社によってさまざまだが100ドル~150ドルくらい、足代・入場料は全て込みだが食事とかホテルはまちまち、というのは2泊3日といっても往復夜行バスというようなものもあった、で④として片道のバスだけ(シャトルバス、だからホテル・宿泊先までの出迎えあり)手配するものもあってそれはだいたい30ドル前後からあった、実はこれらを全てわたしは知らなかった、もちろんそういうツアーがあることは知っていたしその前の日に出会ったような旅行会社のビラ配りのお兄ちゃんたちからその種の案内をたくさんもらっていた、しかしそれらの詳細(料金等)については今これを書くにあたってその当時のそのビラを見直してはじめて知ったのであった、つまりその頃わたしはそんなツアーを利用するつもりが毛頭なかったので、それらをゆっくり検討したり見比べたりしたことは一度もなかったのだ、だからその朝も、ペンション田代を出ると、その頃は一旦バスターミナルを出たグアテ行きのバスがどこで客待ちをしているかを知っていたから、バスターミナルへも行かず、その田代の近くで待機しているバスに乗り込んだのであった、、、(ちなみに⑤として普通のチキンバスで行く場合はグアテ~フローレス間は路線を持っている会社が何社かあって価格は100Q~150Q、ファーストクラス190Qというのもあった、時間も8~10時間で、いずれの会社もデラックスバス—エアコンつきあったりトイレつきであったり—を投入していた、いわゆるボンネット型のチキンバスをこの路線でみることはなかった)

 旅行会社のツアーを利用しなかった理由のひとつはティカルへ行く途中いくつか寄り道をしいところがあったからで、その大まかなルートとしてまずグアテからAlta Verapaz県の県都コバンCobanヘ、そこからミニバスを乗り継いでペテンPeten県に入ってマヤの重要な遺跡セイバル。アグアテカへ行く基地になるサヤスチェSayaxcheへ寄って、そこからフローレスへ向かうというものであった、で、とりあえずその日目指したのはコバン、コバン行きバスのターミナルはグアテマラ初日に泊まったZona1にあったホテルのすぐ近くであることはすでにわかっていた、その時はグアテ市内のバス事情もわかっていたからアンティグアからはホテルグランドティカルフトゥーラと他もう1箇所で乗り換えて1時間半11Qで9時にはそのバスターミナルに着いていた、バスは9時20分に出発した、乗客は大して多くなかった~

 その道は途中エルランチョEl Ranchoという街までは以前ホンデュラス・コパンへ行ったとき通った道CA9で、すでになじみの道なじみの風景であったが、エルランチョで左折して、そこで早い昼食休憩をとったあとはほとんど山道、それもシェラ方面へ向かうCA1とは趣を異にしたずったなだらかな感じの丘陵地帯を行くというもので、それはまた素晴らしいドライブであった、途中グアテマラの国鳥として有名なケツァルが見られるというビオトポデルケツァールというケツァル保護区を通るのだが今回はパスした、そこは後にペンション田代で出会った日本人たちには人気があったところで、何人かにそこで実際に見たという話を聞かされた、わたしが今回訪れなかったところ(次回があれば行きたいところ)のひとつとして残ることになった、そこから1時間、グアテシティからは4時間半13時50分にコバンに着いた、料金は40Qだった、、、

 バスターミナルはセントロから少し離れていて、その方向だけ聞いて歩き出した、結構暑いところであった、数ブロック坂を登ってそろそろかなぁとキョロキョロしていると、向こうから見覚えのある人が歩いてきた、何でこんなところで ! !、2週間くらい前にシェラからの帰りに寄ったトトニカパンというところのマーケットで出会った京都の御仁であった、お互いに奇妙なところで出会うご縁を不思議がった、彼は前の日に着いて、これから今わたしが通ってきたビオトポデルケツァールへ行くところだと言った、わたしは今着いたばかりで宿を探していることを告げて彼の持っている情報・安宿の場所等を確認した、奇妙な縁を感じつつもそれぞれ予定があったのでゆっくりお茶を飲んだり酒を飲んだりするまでにはいたらなかったが、旅をしているとそういう偶然はよくあることだった、彼と別れて少し行った所がパルケセントラルだった、その周りにも宿が何軒かあったが、その先に何軒か安宿が固まってあるところがあってそっちへ行ってみた、まずその外見から一番安そうなところを当たってみた、結局他の2軒にあたることはなくそこに決めてしまったのだが、30.5Q(約300円バスなし)はたぶん一番安いだろうと思ったからだった、そこの入り口は食べ物屋さんのようになつくりになっていたので聞いてみると食事の提供はできないと言われてしまった、ま、それはいいとして明日サヤスチェというところへ行きたいがバス停はどこかとそのおばさんに聞いてみた、terminal de bus Norte北バスターミナルがこの先にあってそこから明日朝6時に出るとのことだった、荷物(といってもほんのわずかであったが)を置いて街見物がてらそのバスターミナルを探してみることにした、明日朝6時にいきなりそこへ行くのは難しそうだったからだ、ここコバンは特に目的があったわけではない、ただアルタベラパス県の県都として、また21のマヤ系言語集団の中で4番目に多いケクチの中心都市として結構その名は知られていたので興味は抱いていた、しかし確かにその衣装は今まで見慣れてきたものとは少々趣をことにしていたが、それに身を包んでいる人の割合はそれほど多くなかった、それでもパルケセントラルにあるカテドラルとはまたちょっと違うマヤ系の祈りを捧げる教会がホテルの近くにあって、まずそこに行ってみたのだが、ガルバリオ教会という市内の眺めのよい高台にあったその教会は伝統衣装を身につけた人ばかりだった、そこを振り出しに市内見物が始まった、おばさんの言う‘この先’というのがどの辺かわからなかったが、確かにその教会の近くにバスが何台も停まっているところがあった、もしそこなら近くてよかったのだが、そこにいた人に聞いたらそこからサヤスチェに行くバスは出ていないと言う、この先にtermina de bus Norteがあってそこから出ていると同じことを言われた、そこはtermina de Norteではなかったのだ、どこなんだ、それは ! ? それからそのバスターミナル探しが始まった、それはそのままコバンの街見物となった、何回か聞いて(やはりヒアリングはまだまた問題があって言われたことを正しく理解するまでにいたっていなかったということ !)1時間くらい歩き回ってやっと見つけたところは近郊の村々へ行くミニバスのバスターミナルだったのだ、そこに停車しているワゴン車の数もさることながら呼び込みも何人もいて、donde vaどこへ行く?と何回聞かれたことか、しかしそのたびにサヤスチェと応えていたら、皆が皆明朝6時と言ってくれたのでそれが間違いでないという確信になった、そこは宿から30分くらいかかるところだった、帰り道に雨に降られて雨宿り、下町というか市場というかゴチャゴチャした一帯を通ってセントロに戻る、すでに夕暮れ近かった、次に飯を食うところとビールを売っているところを探す、結局ここの食堂もビールを出すところがなかったのでどこかでテイクアウトしビールを買って宿で食べることにした、で宿の近くのコメドール(食堂)でいつものカルネデレス定食(ま、焼肉定食?)をテイクアウトしたが、それは15Qで今までになくうまかった、あとでペンション田代で聞いた話だが、コバンに寄った日本人は皆一様にコバンは飯が安くてうまかったと言っていた、そうだったのか!?でも、それは確かであったかもしれない、ビオトポデルケツァールとあわせてやはりもう一度行ってみる必要がありそうだった、だいぶ後になっての話だがもうひとつ、コバンに行って確かめなければならないことが出てきてしまった、それについてはいずれその機会があると思うが、いずれにしろここは他にもセムクチャンペイSemuc Champeyという渓流・渓谷・ケービングなどが楽しめるアウトドア&アドヘンチャー(アンティグアあたりの旅行会社が企画しているツアー)エリアへの基地として旅行者には結構人気のある街のようであった‥??

(写真;上からガルバリオ教会、その教会から街を見る、下:ミニバスのターミナル)

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