独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala 国内の旅 4)メヒコへ②国境

 旅行者が陸路でGuatemalaからメヒコMexicoへ入る場合(逆も)一般的なゲート(国境)は5ヶ所あった、簡単にメキシコ側とグアテマラ側の起点のとなる町を記しておくと北から順に(メキシコ、グアテマラの順で記す)①テノシケTenosique~エル ナランホEl Naaranjo②パレンケPalenque~フローレスFlores③コミタンComitan(またはサンクリストバル デ ラスカサスSan Cristobal Las Casas)~ラ メシアLa Mesilla(またはウエウエテナンゴHuehuetenango)④タパチュラTapachula~エル カルメンEl Carmen⑤タパチュラ~テクン ウマンTecun Umanであった、⑥として、もうひとつグアテマラ、ラメシアの北にグラシアス ア デイオスGracias a Diosというところがグアテマラ側の資料の中にはあるがそれがメキシコのどこに通じているかはわからない、しかしこのGracias de Diosというところはとんでもない僻地でウエウエ(Huehuetenango)から乗り合いワゴン車で5,6時間(あるいはそれ以上?)もかかるようなところ、一般的ルートでないが故に是非一度通ってみたいところではある、さて簡単な説明①はメキシコ、グアテマラともにバスまたはワゴン車の便あり、距離的に近く国境通過のための手続き含め2~3時間?このコースで当初メキシコに出るつもりだった②はパレンケからジャングルを切り開いた道をワゴン車で、ウスマシンタ川Rio Usumacintaをボートで、そしてまたフローレスまでシャトルバスを乗り継いでいく、8~9時間くらいかかるがジャングルツアーのような体験ができる面白いコース、前に国境越えはしなかったが、メキシコ側のジャングルツアーは経験したことがあった③が最も一般的?最も利用者の多いルートだと思う、CA1ルートなので両国側とも普通のバス、シャトルバス、ワゴン車がしきりに行き来している、コミタン~ラ メシア2時間くらい?アンティグアあたりの旅行会社ではアンティグア~コミタン、アンティグア~サンクリストバルラスカサスまでの直通シャトルバスを1日何本か運行していた、さて④⑤これが今回わたしの選択したルートであった、当初いずれ一度はメヒコに出なければならないと思っていたのでその時は①から出て③から戻ろうと考えていた、その場合はTikalツアー、つまりこの国の目玉、マヤ遺跡Tikalを巡った後、という前提であった、しかし実際的な経過・タイミングはなかなか思った通りには進まなかったので、タパチュラに行き先を変更していた、タパチュラを選んだ理由もあるにはあった、まず国境を越えたメキシコ国内で最もグアテマラに近いところあったということ(いずれ戻るので、そのほうが時間・経費が少なくてすむ)、また上記のようにルートが2つあったので入出国に別のルートが取れたということ(同じ道を戻りたくない)、そしてこれがもっとも大きな理由であったのだが、実はわたしはタパチュラという町に40年前に寄ったことがあったのだ、、それは一日かあるいは数時間であったか、今となってはまったく記憶がないのだけれど確かにわたしはその町に足跡を記していた、そのときの面影?あるいは断片(かけらでも)?を探してみたかったのだ、それは十分な選択理由と思われた、それともうひとつその時はタパチュラからグアテマラに入ったのだけれど果たして④or⑤どちらのルートを通ったのか?それを確かめてみたかったのだ、そうしてその朝(2月27日、日曜)シェラ・ミネルバのバスターミナルからサンマルコス行きのバスに乗った、、、

 Tさんの話では国境まで直通で行くバスはないので手前のマラカタンMalacatanで乗り換える必要があること、そこからはミニバス(ワゴン車)があると教えてくれていた、でミネルバのバスターミナルでフロンテラ、フロンテラ(frontera、国境)と呼び込みに掛け合ってみたが、たぶん何本かはあったかもしれないが、その時はまずサンマルコスSan Marcosへ行ってそこで乗り換えろと言われた、サンマルコスはサンマルコス県の県都であったからバスは何本もあった、サンマルコスまでは山間のいくつかの村を通って1時間20分、10時頃着10Qだった、サンマルコスのバスターミナルに降りて今度はマラカタン行きのバスに乗り換えた、それはシェラからのバスを待っていたようにすぐに出発したが、どうもそこは郊外のバスターミナルであったらしく、少し走って着いた街中のバスターミナルで30分も客待ち(待機?いやそれが時間通りだったのかもしれないが)をするのであった、、、そして10時45分頃やっと出発したバスは相変わらずの山道を、いやさらに細く険しい山道を登ってそして下り始めた、だんだん気候が変わっていった、いくつかの村を通り過ぎてやっとたどり着いたマラカタンは暑いところであった、1時間半15Qのハードなバス旅であった、そこのバスターミナルというかパルケは市場に隣接していて大変な混雑だった、流石にメキシコ国境に近いせいか国境へ行くミニバスの呼び込み・車の数が多い、物・人が氾濫していた、ちょうど昼頃だったので市場のコメドール(食堂)で昼飯を食う、どうしてほんとグアテマラ中どこへ行っても定食のメニュウは同じなんだろうかといつも思いながらカルネデレス(これは牛肉、といってもかなり硬い、もうひとつはポヨPolloチキン、チキンが苦手なわたしはほとんど頼んだことがなかったが、そちらのほうがうまかったかもしれない‥??)を注文スープとご飯がついて15Q、まぁまぁ、味も値段もそんなもんだ、、

 何台もの車が待機していて何人もの呼び込みが客の取り合いをしていた、定員になると(運転者を除くと定員11人くらいの車にだいたい12,3人乗り込むと)車は出発した、国境まで45分5Qだった、グアテマラ側の国境の村がエルカルメンでメキシコ側がタリスマンTalismanという村だった、いずれも国境のために存在するような小さな村でその間に橋が1本架かっていた、グアテマラ側では両替屋に付きまとわれたが出国手続きはいたって簡単、何も聞かれずにスタンプを押してくれた(ま、通常どこでも出国は簡単だが)、橋を渡ってメキシコに入るときにどこへ行くのかと聞かれたのでタパチュラまで行って明日戻るというとこれまた簡単にスタンプを押してくれた、当然入国税なるものの請求もなく費用・時間・面倒なことは一切なく、ほんとこれでいいのって感じですんなりメキシコに入ってしまった、その間グアテマラでワゴン車を降りてメキシコ側のワゴン車に乗るまで15分とかかっていない、そのワゴン車の乗り場まで少し歩かなければならなかったが14時ころにはタパチュラの町まで行くそのワゴン車(コレクティボ)に乗っていた~

 しかし、その交渉は失敗した、いや往々ありがちなことなのだけれど国境を越えると通貨が変わってその切り替えが年とともになかなかすんなりできなくなっていた、つまりメキシコの通貨単位ペソがいくらぐらいなのかにわかに計算できなかったのだ、、12月の初めにメキシコへ寄ったときのペソが若干あまっていたのでその時両替はしなかった、一日くらいは何とかなるかもしれないくらいのペソは持っていた、でタパチュラまでいくらって聞いたら12ペソだという、それが高いのか安いのかわからない、ただその時そのままタパチュラの町まで行くのであったら何も問題はなかったのだ、が、実はシェラのTハウスでイサパIzapaの情報を得ていた、イサパというのはマヤの先古典期の重要な遺跡で行けるのなら行ってみたいと思っていたがガイドブック等にはなんら記述はなく行き方、場所もなにもわかっていなかった、ところが流石富永map、ちゃんと記載があるではないか !、しかもそれはメキシコ側の国境タリスマンの町からタパチュラへ行く途中にあってコレクティボ(ワゴン車)のドライバーに言えばそこで降ろしてくれるとのことだった、で、それらをざっとメモしてきただけだったので、一応乗る際に聞いてみた、イサパを通る?もちろん通るという返事、じゃそこで降ろして欲しい、OK、、それがそこからどのくらいの距離だかわからなかったが10分くらい走ってその場所で降ろしてくれた、料金は12ペソだった、、?? あれ、ちょっとおかしくない?と思ったけど遅かった、途中下車だったので問いただす暇なく車は去ってしまった、もしかしたらイサパまでが12ペソだったのだろうかと思い直して諦めるしかなかった、しかしそのイサパの遺跡はゲートもなくまた訪問者もなく、まったくのフリースペスだった、入場料をとるような建物もなく人もいなかったので少し気を持ち直して、それほど広くない遺跡をただ一人30分くらい我が物にして一巡り、写真を何枚か撮ることができた、それにしても知る人ぞ知る?この有名な遺跡に訪問者ゼロとは??そこを管理しているような売店を兼ねた建物がひとつあったけど人の気配が感じられなかった、いったいどうなってるの??その時はそれで次に来たコレクティボをとめてタパチュラの街まで行った、そこからき10ペソだった、ということは距離からすれば、せいぜいタリスマン~イサパは2ペソが妥当  ! ?やはり最初のコレクティボは10ペソも余計に騙し取ったことになる ! !、そしてもうひとつ後から悔やんだことがある、実はわたしが訪れたイサパの遺跡は実際のほんの一部であって、その何倍かの広さの遺跡が少し離れたところにあったらしいのだ、シェラに戻ってそれを知るのだが、ま、きちんとした情報がないとそんなこともある、ということのひとつの例になってしまった、、、だからといってタパチュラの印象が悪くなったわけではなかったが‥

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(写真 ; 上2枚イサパ遺跡、下タパチュラ、Parque Hidalgo )