独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

旅日記 Guatemalaへの道 3) メキシコシティ(Mexico City)

 メキシコシティはわたしの好きな街である、理由のひとつは地下鉄、ここの地下鉄はほとんど市内どこでも行きたいところへ3ペソ(20円くらい?)で連れて行ってくれる、路線も充実していて乗り換え可能、10年前になかった路線が一つ増えていた、この地下鉄40年前にすでにあった、確かメキシコオリンヒック(東京1964年、の次だったから1968年)のときに造られたのではなかったか?だから外国人にもわかりやすい駅名表示などとても機能的に出来ていて使いやすい印象はあった、シティに4つある(東西南北)バスターミナルと国際空港ともつながっているので、わたしは40年前にも利用した記憶がある、なので今回もバスターミナルに降りてもまごまごすることもなく、通い慣れた道を行くがことく、そのまま地下鉄の改札口に向かった、そして向かった先は空港‥

 厄介なのは荷物であった、流石にバックパック15kgを背負っての移動は厳しい、ともかく荷をどこかに預けないと身動きが取れない、当初はメキシコシティまでは飛んできてここからは、ま、その時その場で決めようと日本を出るときは考えていたのだけれど、それが、流れというか思うようにはことは運ばず、ここメキシコシティまで3日もかかってバスで来るということになってしまった、そのバスの中でずっと考えていた、‘少し疲れた、メヒコからは飛ぼう’と、メキシコシティは3度目だったので、別に観光をするつもりはなかった、だからticketさえ手に入ればその日にでも飛んでしまおうと思っていた、なのでticketがあるかないかはわからないが、いずれ空港には来る、ならば空港に荷を預けるのがbestに思われた、ところが前にも預けたことのある空港の荷物預かり所が見つからない、informationで尋ね尋ねしてやっとロッカーのある場所を見つけることができた、ところがそこでまたびっくり24時間100ペソ!!(700~750円?)高すぎる、ヨーロッパでもせいぜい500円くらいだった、なんで日本やヨーロッパに比べればずっと物価の安いメキシコでロッカー代が100ペソもするんだ!!、しかし、どうやらそこしか荷を預けるところはなさそうだった、背に腹は代えられないというか、100ペソ払わざるを得なかった、ま、ちょっと腹立ったけど一件落着、すぐにまた地下鉄に乗って、次に向かった先はソナロサ(ZonaRosa)、地域によっていろいろな顔を持つバカでかいメキシコシティにあって高級なブティクやレストラン、あるいは大会社のビルが建ち並ぶ、ま、官庁街&高級商業地区といったところか、はっきり言ってわたしにはなじみの薄い一帯である、そこの一画に日本大使館がある、そしてその近くに日本語が通じる旅行会社が何軒かあるはずだった、自慢するわけではないが(自慢にはならない)ticketの手配くらいなら英語でできると思っていたけど(スペイン語では自信がなかった)現地のバックパッカー向けの旅行会社の情報を持っていなかったので、とりあえず日本の旅行会社をあたってみることにしたのだが、1軒目に行ったところはどういうわけかticketの手配等の業務はやっていないということであった、幸いに近くにもう一軒旅行会社があったのでそこに顔を出してみる、ありがたいことに日本語で応対してくれ、すぐにGuatemala cityへのフライトを調べてくれた(今思い出したのだけれど、Gutemala cityだけでなくGuatemala国境に近いタパチュラへのフライトも調べてくれるよう頼んだ)、タパチュラは来週半ばまで満席、Guate cityもエコノミーは3日先くらいまで満席とのことであった、がビジネスなら明日の便に空席があるとの返事、これまで貧乏旅行者のわたしは100回近く飛行機を利用していたが、それこそ自慢ではないが一度もビジネスorファーストなんて乗ったことがなかった、3日もシティに滞在?もしメキシコシティが初めてならそうしたであろう、しかし今回の目的地は、急いでいたわけではなかったが、とりあえずGuateまで行くことにあった、3日分の滞在費等々考えるとビジネスの選択もありか?で、いつもなら尋ねもしなかったであろうビジネスの値段を聞いてみる、約600ドル、エコノミーの倍か、迷う、差額300ドルは大きい、しかしビジネス料金にしてはそれほど高くないかもしれない、応対してくれたセニョリータ(日本人or日系人だったか?)は不思議なことを言った、これはビジネスのディスカウント料金です、と‥、格安ビジネスティケット?そんなの聞いたことがなかった、が、フライト直前に埋まってないビジネスシートをディスカウントしてでも販売するという戦略はあるのかもしれないな、とその時思った、支払いはペソかクレジットカードでお願いしますと言われた、結論を出さないまま、では両替に行ってきますと言ってその場を辞す、表に出て銀行を探す、が、まだ迷っている、決めたわけではなかった、ちょっと時間稼ぎをしたかったのだ、ところが前述したように行く先々の銀行で悉くトラベラーズチェックの両替を断られる、結局両替できないままその旅行会社に戻った、結論を出さねばならなかった、全くくだらない理由で自分を納得させていた、先ほど預けた100ペソを無駄にしないため??そしてカード払いの決済でお願いした、手数料もきっちり取られたが、もうそのときは手数料なんてどうでもよかった(帰ってからその決済を見たら日本円で50000円くらいだったので、ドルが下がっていたこともあってそれほど高くなかったかもしれないと今では思っている)、明日のticketを手にしたものの、まだ腹は煮えきっていなかった、ずっと300ドルの差額(300ドル損したようなイメージ)が頭から離れなかった、ま、タイミング、旅は水ものなんだけど~

 いったん空港に戻ったわたしは、そこでチェックインカウンターの確認や両替(ドルキャッシュ)ホテル情報等を仕入れて、また地下鉄で今度はソカロ'(Zocalo メキシコシティの中心・カテドラルがあるところ)に向かった、折からクリスマス前とあって凄い人出、ソカロ東側のいわゆる下町一帯は商店がクリスマスグッズを路上にまで並べて身動きが取れない状態、何でそんなところに行ったかというと早い話その辺一帯に安宿があったからで、しかし宿探しもままならないほどの賑わいであった、で日本で調べていた情報や空港で貰った地図などを参考にして街見物がてら探し当てたその安宿はその日満室ですと断られてしまった、が親切なセニョリータ、安いところを探しているなら1ブロック行ったところを左に曲がったところにバックパッカー向きのホテルがあると教えてくれた、えーそんなところに!?、ちょっと驚いた、何故ならそれはソカロに面したカテドラルの後ろ、立地としては最高級の場所であったからである、言われたままに訪ねてみると、シングルは空いてないけどドミトリーに空きがあるとのことだった、ドミトリー15ドル、それは安い、ちょっと残念だったのはその値段でさらに朝食がついていることだったが、明日の飛行機は早朝発だったので、その食事にありつけそうになかったこと、しかしともかく今夜の寝床は確保できた、あとは夕食をどうするかだけとなった、もう夕暮れが迫っていた、ほとんどないに等しい荷物を置いてまた街に出る、わたしの場合一人なのでどこで食事するかは常に悩むことであった、庶民風の入りやすそうな店を探して歩き回る、決して高くはないのだけれど知らない店に入るには勇気がいる、まだスペイン語もままならなかったし、またもうひとつの問題はロスチモスでもそうだったけれど、庶民風の食べ物屋にアルコール(ビールさえ)類が置いてなかったこと、その理由は聞きそびれたしまったが‥ともかく2,3回素通りして目星をつけた店に入った、定食のようなものがあった、メニュウを見てもよくわからない、店主がなにやら説明してくれるのだかそれもよくわからない、つまり4種類くらいある定食のうちどれかを選べばいいのだか、結局わからないまま適当に頼んだ、セルベサ(ビール)という単語だけは知っていたからそれも頼むと、なんとどこかの店で買ってきてくれた、そのとき頼んだメニュウはエンチラーダス・ベルデス(EnchiladasVerdes)というものであったが、あまりおいしくはなかった、たぶんチーズがわたしの好みでなかったからだと思う、ま、それでも腹を満たすことができ、ホテルに戻ってまだ早い時間だったが、することもないので早めに寝ることにした、一階のロビー兼カフェでは若い欧米系のツーリスト(日本人は見かけなかった)がビールを飲みながら盛り上がっていた、部屋に入ると8人部屋のドミトリーに先客が一人いた、欧米系の年配者だったが挨拶しただけで話はしなかった、9時に床に就いたが、それまで寝不足が続いていたにもかかわらずすぐには寝付けなかった、明日は朝5時にチェックアウトしなければならなかった‥

Img_2331jpg_blog Img_2334jpg_blog Img_2336jpg_blog