独歩の独り世界・旅世界

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中欧 バスの旅 23 ) ウィーン/オーストリア

 ウィーンを選択した理由は、フランクフルトへの道として一番確実に思われたからである、、一度30分だけ寄り道したことが効を奏していた、、そのときの一言、つまりドイツ方面は毎夜19時半発のバスがあると言ってたことが貴重な一言になったということだ、、もう帰り道であった、、だからバスの乗り継ぎのためにウィーンに半日滞在できるのはおまけのようなものだった、、クラクフのバスターミナルではなかなか来ないウィーン行きのバスに不安と焦りを募らせていた、、まずプラットホームナンバーが定かでなく、やってくるバスに駆け寄ってその都度確認していた、、ほとんど言葉は通じていなかったが‥、、それでも21時15分発のバスは5分遅れで到着し20分遅れで出発した、、ほとんど満席に近かった、、途中いくつもの街を経由した、、その中のひとつ24時少し前に着いた街では霙混じりの氷雨が降っていた、、たまらずドライバーに言って荷物室のザックから重ね着できそうな服を取りだした、、それほど暖房が効いておらず寒いバスだったがそれでも少しは眠ったようで゜目を覚ますと見覚えのあるウィーンのバスターミナルに着いていた、、5時前だった、、ちょっと早すぎてオフィスは開いておらずターミナル内にも入れなかった、、いやーどうすればいいの?って感じでなすすべなし、、ここのガイドブックは持ってなかったので右も左もわからない状態であった、、で、他の人の動きを追ってみるとある方向に向かっている、、そこに駅がありそうだった、、よく見るとターミナルの前の大通りを隔てた向こう側を電車が走っているのが見えた、、なーんだ、そうだったのか、、早速歩道橋をわたってその方向に進むと地下鉄の駅があった、、同じバスの客が、どうやら彼らも旅行者だったらしく駅員の女性に切符の買い方などを聞いているところだった、、それでわたしも地下鉄その他を利用できる一日券を手にすることができた、、ついでに荷物を預けるところはないかと聞いてみると地下鉄の路線図をくれて、ここにはないがいくつか行った先の大きい駅にあることを教えてくれた、、で、とりあえずそこまで行ってみることにし荷物を抱えて電車に乗る、、といってもこの時間帯電車はもちろんがらがらであった、、言われた駅で降りて探してみたが見つけられなかった、、かわりにコーヒースタンドがオープンしていたのでそこでカプチーノを一杯頼んで少々時間潰し、、6時半にバスターミナルがオープンすること、そこにはコインロッカーがあったことを知っていたからだった、、少し待たされたが6時半にオフィスは開いてロッカーに荷を預ける前に窓口に顔をだした、、そこには美人女性がいて、ちょっと朝が早く不機嫌そうであった、、今夜のバスでフランクフルトまで行きたい、、このパスでbookingしたいと言うと、このticketでは行けないと言い出した、、なにぃ!?何言ってんだ、2,3日前にここで確認してるんだ、、そのときは別の人だったがだいじょうぶと言ってくれたからわたしは今ここに来ているんだ、、怒鳴りそうになるのを抑えてつとめて冷静に抗議してみたがぜんぜん取り合ってくれない、、前回もそうだったがここの連中は一度言ったことは絶対に覆さないからお互いの言い分は平行線のまま、わたしが負けそうになる、、そこで聞き返す、、ではとごなら行けるのか?、、その答えの中にわたしの関心のある街を二つだけ聞きだすことができた、、ひとつはベルリン、もうひとつはアムステルダムだった、、わたしは耳を疑う、、彼女は当然知っていなければおかしいのだけれど(わたしは知っていたのだけれど)アムステルダムへ行くバスというのは、初めてわたしがフランクフルトから乗ったバスで(時間も同じ)、そのバスはスロヴァキアのコシツェからブラティスラバ・ウィーン・ニュールンベルク・フランクフルト・ケルン・デュッセルドルフを経由してロッテルダムまで行くバスだったのである、、だから当然フランクフルトにもケルンにも寄るはずだった、、ならば‥??わたしは何も言わずにアムステルダムまでの予約をお願いした、、おかしな話だが、決して意地悪をしたのでもないと思うが、彼女は自分の言ったことを撤回するわけにはいかずアムステルダム行きの予約は成立した、、いったいどうなっているのであろうか‥?、、どれが誰が何が正しかったのであろうか‥??、、いずれにしろユーロラインパスの実態とはそんなものであった、、そんなことで一応フランクフルトまで(途中で降りてしまえばそれまでの話)の足は確保できたのであった、、まぁひと安心というところであった‥、、

   ここのロッカーもコイン式であった、、やな予感はしたがとりあえず0.1ユーロで鍵は閉まりカードみたいなものが出てきたのでそれを持って再び地下鉄で街に向かう、、約12時間滞在時間があるので市内観光には十分だったが問題はガイドブックがなかったのでとこへどう行ったらいいのかまったくわからなかったことだ、、頼りはわたしが持っていた一枚の簡単な(いい加減な)市内地図と先ほどもらった地下鉄の路線図のみだった、、まずその簡易地図に載っている観光スポットのようなところを探す、、中心部にあるらしいシュテファン寺院とウィーンでもっとも有名なシェーンブルン宮殿へは行けそうだった、、地下鉄でその地名の駅で下車、、まだ朝早くシュテファン寺院のある広場は人もまばらだったが写真を撮るには別に事欠かなかった、、ついでに内部も覗いてみた、、重い扉を開けて中に入るとすでに祈りをささげている人が何人もいた、、シェーンブルン宮殿も開いていれば朝早くてもなんら問題がないので行ってみることにする、、すでに9時を回っており入場を受け付けていた、、少々高かったけど12.9ユーロ払った、、イヤフォンで聴く日本語のツアーガイドを貸してくれ大いに助かる、、内部のつくりも展示品もさすがハプスブルグ家、見るべきものの多いこと、その価値十分ありだった、、そこからわたしはその地図に載っていた辻馬車の博物館というのを探してみた、、住所も何もわからない大体の場所が示されているだけだった、、付近の駅で降り寒い中小一時間ほど歩き回ったけどそれは見つけることができなかった、、しかし大体の方向がつかめてきたので歩いて中心部に向かう、、市庁舎、国会議事堂、王宮などを外から確認、、その後はフリー切符を持っていたのでトラムやバスを乗り回し大まかな市内見物、、思い立ったところで降りその近辺を歩き回るといったやり方で、その地図に記載のあったヴィドゲンシュタインの家というのも探してみたのだけれどこれも大雑把な地図だったので見つけることはできなかった、、そういう意味ではちゃんとしたガイドブックをもって、もう一度訪ねても面白そうな街だと思った、、午後にはウィーンフィルの本拠地楽友協会の建物を訪ねてみた、、別にわたしはクラッシックファンであったわけではないが、どういうわけかたまたま今年のニューイヤーコンサートというのをテレビで観ていた、、まさかその時はその現場に行くことになろうとは想像すらしてなかったし、実際そこへ行ったときでさえ、そこがそのテレビで観た会場だとすぐにはわかっていなかったのだ、、だがどうやらそうかもしれないと気づいて、ならぜひ中を見てみたいと思った、、場内見学ができそうだったので聞いてみると、その時間すでにその日のツアーは終了していて明日来てくださいと言われてしまった、、うーん、タイミングが悪かったようだった、、寒空のもとを歩き回ってて腹がすいてきた、、それまで路上で売っている焼き栗屋のおっさんから栗ではなくハッシュドポテトのようなものを買って歩きながら食べたきりだった、、近くの地下鉄オペラ座駅の地下街にカップヌードルを売っていてその場でお湯を入れてくれる店を見つけ吸い込まれるようにそこへ入ってしまった、、そこはアジアンフードの店で寿司やおにぎりも置いてあってカップヌードルかっぱ巻きの昼食となった、、そのときやっと最初の日以来のカップヌードルの宿念が晴れることとなった、、いずれにしろそれほど高くはなかった、、その地下街のトイレではオペラ座から流されている音楽が聞こえていて、ついついオペラ座を覗いてみたくなった、、あまり興味はなかったがこちらはちょうど場内見学ツアーの時間に間に合いそうだった、、6.5ユーロ払って中に入ると日本語と表示されているたて看板の前に何人かの日本人の一団がいた、、どうやら日本語のガイドツアーを待っているグループのようだった、、よくわからないままわたしもその一団に加わった、、そこで待つこと数十分日本人の数はみるみる膨らんでいって最終的には30人くらいになっていた、、もちろん他の国の言葉のグループはもっともっと大勢になっていたが‥、、しかしそれだけの数の日本人がそのとき観光でウィーンを訪れていたことにわたしは驚いていたのだった、、それほどウィーンというところは人気があるところだということを改めて知らされた思いだった、、わたしはたまたまそこを訪れただけだったのに‥!?、、

 辻馬車博物館やヴィドゲンシュタインの家、ウィーンフィルの会場と見逃したところも多かったが、まぁここはわたしにとってはおまけみたいなところだったからそれらはまたの機会ということで、その後数時間散策してウィーン見物は終了した、、1時間ほど前にバスターミナルに戻って荷物を出そうとしたが、いくら払えばいいのかよくわからない、、だからコインロッカーは使いたくないんだと忌まわしく思っているところへ、やはり荷物を出しに来た黒人のおばさんがわたしの分も払ってくれた、、せいぜい1ユーロもしなかったと思うがその太っ腹に感激、後でその子供に自販機の飲み物を買ってあげてお返しとした、、19時35分に出発したバスは満席、10時半頃リンツ、11時半頃国境(このときはパスポートチェックあり)あたりまでは眠れずにいたが、その後3時10分ニュールンベルグ到着までの間少し眠ったかもしれない、、そこに30分ほど停車、また夜の闇に包まれたアウトバーンを疾駆して見覚えのあるフランクフルト駅前のバス停に6時半頃着いた、、そこで降りることもできたがケルンまで行ってしまうことにしていたから下車しなかった、、もちろん今日中にここに戻ってこなければならなかった、、そのための費用は余分にかかる、、しかしそのときそこで降りたとしても一日がまったくあいてしまうことになる、、ならばユーロラインのパスでケルンまで行けるのだから、行きに果たせなかったケルン大聖堂を見てやろう、そして帰りはもしまだ運行しているのであればライン下りなんぞをしてみようというのがわたしの欲張った考えであった、、ま、それも言ってみればまったく予定外のおまけのようなものだったのだが‥??、、

ウィーンのゴシック様式の教会;3枚、シュテファン大聖堂、ヴォティーフ教会?、三番目は??2010_1021_142341p1030099_480x6402010_1021_181837p1030106_480x6402010_1021_173239p1030104_640x480

旧王宮と新王宮?2010_1021_203923p1030113_640x4802010_1021_185502p1030109_640x4802010_1022_003035p1030130_640x480旧王宮前のミヒャエル広場?

シェーンブルン宮殿;2枚2010_1021005jpg_blog 2010_1021_164414p1030103_640x480

市庁舎2010_1021010jpg_blog

楽友協会2010_1021015jpg_blog

オペラ座;2枚 2010_1021_210458p1030115_640x4802010_1021023jpg_blog