独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

中欧 バスの旅 3) フランクフルト


 ヴェトナム航空は目的地にパリを選択することもできたが、とりあえずの目的地が友人の住むスウェーデンのマルモという街だったので、躊躇なくフランクフルトを選んでいた、、そのフライトは23時45分ハノイ発、翌早朝現地時間6時半フランクフルト着となっていたが、時差が5時間あるので約12時間の飛行であった、、細切れ睡眠の合間隣のヴェトナムの若い奥さんに連れられた5歳の女の子にしょっちゅう蹴飛ばされて目を覚ますのだが、かわいくて憎めない、、その子に接するときそのヴェトナム女性はドイツ語で話していた、、どうやらドイツ人と結婚したヴェトナム女性が愛児を連れて一時的に里帰りをしてたのかな想像したが(深夜便だったので直接に話はしなかった)その直感は当っていた、、フランクフルトの空港に迎えに来ていたドイツ人の旦那を偶然見かけてしまったからだが、それはなかなか微笑ましい光景であった、、で、そのヴェトナムの彼女が夜中突然カップヌードルを食べていて、そのいい匂いにたまらない空腹感とうらやましさを覚えカップヌードル持参かぁ?と、そのとき感心したのだけれど、何のことはない注文すればわたしも食べることができたということを帰りの飛行機で知ることになる(そのことについてはいずれ‥)、、いずれにしろヴェトナム航空って、けっこう面白い航空会社だったのだ‥、、

 ドイツは35年位前に一度訪れたことがあったが(すっかり忘れている)フランクフルトは初めてだった、、でかい飛行場で右も左もわからずうろうろする、、まず電車で市内へ行けるとのことだったが切符の買い方からわからないし券売機の前は長蛇の列、どうしたものかと思案しガイドブックを開いてみると、なにやら電車・地下鉄・バス・トラム乗り放題の一日券があるとか、それならいちいち迷う必要もなかろうとインフォーメーションでどこで買えるか聞いてそれを手に入れた、、そのときにこれどうやって使うのと改札の通り方を聞いたのだけれどその答えはよくわからなかった、、ま、他の人の真似で何とかなるだろうと大勢の人の後についていくと知らぬ間にホームに立っていた、、改札はなかったのだ、、えっ?これでいいのだろうかと半信半疑だったが、それ以降ずっとヨーロッパ中の鉄道で改札というものがないということを知ることになる、、これはこれまでに世界中を歩いてきて、それはそれなりに若いころ多少のカルチャーショックを受けたことはあったが(ま、最初のインドなんかでは)大げさに言うと実に久しぶりのカルチャーショックであった - これについてはあらためて後述します-、、で、無事にフランクフルト中央駅に到着、その立派というか威容にまず感服(いやー、その後に目撃するどこの駅もみんな立派だった)しばし写真なんぞを撮ってしまった、、そして駅のそばにあるというユーロラインのオフィスを探す、、それはすぐに見つかった、しかし‥

 ここで第一回目のときに少し述べたがユーロラインとはどんなものか少し説明しておこうと思う、、といっていまだによくわからない部分が大ありなのだが、少なくともわたしがこの旅の前にネットで初めてその存在を知り興味を持ったのは以下の呼びかけに乗せられたからである、、

‘さまざまな言語や文化そして風景がグラデーションのように変わるヨーロッパ。そのヨーロッパ各国のおよそ40の主要都市を結ぶ国際間のバスを利用になれるのがこのユーロラインパスです。‐中略‐ヨーロッパの北から南まで、また西から東まで、のんびりとまたエコノミーにめぐりたいご旅行にぴったりです’ ‥としてハイシーズン、ミドルシーズン、ローシーズンの料金がそれぞれ15日間利用あるいは1ヶ月利用の場合とわけて標示されていた、でその対象となる国とは、フランス、イギリス、アイルランド、ベルギー、オランダ、イタリア、スペイン、ドイツ、スイス、デンマークスウェーデンノルウェーオーストリアハンガリールーマニアチェコ、スロヴァキア、ポーランド、ラトヴィア、エストニアと記載されていた、、そしてリンクでタイムテーブルが見られるようになっていて、わたしは自分の目的とする国のタイムテーブルをずいぶん必死で調べたのだけれど、はっきり言ってそれで予定が組めるほど詳細ではなかった、、また日本の総代理店またはオフィスのようなものは書かれておらず結局問い合わせをすることもできず、ま、当りか外れかイチかバチか試してみようという気持ちで1ヶ月パスを買ってみたという次第、、少なくともわたしが予定していた国、つまりドイツ・スウェーデンチェコ・スロバキアハンガリールーマニアポーランドは行けるはずだった‥、、ただし面白い注意書きも付いていた、、基本的にこれは国際間のバスについて適用されるので同国内の移動には利用できません、、一部例外がありますが‥というものだった、、そして普通なら山ほどある日本の利用者の口コミなるものが、どういうわけかまったくなかった、、ということは、またわたしがよく利用するあの某大手有名旅行会社(エジプトのとき世話になった)でさえ、誰一人その存在を知らなかったくらいだから(だから当然扱っていなかった)まだ日本にはあまり馴染みのないものだとは見当がついた、、ならばモノは試し、わたしがその実態を見てやろう、とそんなつもりでいたのだった‥、、

 大雑把の結論からいうと、いやー確かにこの‘ユーロラインEuro Lines’なるバス会社はヨーロッパ最大のネット網を持つ最大のバス会社かもしれない、という印象は持った、、しかしその実態いわゆる本社なるものがどこにあるのか不明だが、その運営にあたってはそれぞれの国によってバラつきがあり例えばこのどこでも乗れるはずのユーロラインパスの扱いも国によって大きく違っていて、決していつでもどこでも空いていれば好きなとき好きなところへ行けるという夢のようなticketではなかったことだけはまず申し上げておこうと思う、、それぞれの場でどんな展開があったか、それがこの旅日記・わたしの旅のメインテーマになるのかもしれない‥??、、

 さて、フランクフルトのオフィスで、まずわたしはデンマークコペンハーゲンに行きたい、もし今夜そちら方面へ行くバスがあるなら予約したいと尋ねた、、答えはフランクフルトからコペンハーゲンまで行く直行便はない、ハンブルグで乗り換えねばならないとのことだった、、そしてハンブルグから乗り継ぎできるバスは今日はないといわれる‥、、そこまではわたしも調べていたからわかっていたから、では、とりあえずハンブルグまで行ってみたいのだが、と聞いたら案の定というか規約どおりで同一国内の移動にはこのticketは適用できない、ハンブルグまでの代金を払えば行けるとの返事だった、、オイオイオイ、最初から障害にぶつかってしまった、どうしたもんか‥??、、わたしの予定ではその日が10月1日で(因みに7時にフランクフルトの空港について9時ころの話)10月3日にまず友人の待つスウェーデンのマルモ(コペンハーゲンから約1時間のところ)へ着きたかった、、そのためにはフランクフルト~ハンブルグコペンハーゲンの経由が自然でそのルート上のどこかで一泊を考えていた、、さて余計な代金を払わずにどうやって行くか?そのことをオフィスのおばさんに伝えいろんなルートを探ってもらった、、できればベルリン経由を考えたがそれも同一国内のためNG、残りはベルギー・ブリュッセル経由あるいはオランダ・アムステルダム経由?そのルートはわかっていたがどちらも以前行ったことがあるので乗り気がしなかったが、ベルギーはなんか戻るようなのでアムステルダムのタイムテーブルを教えてくれるようお願いする、、明日の朝6時発でアムステルダム着は昼の13時15分だという、、アムステルダムから先の時刻表は判らないとのことだった、、アムステルダムまで意外と近いのに驚きアムステルダムから先はまた出たとこ勝負でとりあえず行ってみるかという気になった、、そうすればこの2日ほとんど眠ってなかったので今日はゆっくり眠れそうだというのもその選択の要因となった、、で、3ユーロ払って(最初の予約時に4ユーロかかるという明記はあった)明日のバスをブッキング、ようやく安堵して次のホテル探しにかかった‥、、

フランクフルト中央駅Frankfurt Hbf;3枚2010_1001002jpg_blog 2010_1001_183659p1020464_640x4802010_1001_183545p1020463_640x480

次の日に乗ったユーロラインバス
2010_1002007jpg_blog