独歩の独り世界・旅世界

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バンコク~シェムリアップ 4)

   5万リエル(13ドルくらい?)は日本円にすれば1200円くらい?それを2枚もっていた、後でわかったことだがその2枚とも偽札であった、ゲストハウスの人やバイクドライバーたちに調べてもらったが、使わないほうがいい、使うと警察に捕まると忠告された、今日本で思えばたかだか25ドル2千2,3百円だが、一日それこそ25ドルくらいで旅する現場でのわたしにとっては大金であった、よってそのショックは大きかった、なにより精神的にオレともあろうモノが騙されるなんて、というプライドを傷つけられたショック、あのワゴン車で聞いた日本人を笑えない自分に対する情けなさが、その後数日続く、つまりせっかくの楽しい旅がうちのめされたように後を引いてしまった、どうもその辺の切り替え・割りきりが下手だ、で、なるべくそれを表に出さないようにして、バイク一日貸切の交渉をする、事前に相場を知っていたわけでないから言い値のニュアンスを察知しながらの交渉となる、今日と明日2日間アンコールワットとアンコールトムとその周辺、郊外含まずで一日15ドルで交渉成立、ま安いか高いかはわからないが、なるべく相場を上げぬよう且つ昔のようなギリギリ・ガツガツの交渉は避けた、昔に比べれば多少は余裕があるのだからお互いいい気分・いい関係を保つほうがどれだけ有意義か最近ようやくわかってきた、といったところか?だから昼飯もご馳走するし、夜は別の店だったが昨夜と同じバーベキューパーティに招待したりもした、そんなことでこの若いカンボディアのドライバーは過不足なくアンコールワットを案内してくれた、と言っても彼らはその場へ連れて行ってくれるだけでガイド(説明)してくれるわけではない、が、わたしにとってはそのほうがどんなに楽なことであったことか、詳しい説明はガイドブックにすべて載っているしその場の時間の使い方はまったくわたしの自由だったから、で彼らはそれを承知で決められたところにいつまでも律儀に待つ、ま、それが彼らの仕事といえば仕事だったし、わたしの望むこと必要とすること・ものはきっちりと満たしてくれたのだから(もちろんそれにはある程度の英語力がないと勤まらない)多少のボーナス(昼飯や夕食)は当然のこととして躊躇はしなかった、で、そんな彼らの愚痴を聞くと(その夜彼の仲間も誘っての飲み会)彼らはみんなわたしが泊まったホテルのオーナーに雇われているドライバーで、バイク・二人掛け用の荷台(オートリキシャ)等々すべてオーナーの所有で彼らは観光客と自前で交渉するが上がりの2/3か3/4はオーナーにもっていかれてしまうと嘆いていた、ま、なかなかまっとうな仕事にありつけない彼らにとって、それでも仕事がある・雇ってもらっているだけいい方なのかもしれない、そんな雇われドライバー(それはわたしと同じ身分)にとって、それでもその夜一緒に飲んだように庶民的なバーベキューで酒(ヒールや地酒)を飲んで憂さを晴らすのが唯一の楽しみとか、まったくわたしと変わらない境遇にとても親しみを感じた、で肝心のアンコールワットはどうであったか?それまでの旅の疲れや寝不足が重なって、体調いまいち、それにともかく猛烈な暑さ、しばし休みながらまどろみながらのアンコール巡りはただ疲れただけという印象のほうが強い、その日回った遺跡、アンコールワット、アンコールトム、チャウサイテボーダ、トマノン、タケウ、プノンバケン‥

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