独歩の独り世界・旅世界

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アメリカ・メキシコ・キューバの旅 16)2000年1月1日

 昔(10年前)の話は、思い出すのに時間がかかる、だから書き始めたらほんとは一気に(ノリのようなもの、その世界に浸りながら)書き上げたほうがよさそうなのだけど、なかなかそうはいかない、1ヶ月も空いてしまうと、すぐにその世界・時代・ムードに戻れない‥

 2000年1月1日日の出前に、わたしをいれて10人の客が乗ったツアー会社のワゴン車はジャングルに向けて出発した、密林(ジャングル)を切り開いた道というのはどうしてこうも直線なんだろう、それも延々何十キロと、というのはそんな切り開かれたジャングルの道をわたしは他でも経験したことがあったから(どこだったか忘れた)、その直線道路を弾丸のようなスピードで疾走する、しかも途中からパトカーに先導されて、なぜパトカー?たぶんこのエリアはまだ一般に開放されているわけでなく治安の問題からか(国境も近い、国境といってもジャングル地帯だから)?それにしてもパトカーが100km以上のスピードで一般車を先導するなんてちょっと異様?たぶんそれも治安対策のひとつなのであろう、その猛スピードの車の窓から左後方ジャングル越しに太陽が上がる、初日の出だ、この1年の無事とこの旅の無事を心のなかで祈る

 さて今回のツアー客10人の内訳はアメリカ人カップル、フランス人カップル、メキシコ人カップル、メキシコ人3人組とわたし、そのうちアメリカ人カップルとわたしを除く7名は日帰りツアーだった、途中朝食タイムを取ったりミリタリーのチェックポストで検問を受けたりして約3時間?たぶん今は国の保護区に指定されているラカンドンの村に着いた、この村に近いボナンパック(Bonampak)の遺跡には、宿泊組3名は明日訪れるということで日帰り組7名が車で向かう、われわれは今日泊まるラカンドンの宿泊所でしばし時を過ごす、日帰り組みが2時間ほどで戻ってきてわれわれをピックアップする形でヤシュチラン(Yaxchilan)の遺跡に向かう、ヤシュチランへはウスマシンタ川(Rio Usumasinta)を1時間ほど遡った右側(左岸)川に沿ったジャングルの中につい最近まで埋もれていたようだった、上陸地点で待望の昼食(ツアー料金に含まれているもの)ジャングル料理とでもいえようか、昔アマゾンで食べたようなものがでてきた、鶏肉(ポヨ)・ライス・ソパ(スープ)・野菜類(たまねぎ・アボガド・トマト・きゅうり・パパイヤ)・トルティヤ・飲み物、予想以上に豪華なものだった、食後にヤシュチランの遺跡見物、ぐるっと回って2時間、発見後まだ充分に整備されておらず素朴な原形をとどめており、より興味を覚えた、かなり重要な遺跡・マヤのジャングル都市だったのではないかとの印象を持った‥

 つづきを今日中に仕上げようと思っていたけど、ちょっと無理なようなのでここでいったん公開とします