独歩の独り世界・旅世界

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山レポート 8)黒岳1793m・釈迦ヶ岳1641m

御坂山塊の名峰、黒岳と釈迦ヶ岳の登山を企画し先週4月4日5日で春山登山を楽しんだ、以下その記録

山行記録 ; 4月4日(土)千葉発 6:30 あずさ73号(臨時)石和温泉着 9:00 タクシーで御坂峠文化の森入り口まで(タクシー代5600円くらいだった)9:45 歩き始める 行者平とか子持ち石とか適当な休憩ポイントあり 御坂峠 11:00 黒岳頂上 12:00 昼食12:30 どんべい峠(日向坂峠)13:30 釈迦ヶ岳 14:30 休憩 14:45 檜峰神社への分岐 15:30 檜峰神社 16:10  民宿ひみね着 17:30 4月5日 民宿の送迎で9:00 石和温泉駅着 笛吹市・山梨市観光課主宰(?)春の桃源郷めぐり、桃の花バス(500円)でフルーツ公園・ほったらかし温泉等、桃の里に遊ぶ 14:00石和温泉駅にて解散

 今年のさくらは開花が早かったので散るのも早そうだったが、その後の天候不順で結構長持ちとなった(そろそろ散り始めている)、やはり春山は花の咲くころがいい、しかしそれは里のことで山の上はまだ芽吹いてはいなかった、何とか天気は持ち越した先週の土曜日(4月4日)山梨方面への登山によく利用する特急あずさは6時30分の臨時があったがガラガラ、石和温泉まで直通2時間半はありがたい、今回は男性わたしを入れて2名女性2名、恒例の春・秋グループ登山も人が集まらなくなってきたのでいつまで続くやら~??グループの利点はなんといってもタクシー代が割安になること、タクシーを使えばバスの待ち時間とバス停からの林道歩き30分計1時間くらいの節約、それで一人当たりはバス代と変わらないのだからこれもありがたい話である、無理を言ってかなり奥まで入ってもらい御坂道文化の森入り口から歩き出す、御坂峠までの道は昔の鎌倉街道であったらしく道幅も結構あり、ところどころに石仏などが見られる、傾斜もそれほどでなく途中1,2回の休憩で1時間15分御坂峠着、現在は営業してない御坂茶屋が往時を偲ばせているのだがなんとも風情のある峠、しかし樹木のせいか天気のせいか富士山は見えなかった、そこからは尾根道ところどころ富士山が顔をだすが頭が少し雲に隠れていた、籐野木から登ったのはわれわれだけであったが、この稜線(三つ峠から黒岳を経て節刀ヶ岳・十二ヶ岳を結ぶメインルート)にくると何組ものパーティに会った、黒岳頂上はちょうど昼時とあって何十人かのグループに占拠されており、われわれはそこから少し行ったところにある展望台で昼食、真下の河口湖目の前の富士山と雄大な展望が楽しめた、黒岳から釈迦ヶ岳へはメインルートでないのでまたわれわれだけのルートとなった、上り下りを繰り返し2時間の行程は結構長かった、遠くに見えたピラミッド型の三角形(釈迦ヶ岳)が真近かに迫るほどなだらかでどっしりした黒岳が遠くなっていく、釈迦ヶ岳の最後の登りはたった20分ほどであるがロープの張られた急な登攀であった(わたしは2度目だったが)、釈迦ヶ岳頂上からの展望は晴れていたらさえぎるものの何もない360度、頂上に円形の石盤が据えられており、ぐるっと山の名前が記されているが主なところだけ列記すれば、南が先ほど記した稜線の向こうに富士山が、北に甲府盆地の全景とその向こうに金峰・甲武信の奥秩父連山、西に富士山外輪山諸峰の向こうに南アルプス、東は今歩いてきた黒岳・三つ峠の御坂山塊が見えるはずだった、ま残念ながら天気いまいち近くの山々しか確認できなかったが、ここは晴れていればまことにすばらしい展望が期待できる、隠れた穴場・名峰といっても過言ではないと思った、それに頂上に鎮座ましますお地蔵さんがまたかわいくアクセントとなっているのがなんともいい、しかしそのあとで二人連れに会ったきりでこのルートはあんまり人気がないのかもしれない、それもまたよしだ、雲行きが怪しくなってきたので写真を撮って下りにかかる、これがまたかなりの勾配、降りきったあたりで道がわからなくなった二人連れに会う、分岐点まで同行し彼らは上芦川方面へ、われわれは檜峰神社方面へと分かれた、檜峰神社までの下りは用心して道不明瞭な近道を避け、もう一山越えて安全な道を選ぶも途中からポツリポツリ、たいした雨ではなく幸いだったが急なくだりを下って16時10分神社着、山奥深くうっそうと茂った檜の森にたたずむ由緒ありそうなこの神社は歴史を感じさせるに充分、人っ子一人おらずなんとそこから舗装された林道を1時間15分も歩かなければ人家はなかった、今朝方タクシーで通った国道を渡って今夜の宿泊先民宿ひみね着17時30分

 実はこの山を選んだ理由に、この民宿に泊まってみたいというのがその理由のひとつだった、この付近に他に宿(民宿も旅館もホテルも)はない、ネットで宿泊情報を見ていてこれまた隠れた(良)宿ではないかと直感し、一人では泊まりにくいので山の企画と合わせて宿を予約した、大体こういう直感力はあるほうなのでやはりあたりだった、特に夕食がよかった(あの川魚のあんかけは他では食えないかもしれない)よって酒が進んだ、宴会のあとはみんな早い時間に眠りについた

 この民宿は温泉でなかったが風呂も悪くなかった、朝風呂のあと朝食、そして例によって太極拳八段錦(このグループは太極拳教室のメンバー)、すがすがしい朝の空気をすって宿の送迎で石和温泉駅まで出る、昨日も通ったこの道沿い濃いめのピンクの桃の花、ちょっと淡いさくら、白いスモモ、それと対象に鮮やかな黄色の菜の花、どちらも白銀を冠った後ろに富士山、左手南アルプス、沿道は春色満載、駅に着くと地元観光協会主宰の桃源郷・桃の里めぐりのバスがあるという、しかも500円で4月の4日5日11日12日乗り放題、コースが3つあってバスのスケジュールを書いた案内をもらった、タクシーで行くつもりだった‘ほったらかし温泉’を回るルートもあったので早速利用することにした、桃の里めぐりとあって桃の花・さくら・菜の花の咲き乱れているあたりを巡回する、なかなかいい企画だった、フルーツ公園で下車、最近よくその名を聞くようになった‘ほったらかし温泉’まで歩く、折から高速道路料金の値下げで車・バイクで来てるのかすごい人、ま、それも納得700mの高台(山の上)からピンクの絨毯に染まった甲府盆地を見下ろし、その向こうに昨日登った御坂山塊、そこから一段高く顔を覗かせる富士山をのんびり・ゆったり湯につかりながら眺められるところなんてそうあるもんではない、営業時間が日の出1時間前から22時までというのも頷ける、日の出と夜景が特にいいそうだ、名物湯を体験し、さくら・桃の花を堪能し春を満喫した旅はそうして終わりを迎えた、惜しむらくは天気(&腕も)がいまいちでいい写真が撮れなかったこと、来年もう一度行ってみるか~

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