独歩の独り世界・旅世界

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グアテマラ シティ Ciudad de Guatemala , アンティグア Antigua 2012,10,04~

  グアテマラシティ半日の市内見学は、宿と同じエリアZona 1にある、グアテの政治的中心であるカテドラル、大統領官邸、国立文化宮殿が取り囲むように建っている中南米どこでも同じ構造の中央公園Parque Central までの散歩から始まった。のんびり歩いて2,30分くらい?、途中マックで朝食、あいにく国立文化宮殿はその日何かの行事では入れなかったが、1時間半くらいぶらぶらしてホテルに戻り、荷物を置かせてもらってチェックアウト、そしてメトロバスでZona10にでた。Zona1はいってみれば旧市街で、ごちゃごちゃして庶民的な街並みだが、Zona10は近代的なオフィス街、そこのショッピングセンターにいってみたいという息子の希望で、日本大使館が入っているあたりを、ま、午前中いっぱい勝手にぶらぶらしてまた市バスでホテルのあるZona1に戻った、、この勝手にぶらぶらや市バスに乗ったりしておおよそのグアテ市の感じはつかんでくれたと思う、、決して遅れた街でないこともわかったと思う、、その後に見聞するであろうグアテマラの地方のよさも、このグアテ市を見ておけばよりいっそうそれが鮮やかになるのではという想いもあった、、ま、それがグアテ市半日観光であったのだ、、

<国立文化宮殿;上とカテドラル;下、朝だったので中央公園に人影は少なかった>106_640x480

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 しかし、たぶんZona1からZona7にあるアンティグアへ行くバスの乗り場への行き方は、自分ひとりで少し間違えたりしながら覚えないと、一度では無理だったかもしれない、、みんな、わけわからずにZona1からZona3にあるアンティグア行きのバスターミナルまで重い荷物を背負って3,40分歩いた経験のあるものでないと、なかなか真剣にそんなバスを探そうとはしないだろうし、そもそも多くの旅人はグアテ市は素通りするだけのようだ、、一日二日寄ったとしてもたいていシャトルバスを使ったりしているから、たった1Qで利用できるグアテ市の市バスに乗ったことがない人も多いかもしれない、、1Qは10円だからたとえ間違えて乗ったとしても10円で市内見物&庶民の姿をつぶさに観察できるのだからこれほど面白い体験はない、、ひとつにはグアテ市は危険と喧伝されすぎているきらいはある(実際場所によって時間によって相当危険地帯はあるようだが)、が大都会の昼間ならそうそう危険な目に会うこともあるまい、、グアテ市には今回は寄らなかったが、国立考古学博物館(そのそばには国立現代美術館や動物園もある)、国立歴史博物館、イスチェル民族衣装博物館・ポポルウフ博物館、カミナルフユ遺跡、水道橋跡等々、見所も多いのである、、

<500年くらい前にスペイン人によって作られた水道橋>108_640x480

<Zona10にあるショッピングセンター前の歩道橋から東西を写す> 110_640x480
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さて、トレポルと呼ばれる幹線道路の立体交差の近くZona8とZona7とZona11の境辺りにチマルテナンゴ方面に向かうバスの乗り場があって(ターミナルでなく街路、そこではアンティグア行きのバスの車掌がわれわれのバスまで迎えに来て大きな荷物をもっていって屋根の上に乗せてくれた)、そこでアンティグア行きのバスに乗り換えたあと、まずわたしはチキンバスとはどういうものかを、その乗り方、支払いの方法(集金にくるタイミング)及び金額(お釣りがすぐ返ってこないこともあるということも)、その助手(車掌?、それについては以前書いたが)の活躍ぶり、どういう運転をするかなどを細かく教えたが、いずれもそれは人によってはどうでもいいことばかりであった、しかし興味のある人にとってはアンティグアまでの1時間は短かったかもしれない、それほどこのバスは乗ってて飽きない奥の深い乗り物なのである、、息子がどう感じたかは知らないが、少なくともアンティグアがグアテ市から意外と近いことぐらいは感じ取ってくれたと思う、、そうしてその日午後の早い時間にアンティグアに着き今回は意図的に定宿のTashiroは避けてもっと安い宿に泊まった、、そしてその日と次の日に大まかにアンティグアの街を教え、次の日の午前中にお世話になるスペイン語学校アタバルへ、片桐さんに挨拶してファミリアを紹介してもらう、、その足でファミリアにうかがい明日からお願いしますとまったくスペイン語ができない息子に代わってそこまでやってあげた。ま、そこまでが今回の旅の名目?約束ごと?わたしにとってはひとつの目的だったからだ、、そうして次の日心なしか不安げにホームステイ先に向かう息子を見送って、わたしひとりサンペドロに向かったのであった、、

<8ヶ月ぶりのアンティグア、初めて泊まった安宿の屋上で昼飯を食いながら>111_640x480 001_640x480


 それでもその後一ヵ月半、いまのところ何も弱音を聞くこともなく、いやむしろかなりひとりを楽しんでいるようである、、わたしは一ヶ月してアンティグアに戻ってきた、が、もちろん未だ別々に暮らしている、、アンティグアに戻ってから時たま会うことがあったが、けっこう何とかやれているらしい、、言葉はまだまだだが環境には慣れたようであった、、それはそうだ子供ではないのだから誰だってできることだ、、が、誰にもできることながら、やはりそれなりに不慣れな土地に慣れ落ち着き、余裕ができてきたことの第一要因は、ひとえにファミリアの厚いもてなし、心から旅人を大事にしてくれるホスピタリティにあるのだが、そういったものが個々のファミリアだけでなく街全体にいきわたっているアンティグアという街、これは来てみないとわからないと思うが、街全体がそんな雰囲気と先進国からきている疲れた旅人を癒す不思議な気が漂っており、つまりそういった空気を知らぬ間に吸い込んで、知らぬ間に癒されてしまっていることに、もしかしたら多くの旅行者は気づいていないかもしれないと思わずにはいられないのである、、

   今回の旅日記はいったん了とさせていただきます、、<2012,11,15 アンティグア Pension Tashiro にて、、>