独歩の独り世界・旅世界

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山の記録 その1) 鋸岳

  鋸岳 ; 三角点ピーク2606m  位置 長野県と山梨県の県境 甲斐駒2967mの隣 

    山行記録 ; 2008/  5月3日 ゲート 9:50発  林道歩き 11:25着 釜無川橋11:40発  本谷第3ダム 昼食 12:30発 林道終点 13:00 着 避難小屋?あり 幕営地とする

5月4日 5:15テント場発 6:40 横岳峠(2000m位?) テント一張りあり 7:00峠発 2100m位からだんだん雪深くなる 9時頃2300m付近で下山してくる先行者と会う 2400m付近 9:45登高断念、引き返す 11:30峠 12:40テント場 昼食テント撤収 テント場発14:15 ゲート着16:30 

 独歩ゆえ(あるいはだから独歩)山歩きの仲間に恵まれず(もちろんわたしの性格や技術のレベルに問題あるが故)基本的に単独行です、今年のGWは上記鋸岳を予定しており5月2日深夜車で自宅を出た、すでに渋滞は始まっており予定の仮眠場所初狩PAに着いたのは2時半、4時間くらいの仮眠がとれ勝沼ICを7時20分に出る、その後ひたすら国道20号を走って道の駅下蔦木8時40分、その先しばらく進むと今は廃業しているようだったが武智温泉の看板がありそこを左折する、10分くらい行くとゲートがありそれ以上車で進むことは出来なくなる、車を置いてただひたすら立派な林道を歩かなければならない、しかし、このゲートが、車の進入を阻んでいることが、この山を静かな山にしている理由だと後でわかった

 さて、ひたすら歩くこと1時間半で釜無川橋に着いた、地図には白髭神社の記載があり捜してみたが見つからなかった、そこから道の傾斜が若干きつくなり途中昼飯を取りながら1時間くらい歩くと立派な小屋が見えてきた、近づいてみると無人、小屋は閉まっており下の土間は緊急時お使いください記されていた、どうも営業小屋ではなさそうだった、林道はそこで終わり、幕営地としては最上のところのように思えたので、まだ早い時間だったがそこにツェルトを張る、それにしても無人境、これから何人か登ってくる人がいるのだろうか?高速道路の渋滞が嘘のような、たった一人の山の中、解放感でもってきた酒はすぐに底につき、早めに寝袋にもぐりこんだ、寒くはなかった(確かこの日下界は夏日だった?)

 後から反省するのに、夜中の2時には目が覚めていたのだから、もっと早く起きてもっと早く出発すべきだったと悔やむことしきり、結局だらだら・ぐずぐす・うつらうつらで4時起床5時出発は結果として1時間遅すぎたようだ、5時ではヘッドランプの要らない時間になっていた、釜無川の源流目指して遡行、富士川水源の看板あたりから登りがきつくなる、雪も所々出てくる、やっとの思いで横岳峠に6時40分着、1時間半もかかってしまった、なんとそこにはテントが一張張ってあるではないか! 峠にテント、これはたいしたもんだ、つまり幕営用具一式と水も運んでいるのだからわたしより10キロは重い荷を背負ってここまできていることになる(わたしは下のテント場に要らない荷物は置いてきている)、何より先行者がいたことに勇気づけられた、峠からの眺めは素晴らしく仙丈ケ岳の真っ白な勇姿が目の前、その向こうに北岳、最悪はここから引き返すことも考えていたのだが、先行者の存在に鼓舞されてさらに歩を進めた、100mくらい登ると雪が深くなりペースが落ちてきた、それでも先行者ラッセルのおかげと、会ってそのお礼を言いたくてトレースを追った、9時頃2300mあたりだったと思うが、降ってくる二人組みに出会った、男性は65歳でこんな厳しいラッセルをしようとは思わなかった、と語った、傍らの女性はおかげで三角点ピークまで行けた、もう来ることはないと思うが思い残すことはない、と語った、そして男性が三角点ピークまではラッセルしてあるから行けますよと励ましてくれたのだが、そのあと100mほど登って、股までの深雪に体力の限界を感じた、彼らは朝4時に峠を発っていた、ということはわたしは3時間も遅れていることになる、無理をせず引き返すことを決断する、悔しいかな65歳に負けたけれども、なぜか下山はさわやかであった‥

元気な中高年の実例でした、ちなみに女性は50代前半とお見受けしたが‥??

結局今年のGWにこの山域に入ったのはたったの3人?それもわたしも含めた中高年だけ??もしかしたらそれが登頂ならずも、帰りの長い林道を意気揚々と歩きとおせた理由だったかも …

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